今日見聞きした話
その1。
3週間の予定でバイク日本一周の旅に出たが、3日目にガードレールと接触事故。指を損傷してあえなく地元に戻ることになってしまった青年の話。
わずか3日目で強制終了となってしまったわけだが、痛む指に耐えつつ聡明に淡々とお話する姿は好青年だなと思わせた。3週間の休みを作るのにおそらく相当に苦労したことだろう。残念だけれども指はちゃんと治さないといけない。再出発の日が来ることを祈る。
その2。
登山好きで毎週のように低山に登っている御婦人。身なりは整い何ひとつ生活に苦労してなさそうな風貌。先週少し歩いてきたというので聞くと、なんと四国お遍路は現在5周目途中だという。逆打ちはまだだとか。
いろいろと考えること悩むことがあるんです、歩いてくるとすっきりするんですと…おっしゃっていた。
膝やら腰が痛いといいつつ、それでも毎週山に向かう。何が彼女の背中を押しているのだろうか? 凡人には伺いしれない。
その3。
ながながとお付き合いしている70代の女性。膝が痛い。
昔は山に登り、スキーを滑り… でも今はこの膝では何もできなくってねぇ…と時折寂しそうに語ることがある。そして今日は…
今日はあの日から50年。 “なにからですか?”
私の目の前で落石事故が起こって一人亡くなったの。前穗高の第2峰で。 “(絶句)”
私は岩登りはやらなかったけれども、その光景にはびっくりしてねぇ…
昨日だろうが50年前だろうが穂高は存在し、登るものに畏怖を与え続けるているんだなと改めて感じ入った。
そして50年前の登山の姿に思いを馳せた。
今度あったら、「私はまだ前穂高は未踏なんですよ、先輩!」と話を切り出すことにしよう。
その4。
これまたながながとお付き合いしている宮大工様。某近所の霊山の頂上近くの拝殿もこの方達のお手製。自身も山スキーを昔していたという山やさん。
この連休は白峰のとある秘密の場所に毎年恒例のマイタケ取りに行ってきたとのこと。十数キロゲットしてきたらしい。もちろん場所は教えてもらえなかったが、ありそうなところのヒントは頂いてきた。
藪こぎ、三点支持や! と嬉しそうに話す。
こういう山の楽しみ方もあるのね。
最近開通した416号線近辺にも秘密の場所があるらしい…