9月21日7時に自宅出発、9時30分ころに燕温泉到着。車の置き所に迷った。日帰り駐車場は満杯。何とか隙間に停めた。
10時。登り口から右、河原の湯方面から開始。まもなく惣滝への分岐あり、せっかくなので見に行く。惣滝。
引き返してここから尾根急登。18kgの重荷はなかなかつらい。麻平。麻平を過ぎるとトラバースから惣滝上の渓流沿いに出る。降雨後は通りにくいだろう。
その後は黄金清水周囲以外は比較的急な登り。清水。 水はたっぷりあったので補給せず。三ツ峰分岐。
三ツ峰(妙高山の外輪山の一つ)の稜線に出れば一息。 気持ちの良い稜線。木々がきれいで一部紅葉が始まっていた。
外輪山の稜線を右に巻くようにトラバースすると黒沢池ヒュッテ。 途中の北川斜面は一部色づいていて季節が良ければ絶景なのだろう。
黒沢池で一息と思い、何かジュースでもと頼む。カウンターの親父、「ない」。ホットコーヒーは? 「ない」
ってメニューにあるではないですか。「水だけ」。会話終了。
とても無愛想でここに立ち寄ることは金輪際ない。がっかり。営利営業ではないということなのだろう。
高谷池ヒュッテに向けて歩く。小高い部分からの黒沢池の景色はヒュッテの建物の可愛らしさとあいまって絵になる。 残念なのは…(繰り返し)。
紅葉の季節にまた見てみたい。
茶臼山をすぎれば本日の登りは終了。湿原地帯が見えれば正面に火打山…はガスで見えず。
左手に高谷池ヒュッテが見えてくる。三角屋根の建物。
最高点の標高: 2171 m
最低点の標高: 1138 m
累積標高(上り): 1180 m
累積標高(下り): -215 m
平均ペース: 1.92 km/h
総所要時間: 04:46:08
受付をする前にテン場を見ればすでに満杯に近い状態。
受付が言うことには「テントが張れたら来てね」と。そういうことか。張れなかったらどうするんだ?
言われるとおりに普通のテン場の左奥を目指す。満杯。その奥にもスペースが。満杯。さらに奥に…やっと少し平たくて草のまばらな部分を発見。
これって野宿状態に等しいのだが… 夜に動くと迷いそうだな。
草を少し均して設営。受付に向かう。
時間も無いので、寝転んで購入したビールでしばしまったり。
夕食は仕込んできた豚肉で生姜焼き。いいにおい。主食はおかゆとペペロンチーノ。
片付けしていると6時くらいになりもう暗くなってきた。テン場と反対側に白馬稜線が見える。 急に冷え込んできたのでダウンを着込んで寝袋に入る。
秋の夜は長い。することがない、のでこんなところにiPadを持ち込んで映画鑑賞。
「さいはてにて」 珠洲の二三味珈琲をベースにしたお話。ずっと涙。
見終えて8時半。寝ることにする。冷え込んできた。10℃くらい。それでも昼の服に寝袋で問題なかった。
が、2時ころになると4℃ほど。ダウンとソフトシェルを追加した。
朝は4時起き。まだ暗い。何やかやとしているうちに少し明るくなって来たので、コーヒーと朝食を作った。
昨夜の余りの肉でまた生姜焼き。野菜を刻んでツナと塩コショウの炒め物。主食はアルファ米の炒飯。アルファ米まずい。時間かかっても炊いた方がマシだな。
気温が気温なので、保冷剤がまだ一部凍っている。この季節なら2泊目朝でも生もの使用可能ということがわかった。
この日の夜も宿泊予定だったのでもっと近場に設営可能できるかもということも考えて一旦テントをしまった。
小屋に荷物をデポして軽装で火打山へ。8時出発。快晴。
途中は気持ちの良い木道歩き。
高度を上げれば高妻山方面や妙高山がみえてくる。
