越後三山を周回してきた。
日付
2022年9月10日土曜日−11日日曜日
メンバー
ソロ
ウェア
- ベースレイヤー Rab force hoody、mont-bell メリノパンツ、ライトトレールタイツ
- パンツ 山と道 5 pocket shorts
- ミドルレイヤー Rab alpha flash jacket、Norrona lyngen alpha 100 3/4 pants
小屋で上半身着用 - ウィンドシェル Karrimor wind shell pull over
二日目朝行動時に温まるまで着用。 - アウター 上 : Arc’teryx alpha SL anorak Hadron、下 : mont-bellトレントフライヤーパンツ
使用せず。 - 帽子 千之沢小屋に忘れた…。
- 靴下 point6 メリノ中厚手
- 手袋 ワークマン薄手軍手
- 靴 mont-bell クラッグホッパーレザー
濡れた枯れ木とぬめった石では滑る。
千本檜の小屋の方に今年の新作ですか?と尋ねられた。 そうなのか?
ややwideでアッパーが柔らかく、きつく締めても足の甲の安定感が少なく、踵もずれる印象がある。
岩場のあるルート用と思ったが、ロングでは心許ないかな。
アプローチシューズと割り切った方がよさそう。
装備
- Backpack exped verglas 40
ツエルト泊なら2−3泊はいけるだろう。防水は甘い。 - ストック Black Diamond distance carbon FLZ
使うところは少なかったがツエルトポールとして必要。 - 火器 エクスプレス・スパイダーストーブII
分離式って使いやすい。軽量直結型のストーブは娘にあげた。 - クッカー Evernew Ti Mug pot 500とメスティン
炊飯は失敗… - ツェルト Oxtos ロング・ペグ・Rab bivvy
小屋に泊まれたので使用せず。 - シュラフ SeaToSummit spark sp 1
- ピロー SeaToSummit aeros premium pillow
- パッド Klymit inertia x-lite
Z lite solも持っていくはずが忘れた… - 細引き・針金・結束帯・ダクトテープ・簡易シーネ・テーピング
- 非常食
- バッテリー・ケーブル各種・ラジオ
- ヘッドランプ(Petzl swift RLバッテリー×2、bindi)
- ヘルメット 忘れた… 八ツ峰ではそれはいかんだろ自分。
地図・標高
一日目 千之沢小屋まではMTB。
最高点の標高: 2031 m
最低点の標高: 233 m
累積標高(上り): 2767 m
累積標高(下り): -996 m
平均ペース: 4.71 km/h
総所要時間: 08:32:13
二日目
最高点の標高: 2069 m
最低点の標高: 362 m
累積標高(上り): 1066 m
累積標高(下り): -2766 m
平均ペース: 2.25 km/h
総所要時間: 09:05:21
EK度数
(距離km + 登り累積標高差m ÷ 100 + 下り累積標高差m ÷ 200) = 75
(MTB部分のぞく)
コースタイム
一日目
坂本神社駐車場 06:53 – 07:21 越後三山森林公園駐車場 07:31 – 07:42 光岩砂防堰堤 07:43 – 07:52 魚止滝 07:54 – 07:58 八海砂防堰堤 – 08:27 十二平登山口 08:30 – 11:17 グシガハナ 11:30 – 12:04 中ノ岳、グシガハナ分岐 – 12:19 越後駒ヶ岳 12:29 – 12:38 中ノ岳、グシガハナ分岐 – 13:04 天狗平 – 13:59 檜廊下 – 14:33 四合目 14:35 – 15:06 中ノ岳避難小屋 15:12 – 15:15 中ノ岳 15:18 – 15:23 中ノ岳避難小屋泊
二日目
