前日は朝からハーフマラソンの練習を兼ねてランニングと職場へちょっと。往復で26km走った。負荷をかけない程度で言わうるLSD的な感じ。午後からはとある会合がありその後少し飲酒。体調的には超ハードな山行は難しい。
今日は今シーズンの板納めのつもりだが、どこに行こうかと思案していたところに某先生のブログでまだ滑れるよと。
それならいつか必ず行くから今行ってこようかと思いたち毛勝山へ。
片貝山荘近くの駐車スペースにはすでに1台駐車あり。自分は2台目。
4時53分片貝山荘下林道からチャリで開始。ゲートの部分に「発破作業…」と。冷汗が流れるが、いやいや今日は日曜日、やってないっしょ。
登りはじめてすぐ左手に夏道登山口を確認。今度は紅葉の頃にまた来なくては。できれば周回で。
5時13分林道舗装路終点で自転車をデポして、さぁ歩き始めようとしたところで、ヘルメットをかぶっていないことに気づいた。さすがにヘルメットなしで谷に入るのはありえないので、結局、自転車ではなく荷物をデポし、空身で自転車にまたがって車まで戻った。
途中で一人すれ違った。が、その後山頂まで出会わなかった。車からの戻りは自転車なしとした。
5時37分デポ地復帰。林道をシートラ歩行開始。最初はトレランシューズで。
5時56分地図上林道終点。その後の堰堤2ケは右から巻いた。特に問題なし。藪漕ぎも大したことはなかった。
6時5分最終堰堤超え。
このあと2回スノーブリッジを渡った。いわゆる板菱というところか。いずれも左岸。厚みは十分にありそう。ただし片斜面なので滑って落ちるとドボンとなる状態だったので、ウィペットを構えつつ渡った。後から振り返れば安全を考えればアイゼン装着は必要だったろう。
ドロドロの雪渓を超えればあとは雪がつながっていた。ここでシール登行に切り替えてもよかったのだが、雪も固く斜度もきつくなかったのでそのまま大明神沢出合までトレランシューズで行った。
6時51分大明神沢出合(二又)。大休憩と同時に兼用靴に履き替えてアイゼン装着。どうせ後でアイゼンに換装するし雪面も硬いので、以後ずっとシートラ・アイゼン歩行のままで通した。前方にシール登行の先行者が二人いた。なんとなく猫又でも同じくなった方々のようにも見えるが… 駐車スペースに止まっていた金沢からの方だった。
7時6分歩行再開。
三又に付く頃には先行者のすぐ下まで追いついた。先行者がアイゼン換装時に追い抜いて以後は先行。
9時1910m地点の地図上の岩場の下に雪割れがあり、そっと覗き込むと深さ3m程はある穴が開いていた。
これはやばい。覗き込むこと自体も危険なのだろうけど… この穴は上から滑ってきても絶対に気づかない状態だったので、大きな木の枝を上流に置いて目印にしておいた。残念ながら同じような木の枝が多数あり、上から滑って来ても気づかなかったけれど。GPSでマークするほうが安全なのかもしれない。
9時45分ボーサマ谷・直登ルンゼ出合でまた大休憩。二人連れのうち男性の方が追いついてきたので少し会話した。初山スキーでここに連れてこられたとのエピソードをお話くださった。ここに初回とは…厳しい指導者ですな(笑
彼は毎年きているとのことで、例年この時期まで滑れるとのことだった。パートナーを待っている風だったので、挨拶し先に出発した。
前日のランニングのダメージかこの辺りから足が重い。急斜面はかなりつらい。雪も緩んできて踏み抜き加減なこと多し。ウィペットを刺して四つん這いで上がる時間も少々。
草土が出ている部分も少しあった。右谷筋の奥には大きな雪庇が残っていて崩れたら嫌なので出来るだけ左に左にと進路をとった。
10時46分ボーサマのコル到着。終始くもり空で涼しかったので大汗をかくことはなかった。
11時13分南峰。高曇りでまだガスも少なくほぼ周囲は見渡せた。まずは写真撮影。劔が目の前に見える。先日より晴れ間は少ないが雲海も少ない。猫又・釜谷山方面は随分雪が少なくなって、今縦走すると藪漕ぎも多そうだった。南峰ピーク自体も雪はなく、どこがピークなのかはっきりわからず。藪漕ぎもイヤなので突入もほどほどにしておいた。
