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赤木沢遡行

黒部源流に近い初級の美渓、赤木沢を遡行した。

日付

2022年8月7日日曜日

メンバー

折立からHiroさんと日帰り。
6時に先行部隊(2名は金曜から高天原周り、2名は土曜に薬師沢小屋入り)と合流。

天候

山行当日の天気図
実際の天候は晴れのち曇り時々雨

アクセス

8月6日夜に折立入り。車中泊。
有峰林道2000円。

ウェア

  • ベースレイヤー Rab force hoody + mont-bell アクアボディタイツ → 上半身のみmont-bell アクアボディロングスリーブシャツ + Montura Tシャツ → 上半身のみRab force hoody
  • パンツ 山と道5 pocket shorts
    比較的保水しない
  • ミドルレイヤー mont-bell ULサーマラップパーカ
    程よく抜けて保水しない
  • アウター mont-bellトレントフライヤー上下
    使用せず
  • 帽子 mont-bellジオラインクールメッシュキャップ
  • 靴下 mont-bell point6 中厚手 → mont-bellライトクリマプレーンソックス
  • 手袋 mont-bell沢用手袋
  • シューズ HokaOneOne Challenger ATR GRX → mont-bell沢靴
    シューズは袋に入れてザック内に保管

装備

  • Backpack exped BlackIce 30L + flash pack pocket
    沢登り装備をpocket内に入れてアプローチ
    沢登り中はpocketはお片付け
  • ヘルメット Petzlシロッコ
  • 沢装備一式
  • 下降器・引き上げ用ガチャ・アルパインヌンチャク4
    ロープは共同装備
  • ツェルト
  • 針金・結束帯・ダクトテープ・簡易シーネ・テーピング
  • 非常食
  • バッテリー・ケーブル各種・ラジオ
  • ヘッドランプ(Petzl swift RLバッテリー×2、bindi)

地図・標高

合計距離: 28976 m
最高点の標高: 2661 m
最低点の標高: 1358 m
累積標高(上り): 2477 m
累積標高(下り): -2476 m
平均ペース: 2.50 km/h
総所要時間: 07:54:30
Download file: track-4563724.gpx

EK度数

(距離km + 登り累積標高差m ÷ 100 + 下り累積標高差m ÷ 200) = 55

コースタイム

折立 00:35 – 00:37 十三重之塔慰霊碑 – 01:16 太郎坂 – 01:43 青淵三角点 01:46 – 01:58 積雪深計測ポール – 02:48 五光岩ベンチ – 03:04 太郎兵衛平 – 03:25 太郎平小屋 03:30 – 04:04 第一徒渉点 04:06 – 04:11 第二徒渉点 – 04:29 第三徒渉点 – 05:03 カベッケが原 – 05:11 薬師沢小屋 05:59 – 07:37 赤木沢分岐 07:48 – 08:00 ウマノ沢分岐 08:03 – 09:15 大滝 09:39 – 11:36 赤木岳 – 12:09 – 北ノ俣岳 – 12:15 神岡新道分岐 – 13:18 太郎山 – 13:22 太郎平小屋 14:26 – 14:45 太郎兵衛平 – 15:00 五光岩ベンチ – 15:40 積雪深計測ポール 15:49 – 15:58 青淵三角点 – 16:20 太郎坂 – 16:53 十三重之塔慰霊碑 – 16:54 折立

コース状況

薬師沢小屋まで : 特に問題なし
薬師沢小屋 – 赤木沢出合 : 主に左岸を進んだが、Hiroさん曰く右岸の方が楽とのこと。
一度10mほど登って左岸を巻いた。渡渉4回。
出合近くになると微妙に足がつかない深さのヘツリが何か所か生じる。泳いでもやり過ごせるがへツると時間がかかる。
赤木沢出合 – 2237 : 大滝までに3連・4連のナメ気味の滝が何か所か。1度は左岸草付きを巻くがほとんどが滝横もしくは水線を登っていける。
大滝は左岸の踏み跡を追うと登れるが少し危険なクライミング。確保がある方が安全かもしれない。ロープを出せる準備をして登る。
以後は徐々に細くなり、2237を右に進むと2400ほどで水が切れる。涸れ沢はがれていて危ない。
その後草原に乗り上げてほどなく赤木岳の基部に出る。
赤木岳以後 : 登山道。特に問題なし。

消費フード

  • オレンジジュース1000ml
  • 水 適宜採取
  • ぶどうその他フルーツ盛り合わせ
  • ゼリー2(太郎平小屋までに消費)
  • パン1
  • おにぎり2(薬師沢で朝ごはん)

ギャラリー

記録

6日は朝から晩まで講習で施設缶詰め。終えてすぐに折立に車移動した。
小矢部あたりから空が真っ黒になり大雨。レーダーでは平野部のみ雲がかかっている。
料金所のおっちゃんもこの天気でどこ行くの?って感じだった。
ダム近くから道路が乾いてきて以後は空も見えるような状態になった。安堵。下界だけのスコールだったようだ。

