4日目
暗いけれども星はよく見えて晴れているはず。
2時40分起床。昨夜作り置きした冷たいアルファ米チキンカレーを何とか喉に押し込んで、さっさと準備。パッキングは終わらせてあったのでテント撤収も含めて3時35分に出発できた。月明かりでうっすらと足元は見える。ヘッ電があればもう充分。後はGPSを確認しつつ忠実にトレースを追った。
山荘・テン場を出たのは一番だったろう。続いて数人のヘッデンが中白根山の方に向かっていった。闇の岩稜帯は慣れていないが、有名な山域だけにトレース・整備ともにばっちり。大きくロスすることなく登ることができた。
徐々に白んでくる空をみつつ、富士山を眺めつつ急ぐ。八本歯の尾根が荒々しい。
振り返れば間ノ岳も明るくなってきた。間に合うか??
乗り上げると先客2名。肩の小屋から上がってきたらしい。
日の出の10分くらい前にピークに到着。4時42分。
富士山は雄大にその姿を見せていた。独立峰ってこういうのを言うんだな。山麓からゆったりとピークへと稜線が伸びている。ちゃんと富士山を眺めることは2回目(飛行機から見下ろすことは何度もあったが)。やはり世界のFuji-san、見る価値あるわー。
甲斐駒ケ岳
朝日が出てきた。
モルゲンロートが始まった。
甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、仙塩尾根、三峰岳、間ノ岳、中白根山。全てが見渡せる。小さくだが一周したことを実感し、少し目頭が熱くなった。
写真を取り続けること小一時間。学生たちも上がってきた。一眼レフで写真を撮ってもらうとファインダーを覗くことをしらないらしい。衝撃。
充分に景色を堪能して肩の小屋に下りてゆっくりコーヒータイム。
6時25分から7時10分までゆっくりと休んだ。あとは下るのみ。普通に行けば11時くらいまでには下山できるだろうし台風は大丈夫だろう。
ゆっくりとお花を探しながら草すべりを下りた。
時間があったら小太郎山まで歩くつもりだったが今回は時間もなくパス。今回歩いた道をパノラマできるはずだったのに。
8時37分、白根御池小屋に降りる頃は強い日差しでバテ気味。なんとアイスクリームを売っていたため迷わず購入。
元気が出たところで小屋奥の樹林帯を下って下山。結構急坂で足に来た。韓国人としかすれ違わなかったが、そう言うガイドになっているのか? 途中から風が急激に強くなり始めた。
10時34分広河原山荘に付く頃にはポツポツと雨が振ってきた。小屋前には山口大学医学部山岳部の一団が居た。
トイレで体を拭いて着替えて、山荘でワイン焼牛定食を頼んで食べた。昼食を食べ終えた頃には土砂降りに近くなっていた。雨具を着込んでバス停まで移動。あっという間に寒いくらいの天候に。今日上がった人は不幸だな?ピークはとても無理だし、降りてくるのも大変だ。
バスターミナルで小一時間バス待ち。北沢峠、仙流荘とバス移動し今回の旅は終了。
仙流荘で入浴してスッキリ。鏡の前には髭面のオッサンが居ました。髭を剃ってスッキリ。
帰りは伊那市から中央道で松本に抜けて上高地経由で高山を抜けて東海北陸道で帰宅。この道が一番楽だな。
3日目までのGPSログ
最高点の標高: 3198 m
最低点の標高: 2012 m
累積標高(上り): 5204 m
累積標高(下り): -4398 m
平均ペース: 1.92 km/h
総所要時間: 07:26:21
最終日はログを消してしまったので手書きのもの
最高点の標高: 3191 m
最低点の標高: 1527 m
累積標高(上り): 399 m
累積標高(下り): -1752 m
平均ペース: nan km/h
その6 反省編へ続く
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