1時間で頂上到達。
予定では焼山までピストンして高谷池にもう一泊だった。稜線上に十分にトレースが見える。今の軽装なら4時間で往復できるが。しかしやや気持ちが萎える。
ゆっくり景色を眺めて下山。荷物を整理して今日のうちに妙高山を回って下山することにした。
小屋周りは今日の登山客でいっぱい。みんな笹ヶ峰から上がってくるのだろう。笹ヶ峰からだと燕温泉より1時間が早く着く。さらにどちらの小屋でも荷物をデポして火打山・妙高山に上がれる。とその利点に気がついたのは妙高山を過ぎてからだった。
まずは黒谷池へ。
デポの荷物でいっぱい。そういうことか。
大倉乗越へ16kgほどの荷物で向かった。この乗り越しは眺めが良い。振り返れば火打山。正面に妙高山。
今、登った分を下る。途中に落石多数のところあり。危険。
長助池分岐手前の水場は気持ちの良い冷水だった。分岐で昼飯代わりの行動食を食べた。しばし考える。荷物をデポして妙高山ピストンして黄金清水方面から帰るか(+1時間)、重荷で妙高山を超えて地獄谷方面から帰るか。この時点で12時半。はまると日が暮れる。
総時間をとって重荷を担いでそのまま妙高山に向かった。約450mの急登。コースタイム1時間30分。黒谷池に多くのザックがデポされているが分かる。つらい登り。すれ違う人はみな軽装。
息も絶え絶えに頂上まで。1時間15分ほどかかった。しかしご褒美に360度の絶景。
上越側は海まで丸見え。長野方面は浅間山まで見渡せる。白馬連峰もすぐそこに。火打・焼山も丸見え。ごつごつした岩肌はいかにも火山だった。
ごつごつした男らしい妙高と緩やかに湿原をまとう女らしい火打山。ともに百名山で横にならんでいることに価値があるなぁと思った。
帰り道はやや不案内でルートに迷う。溶岩地帯をゆるゆると降りていく。
溶岩地帯途中で下っている小学生低学年・中学年の二人を連れた父に出会う。父は背中に幼児を背負っているがそれ以外に荷物なしの軽装。子供二人は遠足ザックを背負っている。この時点で2時過ぎ。大人のコースタイムで5時半に燕温泉。赤倉のロープウェイ駅でも5時頃(営業は16時30分まで)。大谷ヒュッテなら1時間半ほどだがー。
大丈夫かなーと思いつつ追い越した。ちゃんと帰れただろうか。声をかければよかったか?
鎖場、風穴を過ぎて天狗堂へ。
ここで夫婦連れに出会う。テン場でお隣だったご夫婦だった。燕に降りるという。
地獄谷入り口での分岐で右側を選択。光明滝?は硫黄で毒々しい滝だった。
周囲も硫黄臭でいっぱい。途中に温泉源泉管理地があり水場も。補給。このあたりから作業用の舗装された道になっており渓谷沿いを軽快に下山。下を眺めれば6-70mほどの崖だったが。
最後に黄金の湯に到着。汗を流した。
多くの水場が行動途中にはあるので水には困らない。小屋で販売している水分の容器は全て自己処分(持ち帰り)となっていた。ゴミが増えるくらいなら持ち込みの方が良いだろう。
テン場はあまり広くなくて混雑する。
笹ヶ峰から上がって一日で火打・妙高を荷物をデポしつつ回るのが最も効率がよさそう。
焼山にいくなら笹ヶ峰から上がって金山側の沢沿いを下る周回日帰りコースが最もよさそう。
ピークから眺めた高妻山も登りがいのありそうな綺麗な山だった。戸隠と合わせて一度行ってみたいと思った。
最高点の標高: 2438 m
最低点の標高: 1099 m
累積標高(上り): 1189 m
累積標高(下り): -2182 m
平均ペース: 2.08 km/h
総所要時間: 08:54:05