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(一応)厳冬期白山御前峰 One day

12月1日に白山で火山性地震が頻発した。御嶽山の噴火が頭をよぎる。白山とていつ噴火するかわからない。
しかし天気は好調で12月3日は晴れが約束された日と分かっていた。
火山情報を確認する。2日以降は火山性微動は観測されていないらしい。ならば行くしかない。
前日は東京日帰り研修で21時に帰宅。朝も5時起きだったのに、準備して寝ても1時間ちょっとしか寝られなかった。
23時半頃に起床、すぐに移動開始して予定より1時間遅れの1時2分に風嵐ゲートをスタート。
車が4台停まっていた。その内の1台はkuma-sanのかな。練馬ナンバーもあったが、大遠征?
ゲートには火山地震情報が貼ってあった。
ちなみにネットでの発表は

白山火山情報

平成29年12月1日16時00分 気象庁地震火山部発表
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
白山では、11月29日に火山性地震が増加しました。今後の火山活動の推移に注意してください。
火山活動の状況
白山では、29日03時頃から火山性地震が大幅に増加しましたが、29日夜以降は減少しています。29日05時06分の地震の後、震度1以上を観測する地震は発生していません。
低周波地震や火山性微動は発生していません。

監視カメラによる観測では、山頂付近は雲のため不明の期間が多いですが、噴気は観測されていません。その他山頂付近の状況に変化はみられません。

12月1日15時現在の火山性地震の回数は以下の通りです。

火山性地震
11月 26日          2回
27日         22回
28日         12回
29日        370回
30日         10回
12月  1日(15時まで)   6回

地震回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
防災上の警戒事項等
白山では、地震活動が11月29日に活発化し、その後は減少していますが、当面は火山活動の状況に注意が必要です。

市ノ瀬まではクロスバイクで。後ろに荷物置きの台座を付けてブーツをくくりつけた。板は車体に固定。ザックのみ背負っていく。
自転車は不得意なので負荷がかからないようにゆっくり行く。ブラックアイスバーンで転ぶこと2回。危ないところは押し歩き(それでも転びそうになる)。三輪車が欲しい、できれば電動アシスト付きの。
2時20分市ノ瀬到着。
市ノ瀬ビジターセンターでは誰かが寝ている? 起こさないように準備。
自転車が他に4台あり。1台はkuma-sanのとして他に3人入っているらしい。
市ノ瀬からはシールで歩行。
2時37分出発、疲れないようにだらだら歩く。汗はかかない、焦らない。
新しいトレースをみるとツボ足とスキーのよう。kuma-sanやそれ以前の方のトレースがしっかりあり、悩むところはないが…
最初のショートカットは雪不足でコースアウト。一度スキーをはずした。
道路上は一部雪がつながっていないところもあり。来週雪が降らなかったら、自転車の範囲が伸びるか?
ゆるゆると別当出合到着。4時35分。
別当出合で冬季トイレへ。ドアが硬いし。

誰もいない。当たり前か。補給をしっかりして4時56分出発。すでに4時間、でも予定通りくらいの時間。
一本橋は乾いていたので怖いことはなかった。ブーツで歩いて渡った。
再び登山道でシール登行を始めるが藪だらけ。枝を避けるのに疲れる。
ほぼ登山道通り(トレース通り)にあがった。楽をしてしまった。先行者の皆さんありがとうございました。
ずっとサラサラの雪で気持ち良い。ルートが見えるところは一部トレースを無視してショートカットした。すると脛ラッセルになる。

藪はこれくらい。

甚之助小屋が見えてきた。もう少し!

取立山方面。日が昇ってきます。
途中でスノーシューのソロの方と出会った。以後は追いかける感じになった。
7時28分小屋到着。別当出合から2時間半少し。まあまあいいペース。
甚之助避難小屋では外にスキーが立てかけてある。中に人の気配。kuma-sanだった。

シールの調子が悪く(食い込まないらしい)上には行けそうにないとのこと。残念ながら同行することはなく下山していった。エールをたっぷり頂いたので元気が出た。補給をしっかりして防寒対策を実施。少し休み過ぎ。8時4分出発。


kuma-sanが撮ってくれた写真。
先行スノーシューさんはエコーライン分岐をそのまま直登してエコーラインに登りあげていた(かなり急ですけど)。自分は計算し易いコースということでエコーライン方面にトラバース。小さな尾根を超える手前の斜面が、一部表層がブロックで崩れて流れて行く。出来るだけ刺激しないように素早くトラバース。
超えると左手に林間の谷筋あり。先行スキーヤーのトレースはここをジグを切って上がっていた。
自分はもう少し樹林内をトラバースしてエコーラインへ。

南竜が見えてきた。

こんな樹林を抜けていきます。
右手には北アルプスと乗鞍。

少し行くと弥陀ヶ原が見えてくる。

弥陀ヶ原を進んでいても室堂は見えない。あの辺りと目星をつけて真っ直ぐ行く。

スキーヤー2人が水屋尻からエコーライン経由で滑っていった。トレースどうも。
風が強く寒い。少し防寒が甘かったかも。それでも太陽が燦々と照ってくれているので助かる。室堂につくまでほとんど雲がなく、素晴らしい景観だった。

もうすぐ室堂。白山荘は埋まってるぜ。

屋根に登れそう。
9時42分室堂到着。
建物の陰で地獄ゴーグル装着。顔面の保護を十分にした。さぁピークへ。9時58分出発。
残念だったのは自分が登りあげるタイミングでガスが湧いてきたこと。時間が遅すぎなんですね。それでも雲が切れた瞬間に何枚かシャッターを押すことができた。

まずは鳥居をくぐって一礼。空が青い。

振り返って室堂と別山。美しい。
10時44分御前峰ピークへ。
スノーシューくんとすれ違う。


奥宮でお願い事。
慎重に準備をして、11時13分滑走へ。まずは稜線沿いに逆くの字上まで移動。

剣ヶ峰。手前の岩にエビの尻尾。

定番ショット、大汝。
登って来る方一人とすれ違う。お疲れ様です。
水屋尻雪渓に入って弥陀が原を横断してエコーラインに復帰。エコーライン上が楽しいパウダーで(下手だけど)気持ちよく滑れた。山頂直下はカチカチアイスバーンで滑りになりません。安全第一に。
甚之助小屋11時44分。速い。やっぱりスキーは楽。途中で追い越したスノーシューくんが追いついて到着。
甚之助避難小屋で装備を軽装にして補給。
12時6分出発。以後はひたすら藪修行をして(うまくなりません…)終了。
別当出合13時21分通過。以後の林道ボブスレーは快適ですが、朝よりも雪が途切れそうになっているところが増えています。
市ノ瀬14時2分。ボブスレーでも40分もかかるのか…
最後の10kmの自転車は漕ぐところは少なく快適ですが、風がとても寒い。しかもまだブラックアイスバーンが残っています。
気をつけて漕いで14時51分風嵐ゲート到着。

合計距離: 47290 m
最高点の標高: 2715 m
最低点の標高: 511 m
累積標高(上り): 3277 m
累積標高(下り): -3285 m
平均ペース: 8.22 km/h
総所要時間: 13:47:29
Download file: _2017-12-03 145326.gpx

すっかり凍えてしまったので白峰温泉で解凍しました。

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