以前のエントリーにも書いたように、今の登山時の遭難対策の肝はGarmin inReach Miniになっている。
10分ごとに衛星回線経由でGPSの現在位置を遭難時に送信してくれるので、「雪崩で埋まった」、「滑落して意識がなくなった・動けなくなった」などの状況でも位置情報は送ってくれる。
機械自体が壊れたり、衛星回線の届かない場所に落ちたりしない限りは。
仮にそうであってもその一つ前の位置の情報は送っているので、捜索範囲はかなり狭まってくる。
このGarmin inReach Miniだが、GPSウォッチであるGarmin instinctとbluetoothで連携できる。
何ができるかと言うと
1 公開サイトへのGPSログ送信(10分毎)の開始/終了
2 メール内容の確認(見にくいが)
3 設定済みメール(3種類)の送信
4 SOS送信
の4種類。
実際の使い方としては
・Garmin inReach Miniの電源をいれて、衛星回線を捕まえやすい場所に入れておく(自分は雨蓋内のチェーンに留めておくことが多い)。
以下はinstinctで遠隔操作。
ちなみにGPSのログはinstinctのほうが精密なので、記録としてはそちらを優先している。
・登山開始時にGPSのログの送信開始、家族に設定済みメールの送信 「登山開始したよ」。
・ピーク到着時に設定済みメールの送信 「登頂したよ」。
・下山したら設定済みメールの送信 「下山したよ」、GPSのログの送信終了。
2は連携するiPhoneで見たほうが閲覧性がいいのでしたことがないし、そもそもメールが来ることもまずない。
4はまだ使用していないし、できればしたくない!
このinstinctでの遠隔操作はかなり便利。実はGarmin inReach Miniの本体の操作は少しボタンが押しにくくて使いにくい。
液晶画面も少し見にくかったりする。
そもそもザックの外にぶら下げて操作するのがちょっと不便だ。
ということで今はとても快適。冬になると時計の操作は分厚い手袋の中でしにくくなる。今と同じというわけにはいかないだろう。
ちなみに、ココヘリは1年で解約して返却した。
今日の白山稜線はなんか夏山の輝き。