計画段階
栂海新道に行くなら裏日本の人間としては親不知から登って行こうと決めていた。
海を見ながらの下りなら、そのうち白鳥避難小屋まで山スキーで行って見ることが出来るだろう。
本来の新道終点は朝日岳だが、目標のピークは白馬三山としたい。どうせならその辺りで一番高い山にしないと。
少し調べると標高0mからの登山はさすがに暑いらしい(だよな)。
ということで秋に実行、山荘が閉じる間際の連休しか今年はもうない。
後ろに残っている夏休みを1日つけて4連休に(無理やり)した。
予定では1泊目は栂海山荘。毛布はあるらしいが一応マットとシュラフは持って行こう。どこか避難小屋に入ったりもしかしてビバークする可能性もなくはないし。
2泊目になる朝日小屋は営業最終日で、毎年大盤振る舞いの夕食になるらしい。ご飯も美味しいらしいので迷わず2食付き宿泊。
3泊目は近辺では白馬岳山荘しか営業なし。0度近くになるからテン泊は経験値的にも装備的にも無理。天候によっては蓮華温泉に降りるか雪倉避難小屋でもいい。
白馬岳まで行ければ帰りは白馬三山巡って白馬鑓温泉経由で猿倉に下山。温泉山荘は閉じているが温泉は入れるだろう。
下山の猿倉からのバスが平日にはもうなくて白馬駅に出るにはタクシーが必要。白馬駅から糸魚川まで電車で、そこから親不知までタクシーか。親不知駅まで電車で行き、残り4kmの国道を歩くのもありだが、トラックに轢かれそう。やっぱりタクシー。
さて、天気予報。最初の二日間は寒冷前線が通過して荒れるらしい。その後には軽い寒気を伴った高気圧がやってきて晴れるらしい。ということはスタートは蒸し暑い秋雨の中の登り、標高を上げた2日目は冷たい雨風の中の行動で強風の吹上のコルを抜けて2400mの朝日岳が待っている。3-4日目は晴れていても3000m付近だから0度近いだろう。
2日目のエスケープは中俣方面に降りるしかなく、テントは経験値的にも天候的にも無理。
さて、行けるのか?
装備は夏山くらいの暑さ対策と雪山に近い装備の両方要りそう。アイゼンとピッケルがわりのウィペットと冬用ハードシェル。midは厚手で。
OMMのaether smockは低地での雨具兼wind shellで。
0日目
仕事後に自宅で夕食を食べてから出発。
24時間営業のスーパーとコンビニで食材を追加。
睡魔に襲われて居眠りしそうだったので高速のパーキングで寝た。どこだったかも覚えていないくらいの睡魔。車中泊爆睡。