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飛越トンネルから薬師岳 4月28-29日

27日は季節外れの寒気と降雪で山は荒れた。
午前に仕事を終わらせて午後に飛越トンネル近くまで入るが、山乃村あたりは数cmの積雪があり驚いた。

残念ながらトンネル3kmほど手前で土砂崩れがあり皆さん路駐。既に6-7台は停まっていた。
携帯の電波の入るところまで戻り車中泊。
28日は2時に起きて準備を開始。
4時50分トレランシューズをはいてシートラでスタート。土砂崩れのところは難なく突破出来た。
ここから3kmの歩行。ザックがテント2泊分で18kg、一眼レフ入りのウエストポーチで数kg、板とブーツで6.5kg。なかなか辛い。
道路は1kmほどでほぼ雪に覆われたが、昨年の経験から登山道もシートラで進むことになるだろうからとそのまま歩き続けた。先行はシール登行していたが。
1時間かかってトンネルに到着。ここで10-15cmの降雪あり。トンネル右の斜面に雪が繋がっている。シールで登れそうだ。なんと!
これならトレランシューズはいらなかったし(以後重錘化)肩の重みも減らせたな。
斜面はカリカリの上に新雪で滑るので早々にクトー装着。下部の林も降雪で輝いていた。

有峰湖が見える。冬に戻ったみたいだ。
昨年のトレースを頼りに所々巻いて楽をする。

寺地山以後もそのままシールで進んだ。

向かう稜線。
北ノ俣岳下の大斜面は締まったところと新雪とのミックスだったが、どこもシールがよく効いてほとんど直登。

面白い虹を見た。
重荷で遅いからか何人かに追いつかれた。
一人は富山の青年で、赤木平にテン泊して黒部五郎のカールを滑って帰ってくるという。テレマーカーだった。
昨年のオートルート前半の帰りに寺地山でスライドした一団に居たような…
速い彼を見送ってのんびりと登る。
ツボ足の後続から声をかけられた。カメラのバッテリーを拾ってもらっていた。本当にありがとうございます。
彼とは翌日の薬師岳直下でもスライドし、北ノ俣岳への登り返しでも前後し、最後の道路でも前後した。何度もご挨拶。習志野ナンバーの方だった。メガネが特徴的。また、どこかでお会いしたら!
上から白人の男性と日本人女性の二人組が楽しそうにシリセードしてきた。太郎平小屋に行ってきたという。
とても日本語が上手で陽気な彼と少しお話し。
避難小屋付近にテン泊3日目のようで、前日の荒れた天気でも稜線まで出張ったようだ。
先行のテレマーカーは登山道に沿って上がって行ったが、こちらは薬師寄りにテン泊予定なので、トラバースしつつハイマツ帯の隙間に向かって行った。
11時42分、稜線!
晴れていて360度視界あり。
風の通り道を感じながらハイマツの陰になりそうな良所を探し、展望を確認。薬師岳と夕陽がちゃんと見えそうだ。
整地してテントを設営。
下に硬い層があるので整地は簡単だが積み上げるほど雪もない。立った顔の高さは風は流れるがテントの高さでは風は通らなさそうなのでそのまま壁は作らず遮蔽となるハイマツにしっかり張り綱をした。
こんな日のために選んだテントはダブルウォールがセットになっていて3本のポールを通して吊り下げるだけ。3-4分で立ち上がる。手間が少なくで良い。4隅と6本の張り綱を雪に埋めれば安定。

薬師を見ながらコーヒーで一息。
テントの前室は居住スペースを狭めるように作り出せるので中で煮炊き出来る。冬には快適。
テント設営終了が12時20分頃。

Total distance: 11935 m
Max elevation: 2614 m
Min elevation: 1233 m
Total climbing: 1666 m
Total descent: -304 m
Average speed: 2.23 km/h
Total time: 08:22:15
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このまま薬師岳アタックを考えた。軽装でがむしゃらにアタックしたら日没過ぎには戻れるだろうが(ビールも調達出来るし)、ソロなのでやめた。マッタリ過ごすことも大事だ。
水を作りつつ遅めの昼食を摂りながら、写真を撮っては引っ込みを繰り返した。何も考えない誰とも喋らない贅沢な時間。

ホームマウンテン白山
徐々に日が翳り金沢の方に落ちていく。


富山の市街地、富山湾。遠くに七尾湾、続く海岸線から珠洲まで見渡せる。
よく見れば能登半島の西側の海岸線も見える。
海岸線近くまで日が落ちてくると海岸よりも手前で反射している。金沢平野の田んぼか河北潟か。

雲のために薬師岳のアーベンロートはさほどではなかったが、美しい山容だった。
早めの夕食にして、焼酎のお湯割りで保温。
急激に冷え込んでくるので全ての服を着込んで防寒。足元だけが足りず冷たい。厚手のテントシューズはあるが持ってこなかった。しょうがないのでブーツのインナーをはいてシュラフに突っ込んだ。臭いは…気にしないでおこう。
今回は雪の上に直接テント設営。テント内にシートもひかなかった。短く切ったthermarestの銀色マットの上にシュラフ。シュラフ内にklymitの中入れ用エアマット。夜はおそらく-6-7度だったと思うが、背中が寒かった。シュラフの襟をすぼめると少しマシになった。
そこそこ眠れたと思う。
予報では風は7-8mほど。実際にそれくらいだったろう。恐怖は感じなかった。