11時33分北峰。自転車ですれ違った方がほぼおなじくらいで先着していた。夏道から上がってきたとのこと。少しお話し、それぞれに時間をかけて撮影・昼食を済ませた。
彼の劔を眺めている姿が良かったので後ろ姿を写真撮影。人が入っていると写真が映えるなぁ。
稜線は風は冷たく陽も少ないので防寒具は使用。暑くなるかと凍らせてきたペットボトル飲料は脳天に突き上げる冷たさだった。
12時26分下山開始。アイゼンでコルまで戻る。
12時32分ボーサマのコル。先程の二人が昼食中。すでに斜面はガスで覆われてコンディションは悪化。
12時48分滑走開始。最初の急斜面は緩んだザラメで超快適。気持ちよくラストを飾れるか!!と思ったら登ってくる登山者3人を確認。この時間にあの位置だとピークは14時くらいだし下山は夕方だけど…
ザラメスラフが流れたり、石が流れそうだったのでスピードを落とし真上を滑らないように注意しながら高度を落とすうちに美味しい斜面は終わってしまった。ガスもかかり視界が悪くなったので以後はゆっくり安全に下りた。
ガスの中一息ついていると、シューっと音がして数m先をφ15cmほどの石が飛んでいった。続けて今度は遠くを20cmほどの石が。これはやばい。あんなのあのスピードで当たったら即死です。出来るだけ斜面の鉛直線上には乗らないように注意しつつさらに高度を落とした。
13時16分大明神沢出合。ここまで来れば斜度もないので落石はなかろう。この辺りは固くしまって波打った斜面に木の枝やら小石やらが多数落ちていて、もはや滑走という代物ではなくなってきた。
最後にドロドロの雪につっこみ板は泥だらけに(泣
13時34分最終堰堤上。シートラへ変更。帰りは兼用靴にアイゼン装着で安全にスノーブリッジを渡った。
13時43分~58分最終堰堤上スノーブリッジを渡りシューズに変更。
あとは林道を花を探しながらのんびり下山。
14時40分駐車地で終了。
3週前の山行と合わせて毛勝三山コンプリートです。
最高点の標高: 2421 m
最低点の標高: 703 m
累積標高(上り): 2391 m
累積標高(下り): -2356 m
平均ペース: 4.66 km/h
総所要時間: 09:47:53
実際は1700mほどの登り。距離15kmほどか。
ザック mammut 雪山装備一式。三脚。
上半身: mont-bellクールロングスリープジップシャツ 薄手化繊で時々肌寒いが汗抜けが良くてちょうどよい。稜線で風がありOMM rotar vestにmont-bell EXライトウィンドアノラックでポカポカ。
OMM rotar vestは小さくてほどほどの保温性でちょうどよい。厳冬期には使えないが。
ウィンドアノラックはいつの間にかフードが一部裂けていた。これも修復。
ダイナアクションパーカは使わず。今シーズンは僅かな出番しかなかったかも。
下半身: mont-bellサポーテックライトタイツに山と道5ポケットショーツ。稜線でNorrona lyngen alpha100 3/4 Pantsを着用してポカポカ。滑走時はmont-bell ライトアルパインパンツを着用。
5ポケットショーツの売りのiPhoneポケット。確かに座っても股関節を大きく曲げてもつっぱらない位置にあり便利。尻の下に携帯端末を踏むこともない。
Norronaのパンツはブーツを脱がなくてもフルジップで履ける3/4長のフリース。スキーブーツを履いていてもロングブーツを履いていてもちょうどよい長さで、温かい。今日のようなショーツ丈のインサレーションに最適。夏も冬も使える。アイゼンをひっかけて小さな穴を開けてしまいショック。自分で修復した。
mont-bellのライトアルパインパンツもフルジップでブーツを脱がなくても良くて便利。オーバーパンツとして用いるためややサイズ大きめで買ったのだが、その後大きく痩せてしまったのでぶかぶか。スキーブーツを上から覆えるサイズ感で結果的にはよい。
水分1Lほど。ゼリー2、パン2、クッキー2、チョコ1。涼しくて水分消費は少なかった。