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尾瀬ヶ原散策 −至仏山と燧ヶ岳と

御池から入り、山ノ鼻でテン泊。百名山2つを踏んできた。

日付

2022年9月23日金曜日−24日土曜日

メンバー

ソロ

天候

23日の天気図、24日の天気図
実際の天候はガスか雨

アクセス

御池有料駐車場に前夜から駐車。何日停めても1000円らしい。トイレはシャトルバス入り口に完備。

ウェア

  • ベースレイヤー Rab force hoody
  • ミドルレイヤー Rab alpha flash jacket
  • ウィンドシェル Karrimor wind shell pull over
  • アウター Arc’teryx alpha SL anorak Hadron、mont-bell ストームクルーザーパンツ
    パンツのサイズがいまいちなので使い倒して新しいのを買おう…
  • 帽子 手ぬぐいはちまき
  • 靴下 point6 中厚手
  • 手袋 ワークマン薄手軍手
  • 着替え一式、ダウン上下

装備

  • Backpack mont-bellエクスペディションパック70L
  • ストック Black Diamond distance carbon FLZ
  • 湯沸かしセット
  • テント Big Sky International Chinook1.5
    ポールは2本で夏モード
  • シュラフ SeaToSummit spark sp1
  • マット Thermarest Thermarest Zlite solとKlymit inertia x-lite
  • 枕 SeaToSummit aeros premium pillow
  • 針金・結束帯・ダクトテープ・簡易シーネ・テーピング
  • 非常食
  • バッテリー・ケーブル各種・ラジオ
  • ヘッドランプ(Petzl swift RLバッテリー×2、bindi)

地図・標高

合計距離: 14887 m
最高点の標高: 1619 m
最低点の標高: 1389 m
累積標高(上り): 366 m
累積標高(下り): -465 m
平均ペース: 3.62 km/h
総所要時間: 04:38:57
Download file: 20220923御池から山の鼻.gpx
合計距離: 11291 m
最高点の標高: 2225 m
最低点の標高: 1408 m
累積標高(上り): 964 m
累積標高(下り): -964 m
平均ペース: 3.25 km/h
総所要時間: 04:20:44
Download file: 20220923至仏山.gpx
合計距離: 14554 m
最高点の標高: 2353 m
最低点の標高: 1399 m
累積標高(上り): 1121 m
累積標高(下り): -1024 m
平均ペース: 2.60 km/h
総所要時間: 07:31:02
Download file: 20220924燧ヶ岳.gpx

EK度数

(距離km + 登り累積標高差m ÷ 100 + 下り累積標高差m ÷ 200)
一日目 42
二日目 29

コースタイム

1日目
御池登山口 06:47 – 06:50 御池田代 – 06:55 田代坂 06:56 – 07:00 姫田代 – 07:22 上田代 – 07:29 ノメリ田代 – 07:32 裏燧横田代 – 07:37 西田代 – 07:57 天神田代 – 08:07 裏燧橋 08:08 – 08:40 兎田代上分岐 – 09:14 温泉小屋・三条ノ滝・御池方面分岐 – 09:18 元湯山荘 – 09:34 東電分岐 09:44 – 09:52 東電尾瀬橋 09:53 – 10:01 東電小屋 – 10:13 ヨシッ堀田代 – 10:17 ヨッピ吊橋 10:21 – 10:39 東電下の大堀橋 – 10:54 牛首分岐 10:55 – 11:01 上ノ大堀川橋 11:02 – 11:23 尾瀬ロッジ 11:25 – 12:27 至仏山荘 12:32 – 12:32 山ノ鼻 – 14:05 高天ヶ原 – 14:17 至仏山 14:19 – 14:49 小至仏山 14:51 – 15:04 笠ヶ岳分岐 – 15:22 原見岩 15:23 – 16:00 鳩待峠 16:04 – 16:04 鳩待山荘 16:08 – 16:10 鳩待峠 16:11 – 16:48 至仏山荘前テント泊

2日目
至仏山荘 06:00 – 06:00 山ノ鼻 06:01 – 06:23 上ノ大堀川橋 – 06:30 牛首分岐 – 06:41 下ノ大堀川橋 – 06:45 尾瀬ヶ原 – 06:59 竜宮十字路 – 07:23 弥四郎小屋 – 07:27 尾瀬小屋 07:31 – 07:35 桧枝岐小屋 07:36 – 07:41 見晴 07:59 – 08:01 桧枝岐小屋 08:02 – 08:18 見晴新道分岐 – 10:40 温泉小屋道・見晴新道 分岐 10:42 – 10:56 燧ヶ岳 11:07 – 11:19 俎嵓 11:28 – 12:17 熊沢田代 12:18 – 12:30 御池登山道 5合目 12:34 – 12:54 広沢田代 – 13:31 御池登山口