3時に起床。外は雪が舞っている音。外張りに雪が少し乗っている。
朝食とコーヒーを済ませた頃には明るくなってきたので外に出てみるがホワイトアウト。ううむ予報では晴れなのだが…
大抵は日が出ると同時にガスは取れてくるので気にせずに準備。日帰り装備はなんて軽いのでしょう。
明るくなると同時に晴れた。
5時25分に出発。太郎平へ下る。朝一の快適パウダーを期待したが…猛烈に深いモナカ。
た、楽しみが…と心で涙しつつ難しい滑りをこなして少しシールで登り返して小屋へ。

振り返って北ノ俣岳。
小屋はそのままスルーして先へと向かう。
3lほどのアタックザックのみのものすごい軽装のツボ足先行者はサクサクと登っていく。
こちらは普通のスピードで快晴の稜線をのんびり登っていく。

有峰湖と鍬崎山。
避難小屋にスキーはデポしてアイゼンでピークへ。

8時17分。3度目の薬師岳。
昨年は同じ日に反対側からNishidenさんと来た。同じくらい快晴の日だった。
もう一度は登山を始めて2年目か。前日に有峰林道に入り、有峰側からツボ足日帰りでピークまで来た。決して近くはない山なのに白山の次に訪れているのはやはり山の美しさからか。

北薬師岳とその向こうに剱立山。

薬師平と赤牛。

温泉沢と水晶と岩苔小谷と高天原。その向こうには槍か。

雲ノ平越しの槍。
どこを見ても美しい。

避難小屋からの下りは稜線沿いに。最初の30mだけご褒美のパウダー。その下は薬師岳山荘まで比較的滑りやすいカチカチ斜面。アイスはない。
薬師平へ左折した後は絶賛モナカ祭り。登ってくる二人のスキーヤーの前で派手に転倒しつつ苦しい下り。

スキーヤーから金作カールはどうか?と聞かれたが、のぞいてもいない。そもそもそういう滑走に興味がない。少なくとも新雪ヒャッハーでもないしザラメヒャッハーでもないだろうから、モナカかも…と答えておいた。カチカチザラメの上に新雪がのった日に普通は入らないだろう。

峠直前も激しいモナカで斜滑降しか出来ず。ああ、なんでロッカーファットでこなかったんだろう。滑りの悪いウロコでもまだマシだったよ。帰りのアップダウンでも同じ気持ちになったが。
9時35分に小屋までたどり着いてCCレモンで一息。
予報ではこの日の好天は15時まで。昼過ぎには稜線は離れたい。
この山行で最も集中してテントまで戻った。ゆるい斜面をひたすら単調に足を前に出すだけ。息を整え無心に進んだ。

テントが見えた!

11時に戻ってまずは食事、コーヒー。
しっかり補給したらお片付け。
あまり食べていないのでザックは軽くなっていない。滑れるのか?
11時57分に出発。北ノ俣岳ピークは省略。
来たのと同じ斜面に入ってトラバース。ここは硬い。昨年滑落しかけたので注意して入る。登山道あたりに合流すると左手の谷との間の滑走可能な幅は10mほど。新雪のままだったが重いのでゆっくりターンして高度を落とす。広がってからしばらくはザラメ、下部はシャバ雪でジャバジャバーっと滑走。荷物が重くて揺さぶられる。
登ってくるスキーヤーが3人、ツボ足が二人ほど。ご挨拶。
樹林の入り口でシールを装着して最後のシール登行。根性で登るのみ。
寺地山までくるともう汗だく。
ここでも大休止して最後の滑走へ。
といってもカニ、ハの字多用の辛い滑走。ストップスノーで滑って欲しい時に滑らない。
しかし昨年より短く感じたのはシートラが無い分か?
1700mの小ピークはどうしても登り返しが必要なので、ここだけ肩に担いでしばしツボ。
後は藪を避けつつ横滑り多用でトンネル横まで滑り込んだ。
道路も手漕ぎスキー。
最後に1km歩いてゴール。15時26分。車のコーラデポが素晴らしく美味い。

Total distance: 22559 m
Max elevation: 2923 m
Min elevation: 1660 m
Total climbing: 1433 m
Total descent: -2346 m
Average speed: 6.94 km/h
Total time: 09:03:37
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帰りは割石温泉。いなかの健康センター的。畳部屋でのんびりできる。

 

今回の装備考。

ウィペットの石突が折れた。部品注文へ行こう。

アルコール、やっぱり不要。飲まない。おもり。加水分解で体内の水の無駄つかい。

冬用のアルミステイクはもう2本あった方がよいかな。

やっぱり浄水器とじょうごが欲しい。きれいな雪だけど溶かすと少しゴミが見える。気にはならないのだが。

クトーのネジが板に干渉して板の塗装が剥げている。補強が必要だがどうやって???

悪雪ワックスを買わないと。どれがいい? 今回はスキンワックスで代用した。それなりに滑る(笑)。

1 comment for “飛越トンネルから薬師岳 4月28-29日

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