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町野町の田舎料理「藤六」

宿泊も可能.

3部屋だけらしいけれども.

奥能登の知られざる名店.

板さん(店主)は新潟出身の方らしい.

最初に地元の山で取れたと思われる素材で和え物を.

その頃にはテーブルにある囲炉裏で旬の魚などが焼かれている.

器はほとんどが輪島塗.

決して食通ではない自分でも素材のすばらしさと絶妙な味付けを堪能できる.

最も大事なのは応対してくださる仲居さん.

てっきり女将さんかと思っていたらそうではなく,「近所にすんでるもの」(本人弁)とのこと.

全ての食材のウンチクを語ってくれます.

輪島塗のお椀に蒔絵が施してあるのをめでていたときに,そこに一言ウンチク.

その蒔絵の上にはもう一層(輪島塗のことだから何層もかもしれない)上塗りがしてあって,

使っているうちにそれがはがれていって下から蒔絵が見えるようになるとのこと.

ウンチクに耳を傾けつつ,その頃にはほろ酔いになってメインの食材が.

能登牛であったり,旬の魚であったり.

口直しに何か和え物なんかが出た後に

海岸で取れる海藻が入ったお吸い物にご飯...

もう満腹です.

残念なのは日本酒や焼酎の種類が少ないこと.

これで珠洲や輪島の地酒を取り揃えてあったら,もう完璧です.

そこが惜しい.

金沢でこんな店があったら,大変評判になると思うけれども

残念ながら肝心の素材が都会では手に入らない.

町野にあってこその藤六なのでしょう.

輪島の民宿に泊まっても十分に能登の食材を満喫できるのですが,

山間の民家風の秘所で(というほど人里離れているわけではありませんが,一応町野のメインストリート)ホントの炉端焼きでウンチクに耳を傾けつつ楽しめる.

輪島の一押しのお店です.

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