コース状況

特に問題なし。

消費フード

一日目

  • スポドリ1L
  • 羊羹1
  • パン1
  • たらこスパ
  • カレーライス
  • 日清焼きそば
  • セブンの惣菜2つ

二日目

  • お茶漬け
  • スポドリ1L
  • コーヒー2
  • 羊羹
  • クッキー系2
  • パン1

ギャラリー

記録

一日目

前夜車中泊から目覚ましなしで起きると6時。もう登山客がシャトルバスに乗り込もうとしているではないか。
慌てて準備。着替え、トイレ、歯磨き、朝食。パッキング。
そして出た。もう最初から雨なので雨具着用。尾瀬沼の方ではなく人の少ない裏燧の方面に向かう。

燧ヶ岳の北面の裏燧の道は、滝分岐までは小川と田代(湿原)が交互に現れる。当たり前か。
何度か田代を見たがいまいち差がなく、後で写真で見てもどれがどれだか分からない。
時折平ヶ岳方面が開けて見える。
ほとんど小さな沢筋ばかりだが、一つだけ大きな橋があった。

滝への分岐で左に折れて右手に沢(只見川)を見つつ斜面をトラバースするような感じで進む。
そのうち開けてくると温泉小屋。手前は改装中。
奥は映える感じの小屋になっていた。

まっすぐ進むと見晴方面だが、東電小屋の方を回っていく。右折。
尾瀬ヶ原だ。
只見川はヨッピ川に名前を変えて近くを流れる。
大雑把に言えば、平野を流れる川の周りには樹林ができて、その隙間はすべて湿原ということ。これで冬に来てもおよその位置がわかるし、川と名付けられるような太いところは渡渉も困難だろうから、自ずと歩くコースは限定される。

そんなことを思いながら、右手の稜線を確認しながら歩く。何が見たいかというと平ヶ岳に抜けるための効率良いコースでどうなんだろ、ってこと。
そうやっていると、景鶴山なる二百名山があることに気づく。これ残雪期の山なんだろな。

山の鼻近くになって、ようやく大白沢山を確認。なるほどあちらの方に向かっていけばいいのね。ぱっと見はススヶ峰との鞍部に登りあげるのが楽そうに見えるが、まっすぐ左右俣の間の尾根を登って行くのが効率良いようだ。

山の鼻に到着。山荘が並んでいる。ここは観光客が歩いて入れる所。テントを張る人は少ない。
自分が2つ目だった。
立てるのが簡単なテントなので5分で立てて、水場で昼食。たらこスパを作って食べる。
この間中ざーざー降り。食べ終わると止んだ。行けということだな。

至仏山に向かう。登山道は川になっていたが、行くしかない。
高天原近くまではピークまでガスが無かったので、尾瀬ヶ原を見下ろせた。
その後ガスに包まれてしまい、ピークは展望なし。
登ったコースの向かって右が残雪期の滑走斜面らしい。
ピーク間近からなかなかな強風になり(台風がそれなりに近い)、さっさと下山へ。ただしピストン禁止(山の鼻からのルートは登り限定)なので、鳩待峠方面に歩いていく。
小至仏山まではアップダウンのあるプチ岩稜帯。
その後は高度を落として時折地塘があるような癒やしロード。
樹林が濃くなると程なく鳩待峠。
ここはまさに観光地。タクシーが入る。
売店で何か買おうかとも思ったが人が多くて嫌になり、ホット缶コーヒーを飲んで戻ることにする。
もうずっとザーザー降り。

山の鼻までは降り。気楽だ。
雨の中観光客が居なくなった道をのんびり歩いた。
ここは滑走斜面になるが、右岸・左岸ともに斜面の急なところが現れる。最終的には左岸で降り立ちたいが、沢割れ次第なのだろう。
電柱が何本かあり。目印になるのかもしれない。

尾瀬から山スキーで平ヶ岳に行く際に至仏山を絡める記録があるが、行きに使うか帰りに使うか…
戸倉からチャリアクセスで入るのならば峠まで行かずに適当に至仏山の方に登っていってもいいのかもしれない。小至仏山と至仏山の間は雪の量によっては嫌らしい稜線歩きになるのだろうか。

