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BIVI

bivvyともbivyとも。

これまで持っていたbiviはSOLのescape bivvy。

内面が熱反射してくれてそれなりに防水してくれる。
マミー型で顔は丸出しだが、一応紐で閉めることはできる。透湿防水で保温性のあるシュラフカバーと言えばよいだろうか。
本来の用途は緊急シートであるが、泊まり山行で保温ブーストできる防水シュラフカバーにしていた。
214gの軽さは魅力的。

また日帰りでは、ツェルトとSOL escape bivvyの両方もしくは片方を持っていっていた。
escape bivi単独では雨風の日には使用するのはなかなかつらいだろう。
もう少し重くてもprotectionのしっかりしたものは無いか?と思っていた。単独で雨風を凌げるbivi。

rab alpine biviという商品がある。
e-vent素材で透湿防水性が高く、ジッパーで完全密閉できる。バグネットはない。440g。
ジッパーで蓋のできるシュラフカバー的な商品。

棺桶…ではない。

440gを軽いと考えるかどうかは難しい。緊急用としては重い。
積極的に宿泊装備として用いるには雨風をしのぐためにタープかツェルトが付け加わる。
どんなに軽くてもタープかツェルトで150−300gは必要。
合計650g前後の幕営装備なら、持っているワンポールテント750gとそう大差がない。

さて、この商品を海外通販でポチった。
届いた日の夜と翌日の夜にお試ししてみた。
どちらの日も翌朝は5℃くらいの予報なので、mont-bellダウンハガー#3(快適気温6℃)を中に入れてベランダ宿泊(笑)。
嫁さんがアホを見る目をしていたが気にしない。

風を防げる屋根ありのベランダなので、マットの上にそのまま広げて就寝。
最初はジッパーを開けて、夜中に全閉にしてみた。

顔に布がかぶさることが気にならなければ(私は気にならない)、とても快適な寝具。少し暖かさも増しているのだろう。
結露に関しては、足の方でより起こっているようだった。表裏をひっくり返すといくつも水滴があった。
シュラフも表面が濡れている。
続けて使用するには朝に拭いておくべきだろう。

より厳しい環境はどうか?
翌朝0℃くらいまで下がる日にまたベランダで寝てみた。
今度はダウンの上下を着て、mont-bell#3を中に入れて潜り込んだ。
雪が降ったりやんだりの日だったので、ジッパーは開けたり締めたりした。

意外と寒くなく快適に寝られた。
この日は比較的dryな放射冷却の朝だったためか、結露も少なめ。
biviを使用前後で計ってみると15gほど差があった。結露の分だろう。思ったほどではない。
衣服やシュラフに吸い取られる部分の方が多いのだろう。

またもう一日ベランダ泊してみた。
この日は雨雪混じりの湿度の高い日で雨雪風もベランダに吹き込むような夜だった。
ジッパーを開けていると顔の部分には風は感じるが、他はなんともない。
気温は0℃程度の朝だった。

そこそこ結露があり、シュラフの表面はしっとり。数晩続けばダウンのロフトはつぶれて役に立たなくなるだろう。
biviの外側は雨風でびっちょり濡れていた。浸水はしていないと思われるが、湿気の抜けが良くないことは明らかだろう。
ただシュラフの内部にいる限りはとても快適。風も感じなければ全く寒くもなく幸せ。

ただ枕のセットを忘れた。マットもエアマットを使ってみたらふわふわしてスッキリしない。個人的にはサーマレストのSOLが一番いい。ただ冬季には断熱が心許ない。

このbiviを日帰り山行に持っていくか?
残雪期の軽量幕営装備(ツェルトもしくは雪洞泊)に入れるか?
少し実際の現場経験が必要なのかもしれない。

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