駐車場近くでHiroさんに連絡するといいところに駐車できるよう。
一番近い駐車場に停めることができた。
缶ビールで乾杯しつつ装備と行動の確認。
0時30分発となった。

すぐに就寝。なぜか尿意で23時45分に起きる。空は満天の星。素晴らしい。
そのまま準備を始めて0時15分にはスタンバイ。Hiroさんを待って出発。

ヘッデンで黙々と登る。涼しいのであまり苦痛はないが荷物は重い。ガチャ類をフロントにぶら下げるのは重いのでやめよう。体に近いところに収めるように。

太郎平で一息入れてすぐに下降へ。
5時15分くらいに薬師沢小屋についた。
ここに来るのは2回目? 何回も来た気がするのは気のせいかな。
以前はもっと時間がかかった気がするがあっという間だった。

時間があるので静かにゆっくり装備を変更。
上半身を着替える。靴下・靴を変える。ハーネスを装着しヌンチャクなどをぶら下げる。ヘルメットを装着する。防水サコッシュにカメラなどを入れる。それ以外は防水を確認してすべてザック内に入れる。外付けのpocketを外して仕舞う。

30Lザック内にはツェルトなどの緊急装備・電気周り品・着替え・保温着・雨具・シューズ・食料(差し入れフルーツ込み)が入りパンパン。
一応防水パックなのだがどうだろう。何回か泳いだが浸水なし。むしろ浮き袋になって泳ぎやすかった。
カメラと携帯とGPSを入れた防水サコッシュは一応防水は保たれていたようだ。しかし出し入れのときに少し水が入ってしまうのが問題。
そして帰って生地を見ていたら小さな穴が空いていた。強度にはやはり問題がありそうだ。次回は一眼用の防水パックにしようか。
今回はGR IIIを持っていったが、防水カメラが欲しい。あぁまた物欲が湧いてしまう。

さて遡行。
小屋のデッキから直接はしごで入渓。
主に左岸を歩く。何か所か渡渉するが深さは大腿まででなんとかなる。
1箇所岩峰を巻いたが踏み跡が明瞭で困らない。ここは渡渉しても行けたと思う。まぁこれもアドベンチャー。

出合が近くなるとやや川幅の狭いところで足のつかないヘツリが出てくる。泳いでも行けるので自分は泳いだが、ヘツろうとすると身長によっては足が届かず厳しい。何人か手を伸ばして引っ張った。
その直後は最初のスタンスがない場所があり、人間椅子で大腿をスタンスにしてもらって突破。
グループ登山の醍醐味か。

赤木沢出合は写真で何度も見た場所だが、想像以上に素晴らしい。なぜ出合上や黒部川本流のすぐ上はあれほど細いのにここだけ穏やかな広くナメなのか。
神様の贈り物って感じだ。
のんびりとこのあたりでテントを張りたいところだが…
Kさんいわく、昔はそんなのは当たり前だったようだが今の御時世では無理だろうとのことだった。

出合から赤木沢に入る。最初は暗くて細いが、そのうち開けて大きな緩やかな滝が連続する。
適当に滝横から登れるものばかり。先行するガイドさんの指示で一つだけ左岸の草付きを登るところがあった。よく見れば踏み跡がしっかりある。

時々水線からも登って遊んだりしつつ進む。
大滝は昔は大きく左岸から巻いたようだ。今は流れのすぐ下の岩峰状のところにルートがあり、そこを登った。軽いクライミングというくらいの難度だが落ちるとやばい。少し緊張感を持って前後でフォローしあい巻いた。
危ないところを抜けて見下ろすと大滝は2段になっていることがわかる。あの滝壺にジャボンして落口を眺めたいと思うのはアホだろうか…

滝上で大休止。ここでフルーツをすべて食べてもらう。軽くなった。
以後は水も細くなり徐々に終わりが近づくのがわかる。2237で右に入り暫く進むと涸れ沢に。少しがれていて落石が危ない。一旦水が少し戻ってくるが再び涸れ沢になり、最後は草原になった。
まだあちこち花が咲いているので、できるだけ影響のないところを踏んで登ると赤木岳の南基部に乗り上げた。

初級の沢ということで、やっぱりロープは出なかった。安全でいいのだがテクニカルなところが何も向上しない。
Kさんが用意していたロープの始末を確認したが、カラビナをフィギュアエイトノットでロープの両末端につけて繰り出せるようにしてあった。ロープバッグ的な感じ。実践的。

登山道横で装備を変更しのんびりと小屋に向かう。割と穏やかで寒すぎず暑すぎず。
赤木平にテント泊して滑りまくりたいなぁと思いながら地形を確認する。まぁこのあたり沢割れさえなければどこでもやりたい放題だな。

小屋前は人が多い。それもトレラン野郎がいつになく多い。
どうやらTJARのトップが15時くらいに通過するらしい。15時間で剱立山薬師超えか。すごい。よく分からないスピードだ。

ネパールカレーを食しのんびり休憩して下山。
足が痛い人が何人かいたので比較的ゆっくり。

下山後は白樺の湯で汗を流して解散となった。

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