中ノ岳避難小屋 05:21 – 05:42 祓川 05:50 – 06:00 御月山 06:05 – 06:28 出雲先(八合目) 06:34 – 07:23 オカメノゾキ 07:30 – 08:00 荒山 – 09:16 五龍岳 09:18 – 09:54 八海山 10:15 – 10:32 八ツ峰迂回路分岐 – 10:35 八海山(大日岳) 10:43 – 11:19 地蔵岳 11:24 – 11:30 千本檜小屋 11:41 – 11:49 八海山(薬師岳) – 12:06 祓川 12:12 – 12:18 女人堂 12:33 – 12:42 漕池 – 12:58 大倉口分岐 – 14:17 大倉口登山口 14:20 – 14:27 坂本神社駐車場
フード
一日目行動中
オレンジジュース1000ml
お茶750m
コカ・コーラ(赤キャップ) 500ml
ゼリー3
高カロリークッキー1
一日目夜
煮炊きに天水750mlL
炊き込みご飯1合炊飯(うち半分食す)
ソーセージ0.5パック
ハンバーグ1パック
味噌汁1パック
コーヒー1杯
二日目朝
煮炊きに天水500ml
ごぼうサラダ1パック
ソーセージ0.5パック
味噌汁1パック
コーヒー1杯
レモン系飲料1杯
カロリーメイト2本
二日目行動中
持ち上げた水1L
煮沸後天水750ml
サイダー500ml、水500ml 千本檜小屋で購入
祓川で水750ml汲む
レモン系飲料1杯
ゼリー1
パン1
コース状況
坂本神社−千之沢小屋 : ロード6.5km。山と高原地図に記載のサイクリングロードは通行止め。MTBで苦労なし。
千之沢小屋 : きれいな水洗トイレあり。駐車スペース50台くらいか。
千之沢小屋 − 登山口 : 昔は林道だったところだが普通の車はもう無理。崩落しているところもある。石川の奥三方への林道ほどの崩壊ではない。迷わない。藪い。
ブナツルネ沢出合の下で大きな雪渓あり。
左岸は緩やかにつながっておりズックでも超えられそう。ブリッジ下は左岸側で河原が露出しており歩けそう。ブリッジはいつ崩れてもおかしくない。右岸崖側に大きくシュルンドを作り、シュルンド内は歩けるが頭上の雪がいつ崩れるか分からない。右岸崖は高巻いた跡が見えるがかなり危険そう。
登山口−グシガハナ : 超急登。ずっと急登。左側の笹が少しかぶって来るのでびしゃびしゃになった。迷うところなし。
グシガハナ−越後駒ヶ岳 : 緩やかな稜線。右への滑落注意。ピーク近くは歩きやすい。
越後駒ヶ岳−中ノ岳 : 天狗平に大きく300ほど落としてアップダウンを繰り返して合計500ほど登り返す。稜線左側を左傾斜で歩き続け、アップダウンはジャングルジム。
中ノ岳−オカメノゾキ : 御月山への下りは大きな石ころで歩きにくい。
祓川は水量細め。真沢側に降りれば汲めそう。ここで汲まなかったことを後で後悔した。暑い日は3Lは担いだ方がいい。
以後、小ピーク前後にはほぼ鎖場のような急登降あり。すべて慎重に探せばホールドスタンスがあり鎖は不要。しかし使うと安全かも。
オカメノゾキまではなんだかんだ言って笹刈りはされているし枝打ちもされている。トレースが少し不明瞭で雑草が多いので歩きにくいだけ。
しかしオカメノゾキから五龍までは左右の草木が覆いかぶさってトレースが探しにくい。しっかりかき分けて確認して踏む。外すと谷底へ真っ逆さまのところが多い。
五龍−八ツ峰 : 一般登山道。
八ツ峰 : 戸隠山の蟻の戸渡り付近と同じ恐怖を感じた。
いわゆる礫岩なのだが、ホールドしやすいはずの礫がころっと外れてしまうことがある。完全に信用して手足を置けない。
そして急斜面。ここを一般道にしていいのだろうか。さすがに保険に鎖を握り締めつつ登り降りした。
千本檜小屋 : ビール!もある営業小屋。ここがゴールの人も多数いたようだが…
祓川で水を汲まなかったため、カラカラになった体をここで潤した。助かった。
千本檜小屋−四合半分岐 : 高速道路
四合半分来−坂本神社 : 午後は日陰のブナ林。落ち葉が優しく包んでくれる癒やしの道。ただし急。下部の沢筋でトレースが不明瞭になるが、適当に降りて左の植林地に向かえばよい。
ギャラリー
記録
