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木地屋から箙フスブリ回って蓮華温泉から朝日岳ピストン -ツェルト泊の巻-

23日金曜は休みをとっていて3連休の予定。
コロナ時代に合わせてロープウェイは使いたくない。
木地屋から入り箙-フスブリ-天狗原-白馬乗鞍-小蓮華−雪倉-朝日-五輪-蓮華温泉-木地屋と戻る予定で計画書を作成した。
二泊は良さげなところで適当にテント泊。今回は気温も低すぎないのでツェルト泊の準備にした。
といっても候補は限られていて、白馬大池か雪倉避難小屋か赤男山前後のコルあたり。あとは蓮華温泉か。
理想は雪倉避難小屋で一泊、蓮華温泉で温泉付き一泊だった。

が、木曜の緊急案件のためにあえなく頓挫。23日は朝5時から職場に顔を出した。あわよくばそのまま山に向かいたかったが、状況的にちょっと厳しかった。
有休だし、しかも天気いいし。
ま、これも仕事なのでしょうがない。
悔しいから色んな雑務を凄まじい勢いで仕上げてきた。

23日夕方に職場を出て高速SAで車中泊。
24日2時半に木地屋に入って準備して3時過ぎに出発。
雪が少ないのは折込済みなので気にせず進む。標高を上げればちゃんと繋がるだろう。
白池下で林道を離れてツアーコースへ入る。以前に箙岳に行ったときにしっかりソロでルーファイしているので、ここいらの地形は大丈夫。
小さな池のほとりで小休止。ここまではうろこ板のままで歩いてきた。シールと違い滑りが良いので疲れない。
シール装着。
白池奥の林道1115mのすぐ上まで入ると、赤布のマーク。わさび平。
そのままトラバースしつつ進めばクラシックコースの蓮華温泉行き。
この日は以前と同じように左の尾根にとりついて箙岳に向かう。
一旦尾根に乗れば何も考えずに高いところに向かえばもう箙岳。難しいところはない。

朝日岳の展望に優れている。まだしっかり雪はある。

箙岳でまた小休止。シールをはぐ。

岩菅山が見える。

稜線に沿って岩菅山方面に向かう。雪庇に気をつけつつ何回かアップダウンする。
こんなところはうろこ板が最適。
滑るときはヒールフリーのままバックルを締める。普通にアルペンターンできる。歩くときはバックルを緩める。
シールの脱着はないしカニ歩きは不要だし、体力温存・時間短縮になる。

すぐに岩菅山と血の池との間の溝地形が見えてくる。そこに一旦降りて岩菅山を左に見つつ溝を登っていくと血の池の横に出る。

そのまま外輪地形を進むと風吹大池と横前倉山・風吹岳が見えてくる。いやぁ面白い地形だ。
ここを過ぎると一旦樹林のないだだっ広い大地になり、奥に丸いフスブリ山が見えてくる。

細かいアップダウンをうろこ板でこなしていくと、ピークがどこか分からないフスブリ山に到着する。

暑さのせいでかなり水分を消費し消耗している。
テント泊装備はなんだかんだいって6-7kgは重くなるので堪える。
眼前には白馬乗鞍・船越の頭が見えてくるが、ものすごく高く見えてしまう。すでに気持ちがついていっていない。
10時半くらいでまだ6時間は行動できる。
もう白馬の稜線には雪がないことは分かっていたし、小蓮華から雪倉の北斜面にも雪がないことも分かっていた。
スキーでしゃーっと滑って行くわけにはいかない。
テント泊装備にシートラで雪倉避難小屋まで届くのか?
白馬大池で宿泊するくらいなら、蓮華温泉に降りたほうがテント泊しやすく温泉付きだ。
などなど色々考えて進むが、振子沢が見えてきたら吸い込まれるように(笑)トラバースして合流。
ヒャッハーって言いながら滑って降りた。あぁ心が弱い。楽な方を選んでしまった。
マークとトレースが多数あるので迷わない。

