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かなの音感

たまたま手に取ってみたら面白そうだったので,川上弘美の本を買ってみた.

「センセイの鞄」はドラマになったりしてたので知っていたが,読んだことはなかった.

買ったのは「溺レる」

溺レる (文春文庫)

溺レる (文春文庫)

どうしようもなく自堕落な生活能力のない女性の一人称でオトコとのいろんな関係が描かれた短編集だったけど,

オトコとオンナが出てくる場面は描かれるものの,それぞれが一人でいる場面などの他の生活を感じさせるバックグラウンドなどを描写する文章はほとんどなく,

それが却ってオンナの独善的な一人称の世界をさらに強くさせる.

オトコが発した言葉には「」がついたり,つかなかったり.

オンナの耳に入ってくる様が異なるのだろう.

また人物の名前は全てカタカナで表記されてて*1

どうも語感をそのまま表記したいよう.

漢字で書けばいいような「なまたまご」もひらがなのまま.

基本的のオトコとオンナの関係の話のためか「なまたまご」という字面すらなんだかエロティックに見えたりしてきて.

そういう技巧を凝らしてあるんだろうなぁと思いながら読んだ.

中身はどうだろう...

中年のオトコとオンナが家庭とか仕事とかを頭から追い出した*2で逢うとこうなるのか...

そしてオンナってのはことこういう状況になるとこういう感情の流れをするものなのか?*3 と少々愕然としたり...

それを書いている女史が理数系のがっこを出ているというのも*4,ちょっと興味深い.

*1:「センセイの鞄」のセンセイもそれと同じかな

*2:もしくは家庭や仕事から見放された状態

*3:全員ではないだろうけど

*4:明らかな偏見的な言い方だけど.理数系だからって感情が理路整然としてるわけでなし

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