この週末は金曜日が夜勤明けで午後から移動開始可能のはずだった。計画はおよそ5ケ考えてあった。行き先は天候次第。ところが緊急案件で帰れなくなり、家に帰ったのが20時。
聞いてないよーではない。そんなこともあろうかと金曜夜中移動でも行ける候補や土曜朝出発でもよい経過をいくつか計画しておいた。
その中から天候の良さそうなところとして越後三山を行き先にした。
備えあれば憂いなし。
最近は同じ日程で計画を5−6個ストックしてある。
というか日帰り山行を30個くらい、一泊山行も30個くらい日付未定で計画済み。数日前にその中から候補を5−6個くらいに絞り込んでおく。
しかし今回の山行、あまり下調べしていない。準備もいろいろまずかった。
①十二平登山口近くの雪渓情報の見逃し、②ヘルメット忘れ・就寝時のマット忘れ、③二日目の行動水の量の推定、あたりか。
①は現場で雪渓を見た瞬間、右岸の壁はやばいなと思った。対岸(左岸)を見ると雪が緩やかにつながって歩けそうだった。雪渓前後の渡渉も水量は多く無く容易そう。沢歩きの装備なら危ないと思うこともなく躊躇いなく対岸に渡っただろう。
そこまで思いながらもトレースを追って右岸を高巻いた。ぬめった壁の草付きを必死に掴んで進み何事もなかったが核心部分だった。
終えてから靴を脱いで渡渉すれば良かったと心底後悔した。
グシガハナ下でスライドした方にはこの情報を伝えて、対岸渡渉をお勧めした。彼がどのようにしたかと思っていたが、二日目にオカメノゾキ上でまたスライドした。その時に聞くと対岸に渡ったとのこと。容易に超えられたと教えてもらった。彼は小屋泊用にサンダルを持っていた。正解が確認できて良かった。
ちなみに彼は銀山平から荒沢岳を超えて中ノ岳避難小屋経由し越後駒ヶ岳から下山してくる所で一度目のスライド。その日のうちに坂本神社から登り返して千本檜小屋で泊まって、二日目に八海山経由で中ノ岳行きの途中で再度スライドした。その後荒沢岳から降りる予定とのことだった。トレランモードの出で立ちだったが、熟練の方であった。
②。八ツ峰でのヘルメットなしはないなぁと大きく反省。マット無しは小屋泊を選択した主要因。本当は外でツェルト泊のつもりだった。
③。二日目の水の計算は甘かった。2L担いでいたが、五龍岳すぎで残り200mlほど。八ツ峰登降中は喉からっから。千本檜に駆け込んでサイダーがぶ飲み。生き返った。
下の祓川ではしっかり汲んで最後の行程に備えた。
今回のハイライトは中ノ岳−五龍岳間の破線ルートだろう。およそ予想していた程度の整備・荒れ具合だった。稜線なので迷うことはないが歩きにくい、そんなところだろう。
通過後の方達はもう絶対イヤと小屋で話していたが、水の問題がなければまた通過してもいいかなと個人的には思った。途中でビバークしたらワイルドな夜を過ごせそう。
ただ、トレランモードでワンディなどをしている方々がいるが、このコース上に走るところは全くない。
そういう意味ではトレランシューズはない。服装も半袖素足はあちこち擦り傷で困るだけ。
岩場でもグリップを発揮する靴で比較的軽いものを選び、必要最小限まで背負う装備を絞り込めば、0時発で何とかヘッデン下山できるだろう。もちろんビバーク前提の水と装備(エマージェンシーシートでは不十分、ツェルトとSOLビビーくらいは要る)は担がないといけない。
実際に遂行できている猛者は尊敬に値する。計画したことはあるが、自分は無理だと今回悟った。
山行中、上から見える沢がとても気になった。山行中ところどころに沢から登山道に登りあげたのだろうと思われるトレースがあり、あれこれと盛んに登られているのだろうと感じた。
調べてみた。
最初の林道に落ちてくるオツルミズ沢とかブナツルネ沢の記録はワイルドなコースでとても素敵だった。少し緩やかではあるものの巨大なスラブ上の滝を豪快に登っていた。
真沢から中ノ岳避難小屋に至るルートや越後駒ヶ岳に向かうルートも割とメジャーなコースのようだった。4級らしい。自分にはもちろん無理。1級できゃあきゃあ言ってるんだから。
銀山平側も遡行対象になっていた。そして五龍西側も。
山遊びって奥深いなぁと思うばかり。