噴火の影響で剣ヶ峰の登山が禁止されていた御嶽山だが、昨年は1週間ほど開放されたりしていた。
今年は7月1日から二ノ池山荘経由での剣ヶ峰登頂が認められた。またいつ閉鎖になるともしれないのでお参りに行ってきた。
関東の方々は木曽側から登るのが普通だろうが、裏日本の私は飛騨側からが正しい。
ということで濁河温泉から登った。「にごりがわ」と読んでたが、「にごりご」って読むのか。日本語は難しい。
朝4時過ぎに駐車場につくと多くの車が停まっていたが、五の池小屋につくまで誰にも会わなかった。
すでに昨日から泊まりで入っているのか、今日泊まりの予定でゆっくり登り始めるのか。
非常に整備されていて登り易く、あっという間に森林限界を超えて五の池小屋に着いた。
しかし森林限界を超えてからは飛騨側からの風が強くて指先がかなり凍えた。ちょっと3000m峰を甘く見ていた。
朝の飛騨山頂。
小屋前で万全の装備に変えてニノ池方面に進んだ。風に煽られるのはつらいので、摩利支天方面ではなく左から巻くように風を避けて進んだ。
ガスガスの賽の河原は不気味すぎる。なんであんなに仏像系やケルンが多いのか…
高校時代に行った恐山を思い出した。
修学旅行で恐山に行くのは自分の母校くらいだろうなー、修学旅行でディズニーランドとかに行ってる人が羨ましい…
こんなに天気では剣ヶ峰もガスガスでビュービュー風が吹いて7月の地獄なんだろうなと思い、眺望は諦めていたが…
ニノ池前で写真を撮っていたら突然に雲が切れて太陽が見えてきた。
最初は完全に真っ白で、少しガスが切れてきたと思ったらー
いや、完全にガスが無くなりました。まぁ予報どおりではあるのですが。
すげーって声に出てしまうくらいに驚いて、写真撮りまくり。ふとこれが一時的だったらどうしようと思い至って、出力全開で剣ヶ峰に向かった(走ってはいない)。
木曽側から来る表日本の小洒落た連中(←かなり偏見が入っている)をごぼう抜きにして剣ヶ峰へ。
噴火の跡は色濃い。小屋の荒れ果てた姿に衝撃を受けた。
慰霊碑もあるので、手を合わせてきた。
ピーク下の御神燈は傾いている。
小屋はぼろぼろでこれから改築の模様。
それにしてもヘルメットをかぶっていない人が多い。なぜか?
HPにも明記してあるし、登山口にも書いてあるだろう。喉元過ぎれば…と呟いてしまった。
天気は保ちそうなので、摩利支天と継子岳のピークも踏んできた。
規制がかかっている現在のところ回れるところはすべて回ったということだ。
ニノ池新館前から摩利支天方面。
継子岳とその二峰との間のコマクサ群生地から摩利支天と剣ヶ峰をバックに。
帰りの飛騨山頂。ガスがない。暖かい(笑)。
一回りして戻ってきた五の池小屋ですっかりまったり登山モードになってしまい、おでんとお手製ジンジャーエールを頼んでしまった。
寝転べるパラソル付きの長椅子もあるんだぜ… どこだここは??
白山に御前峰と大汝と四塚・七倉・別山とあるように、この山域も魅力的な山が並んでいる。
営業小屋も多く、また快適そうだ。
噴火のことがなければ、グループでの泊まり山行にぴったりの素敵な山だった。
そのうち妻でも連れて来ようか…
最高点の標高: 3064 m
最低点の標高: 1787 m
累積標高(上り): 2714 m
累積標高(下り): -2714 m
平均ペース: 3.33 km/h
総所要時間: 08:10:05