一部沢が出ている。
林道に着地。

少し歩いて蓮華温泉に到着した。
時間はまだ11時半。
どうするんだ、こんなに早くついて。
テン場の受付をして温泉の料金も払った。
テン場は夏の駐車場だが、併設のトイレは使える。水も汲める。飲用可。水作りが不要になった。
さらにアドベンチャー感が失われていった。雪倉避難小屋での一泊とは全然違うぞ。

素晴らしいロケーション。

まず今夜の寝床を作る。
実はツェルト泊は初めて。それを雪上でするか?と。
Oxtosのロングツェルト。防水透湿のもの。
夜は雨が降っていたが問題なし。結露もほとんどなし。風がさほど強くなかったので倒壊の心配もなし。
シュラフはモンベルの#3にSOLのビビィを防水カバーにしてブースト。上下ダウンを着れば快適に寝れた。
気温も5-6度までしか下がらなかったのだろう。

設営したら風呂に。
ゆーっくり入っても30分ほどしか時間消化できない。
あぁいい風呂だった。

寝床に戻ってもまだ2時半くらい。朝も早かったのでうつらうつらしながらぼーっと朝日岳を眺めつつおやつコーヒータイム。
こういう時間があってもいいんだよ。日常を忘れる。来てよかった。

17時位から夕食。適当に夕食を食べてもう明るいけどシュラフに潜りこむ。
段々と雲が増えてガスがかかり時折ポツポツと雨が落ちてくる。
あぁ、明日は崩れる予報だし寒くなるようだしこのまま温泉に入って帰ることになるのかなぁ、ソロだし無理する必要もないしなぁ…と眠りに入る。

朝、強めの雨で目が覚める。おっと1時間ほど寝過ごしている。4時。
とりあえず起きてトイレ、朝食。
空を眺める。小雨が降っている。昨日は快晴の朝日岳だったが、今朝は何一つ見えない。昼くらいまでは保つのではなかったのか?
とてもブルーになるが、行けるところまで行ってみることにした。ダメなら引き返すだけのことだ。

寝具はおいていく。

5時過ぎに出発。
アップダウンは多いがうろこ板で問題なく瀬戸川まで進める。

瀬戸川まで雪は繋がっているが、蓮華温泉側の雪塊はいつ落ちてもおかしくない。
橋を渡ってシールオン。
ひょうたん池目指して尾根を進む。このあたりは倒木枝藪多数で歩きにくい。

ひょうたんを過ぎて開けてくると正面にカエル岩。

行きは右から帰りは左から。白高地沢の左俣を超えてできるだけ右に右に進路をとり進むと、そのうち吹上のコルが見えてくる。
ここまで雲ガスのなか強風気味で冷たい風にやられていた。シールの糊も効かなくなるし気持ちは折れかけていたが、徐々に晴れてくる。

おぉ神様仏様。もしかして間違って晴れてくれるのか!

コルに達する頃にはほとんど快晴。いや、ありがたい。
2200mを超えると斜面はカチカチ。風も強くフードが必須。

クトーをガリガリいわせながらピークに到着。エビのしっぽがあった。
記念撮影したら早く逃げましょう。晴れて気持ちがいいが、風は強く気温は0度。凍えます。

行きの眺めでダイレクトルンゼが滑走可能な状態であることは分かっていたが、上部150mほどはカチカチ。
とても入る気になれなかった。

ピーク左手からドロップしやすそう。少し雪庇がある。

何回も覗き込み未練を残しつつ登ってきた斜面近くにコースをとった。ナイスシャバ雪。

写真が取りたくてダイレクトルンゼ直下に滑り込む。

中央奥が朝日岳。

あぁ、素敵な斜面だ。
入ればよかったか?
ソロなので自重して正解だったか?
答えは分からないが、きっと人生のラストチャンスだったろう。こんな快晴の程よいシャバ雪の斜面はもう無いような気がする。

