極寒の高所は避けて藪上等で低山へ。
日付
2021年12月19日
メンバー
Nishidenさんと
天候
山行当日の天気図
実際の天候はずっと降雪
アクセス
車で大長谷温泉駐車場まで。
ここからアクセスできるのは白木峰周囲の山々だが、除雪は大長谷温泉前まで。
通常早朝に除雪が入るが、量によってはその終了を待つ必要がある。
装備
- ベースレイヤー ファイントラックドライレイヤー上下に上mont-bellジオラインMWと下ジオラインメッシュハーフレングス
- ミドルレイヤー Norrona メリノ混紡フーディ
- アウター Norrona 青・黄
- 帽子 MHWビーニー
- 靴下 メリノ薄手
- 手袋 ワークマン→テムレス
最近ブカブカでもいいのでオーバーミトンが欲しいなぁと思っていたらNishidenさんが装備に加えていた - ザック BD cirque 45
- ブーツ Dynafit
- スキー voile w’s hyperdrifter 165
エネルギー
ゼリー1、オレンジジュース350ml、ホットレモンティ1杯
地図・標高
最高点の標高: 1332 m
最低点の標高: 555 m
累積標高(上り): 1145 m
累積標高(下り): -1145 m
平均ペース: 2.95 km/h
総所要時間: 06:46:27
コースタイム
大長谷温泉 06:43 – 08:31 五合目登山口 08:52 – 10:02 七合目登山口 10:07 – 10:56 八合目登山口 11:17 – 11:28 七合目登山口 – 11:56 五合目登山口 – 13:16 杉ヶ平キャンプ場 13:17 – 13:28 大長谷温泉
コース状況
5合目登山口まで林道ラッセル。2日間で降った雪だけなので、ストックはアスファルトにコツコツあたる。ブーツからスネラッセル。
5合目から登山口へ。登山道通しであれば歩けるが、雪は少なく藪は埋まっておらず低木は垂れ下がって雪のゲートを作る。ロープ場は、幅がなく鬼キックターンの連続かロープに捕まって登るかしかない。
ところどころ平坦になると、雪がたまりさらに混迷を増す。このあたりは膝ラッセルとなる。
8合目から上の小屋手前までの斜面は笹が見え隠れし、明らかに風で行きが飛ばされて少ない。スキー登行は無理そうだった。
ギャラリー
記録
どこに行くか悩む天候と降雪状況と道路状況。
高所で滑れそうなのは乗鞍だが、極寒で強風予報。樹林帯で済ませるには大崩山か。
それ以外の選択肢は藪覚悟の上で雪が降ったところを狙うしかない。
それにしても急に大量に降っているので雪崩そうなところは却下。
そうなると林道アクセスで行けそうなところになる。
無理ゲー承知で白木峰に行ってみた。仮にずっと林道でもピークには行けるずるい山。
さて、まずは大長谷温泉にスムーズに入れるかどうかだったが、今日は除雪が終わっていて5時半ころには温泉駐車場に停められた。
しかしまだ真っ暗で深々と雪が降り続いている。いまいちモチが上がらないので明るくなるまでラジオを聞きながら睡眠。
6時半に起きると明るくなっていたので準備してスタートした。
温泉横から登り始めるが、雪は締まっていないしすぐ底が見えるしもちろん藪が煩い。
すぐに上の林道に出るので気にしない。
しばし林道をラッセルする。降雪は30cmほどで踏めばブーツラッセル程度。斜度がないので苦痛はない。
ストックはアスファルトにあたってカツカツと音がする。
路面に水が流れているところはまだ雪が乗らない。
夏の散策路を利用してショートカットを試みたが、ちょっと変なところに入ってしまい、藪につかまる。無理矢理突破。後続もついてきていたようなので申し訳なし。
また林道ラッセルへ。徐々に量は増えていき多いところはスネラッセルになる。
交代しつつひたすらラッセル。
スタートから2時間かけて5合目登山口にたどり着いた。
登山道を除くが、周囲は藪だらけで登れるのは道のみ。帰りは滑走にならないだろう。
そんなことは分かっているが、長々と林道をラッセルしていても二人ではピークには届かないだろう。
特に言葉を多く交わしてはいないが登山道へゴ−。
緩いところはいい。急になると幅がないのでキックターンの連続になる。ツボったほうが速そうにも思えるが、底が浅いので泥まみれになるだろう。
ロープ場はもはやモンキー登りと同じ。
あぁ、これは修行ですね。分かっていたことですよね。
7合目まで登るが、同じことの繰り返し。林道を長々と歩く気にはならない。また登山道へゴ−。
もしかしたら上はこれまでの雪で少しは藪が埋まっているんじゃ…
お互い口には出さないもののそう思っていた。
残念ながらそうではなかったようです。雪の量が余計増えた分、更に難易度が増したような…
これももうひとつ上に行けば、パックされた雪が出てきてサクサクと進めるんじゃ…
後ろを歩くNishidenさんの反応が薄くなるのを背中で感じながら必死にラッセル。
そして8合目到着。
がーん、斜面に笹薮が出てる。ずり落ちて登れなさそう…
ひと目見てわかる状況。またあれこれと口には出さないものの、ここで撤退ですね、と終了宣言。
さて、帰ろうにもあの藪を滑るのか???
かといって林道を変えると強烈なラッセルが待っている。
今日の最高点に少し登り返してシールを剥がして滑走?開始。
緩いところはボブスレー滑走になるし、横にそれれば深い雪で止まる(埋まる?)。
問題はロープが出ている急斜面。ロープに気をつけつつ横ずらしを交えながら細かくターン。
ジャンプターンできるほどまだ板に体が馴染んでいないので、無理せず降りる。
短い距離ながら時間をかけて滑走。登山道は登り2時間、下り40分。まぁそんなもんか。
5合目に着地するも、すでにトレースにはたっぷり新雪が乗っている。
ヒールフリーにして下りもラッセル気味に歩いていく。
温泉から5合目まで、登りで1時間50分なのに下りで1時間30分もかかるというのはただの修行でしかない。
温泉に着地する頃には、雪でびちゃびちゃになっていて凍えそうだった。
降雪を舐めてはいけないと感じた。
温泉で温まったあとに聚楽創でイノシシ味噌ラーメンを食べて本日は終了。
心地よい!?筋肉痛が訪れそうである。