テント場に戻ると5張りあり。缶ビールを買って飲みつつ夕食もあれこれと食べる。消費しないと荷物が重い。
隣のテントの住民二人と乾杯。

その後はさっさとテントに入って寝る。しかし電波が入ってしまい、携帯をつい見てしまう。病気だ。
そうしていると雨脚がかなり強くなってくる。良くあるざーざー降り程度ではあるが、ふと不安になった。
尾瀬って水没することあるんだろうか???
調べてみると無いわけではないらしい。
鳩待峠で連続雨量50mmを超えると、反対側の片品川は氾濫危険信号とのこと。ではこちら側は?
過去のペーパーによると連続雨量148mmの時に完全水没したそうな。ただし残雪がまだある頃。
秋はもともと水分も減っていてそれほどでもないのだろうか?
水没は嫌なのである程度荷物の整理をしてすぐ出れるようにしておいた。

二日目

4時ころに起きて暗い中で朝食、歯磨き、トイレ、テント以外のパッキング。
テントを畳んで準備していると、一番のりのテントのカップルの女性が水場やってきて、少しお話。
至仏山の状況などを少しお伝えする。
パートナーさんとは英語で話していたようだった。
見晴のあたりでふと思い出したが、この女性の髪型に見覚えがあった。今年の昼闇山にいた山スキーカップルさんだ。男性は白人だった。行きたいところを選ぶ感性が近いのだなと思った。

朝起きる頃には鳩待峠の連続降水量は57mm程度になっていて、まあまあの積算。
テントを撤収してパッキングしてから、一応山荘の人に聞いてみると、「普通の雨ですよー(何が心配なん?)」って感じの対応。
あ、そっすか。それならいいんですーと歩き始めた。
山の鼻から見晴までまっすぐ歩いた。
水量は明らかに昨日よりは多い。湿原全体が水に浸かった感じだし、小川が増えているし、川の部分も周囲の湿原に広がっている。でも木道冠水は無かった。
尾瀬ヶ原全体が巨大なスポンジなんだな。すげぇなぁーと思いながら歩いた。

6時頃に出たのに道にはほとんど誰も居ない。尾瀬のど真ん中で貸し切り。
見晴近くになってようやくスライドする人が出てきた。

見晴の映えた小屋の前の椅子をお借りして燧ヶ岳超え前の補給。しっかり温かいものを飲んで食べた。なにせ水を吸ったテン泊装備が重い。時間はたっぷりあるから、ゆっくりしっかり登ろう。

今朝も登山道は川。沢登りですかってくらい。もう途中でブーツが水没するに任せてじゃぶじゃぶ行く。

ピーク近くになるとようやく高山の趣き。風も冷たくなり凍える。ガスの中なのでピークでも写真を撮ったらさっさと進んで行く。2つ目の三角点のあるピークでは一瞬だけガスが切れて本峰が見えた。尾瀬は見下ろせない。残念。

下山もところどころ川。たまに地塘。振り返れば燧ヶ岳がきれいなはずだが、ガスで何にも見えない。
その後、御池近くになると、どこが沢でどこが登山道か分からないようなところもある。百名山にしては珍しい光景だった。

木道の三叉路に来れば駐車場はもうすぐそこ。
冷たくなった体を温めるためにすぐに着替えた。
今日は魚沼まで戻つつもり。ゆっくりして居られない。温泉も後回し。

すぐに運転を開始して、延々と樹林ラインと奥只見シルバーラインを走る。銀山平に冬に入ることはあり得るが、樹林ラインはもう二度と来ないだろうな。

魚沼についてまずコインランドリー検索。最寄りの店に入りこの4日間の装備を洗う。
回している間に最寄りの温泉に、と検索したら先日の越後三山のときと同じ温泉がヒット。速攻で向かう。

温泉から上がり洗濯物を回収し片付けて、次は腹ごしらえに。
なかなかいい店が見つからない。適当にお腹を満たした。

さて、明日はどうしよう。
クラブの方々と巻機山で沢登りの約束だったが、いろんな事情で中止になった。
ここから行ける名山は武尊山か谷川岳か仙ノ倉山あたりか。前者はほぼ単独ピストンの山だが、山スキーのコースでもある。後者2つは絡めてもよし別にしてもよし。山スキーで来ることもありえなくはない。
武尊は滑りに来ることはきっとないなと思い、武尊山に行くことにした。

移動に疲れたので最寄りの道の駅ゆのたにで今日は車中泊へ。
明日の分も含めて買い出しして寝る。ローソン間近で便利。

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