ヤマレコには載せなかった写真。これではまるで正面を滑ったかのように見えてしまうから…

眺めながらミルクティーを飲んだ。ここまで降りてくると暑いくらいだったが。

左を向けば赤男山と雪倉岳からの斜面。
あの辺りも楽しいに違いない。
今後はあの稜線を辿ろう。
ロープウェイから入れる時代になれば、一泊で余裕で雪倉朝日を周回できる。宿泊は赤男山西面のなんちゃら桜平だな。

さて帰りましょう。適当に滑ってひょうたん池に滑り込み瀬戸川に降りる。徐々にガスになり気温が下がっていく。さすがに予報どおりになってきたようだ。
そのうち雨になるだろう。

兵馬ノ平のアップダウンがイヤで右に進路を取ったら尾根を間違えてしまいガスのなか迷い込んでしまった。
地図とにらめっこして蓮華温泉に戻れた。

小雨の中ツェルトの撤収。凍える。時間があったら温泉に入りたかった!

林道歩きはつらかった。うろこはこれくらいの斜度が一番弱い。全く滑らないので推進力が必要なのだ。
また雪切れも多数あって履いたり脱いだり…

角小屋峠の登り返しが見えてくるとようやくホッとしたが、この登り返しは堪えた。
シールがもうほとんど役に立たないのでうろこのまま登行。途中でさすがに登れなくなってシートラ。

フスブリ山方面。左に雪庇があり降りればわさび平方面。右は20mほど雪が切れている。

ここで新しいシートラ方法に開眼した。ザックを降ろさずにスリングで肩の後ろに横に背負うようにする方法。
時々こういうスタイルも目にする
これが換装しやすく意外と安定して背負いやすかった。ザックの上げ下ろしがないのがいい。
ただし藪が無いところ限定。

ヒーヒー言いながら峠に到着。悲しいことにものすごいホワイトアウト状態。
ここから赤布までは知らないコース。地図上のおよそのルートを知っているだけ。ホワイトアウトで進めるのか?
今回の山行の核心部分だったかもしれない。

まずウド川を1500mあたりで横切るのだが、割と上流で谷割れがあった。渡ってからも右岸の支流からの沢がまた一部割れていた。ホワイトアウトなので近づかないと割れているところが見えない。
とても慎重に進んだ。
そのあとわさび平に向けてもうひとつ小さな沢を渡るが、ここも谷割れ多数でしびれた。

赤布を見つけてようやく安堵した。
が、その後は行きのルートに入りたくても藪岩倒木を避けているうちにどんどん標高が下がってしまって、白池手前で林道に着地してしまった。

林道がまた板が走らない。もうずっと歩き。雨は強くなって濡れ鼠だし気温は下がってくるしなかなか根性を試される下りだった。

ようやく17時過ぎに木地屋までたどり着いた。木地屋で5℃でと冷たい雨ですっかり凍えてしまった。
車の暖房全開!

温泉に入りたいけど、さすがに今は危険すぎる。濡れた衣服を着替えて直帰した。

この山行中、山では誰とも合わず。人と喋ったのは山荘受付時と購買時のみ。もちろんお互いマスク着用で1分以内で距離も数m以上離れていた。
テントは一人のみ。物好きだ(笑)。distanceは保てたかな。

合計距離: 17099 m
最高点の標高: 1962 m
最低点の標高: 645 m
累積標高(上り): 1677 m
累積標高(下り): -862 m
平均ペース: 4.79 km/h
総所要時間: 08:29:36
Download file: 1日目.gpx
合計距離: 30942 m
最高点の標高: 2415 m
最低点の標高: 626 m
累積標高(上り): 2377 m
累積標高(下り): -3182 m
平均ペース: 6.86 km/h
総所要時間: 12:02:55
Download file: 2日目.gpx

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