前日夕からずっと雨。日本全国どこもかも雨。
でもこの三連休で自由に動けるのは今日だけ。ならばどこか行くしかない。
天気のいい日は選ばれない山に行こう。名山めぐりで近くで…となるとこの二山。
日付
2022年10月10日月曜日
メンバー
ソロ
天候
山行当日の天気図
実際の天候は雨
アクセス
自宅→冠山峠:高速 福井ICから下道。池田って山奥の小さな集落だと思っていたが意外と大きかった。峠手前の最終トンネル造成地から道が細くなる。
冠山峠→温見峠:県道34号を抜けていく。途中足羽川ダム造成中。すごい地殻変動を目の前で見ているようないじり具合。環境破壊とかそんなレベルではなく環境造成的な。県道は水没するので高いところにすごい高い橋脚の道ができていた。
ダムの範囲を超えると急に細くなり、滝をすぎると林道。峠を超えて大野側に出ると銀杏峰の登山口に出る。見慣れた大野が広がってくる。
ここで市街地やコンビニなどは経由せず真名川ダムの方に曲がって進む。平家平などの入り口も確認。このあたりもダムの周囲は走りやすい道。超えると細い。
上流は天国のような緩やかな渓流が続き、最後にキュッと登りあげて峠。
ウェア
- ベースレイヤー Rab pulse hoody
- パンツ teton bros.の赤ズボン たまに穿かないと
- ミドルレイヤー Rab alpha flash jacket
- アウター mont-bell ピークドライシェルジャケット、ストームクルーザーパンツ
- 靴下 point6 中厚手
- 手袋 テムレス
装備
- Backpack exped BlackIce 30L
- 5.5mmケブラーロープ30m・下降器・引き上げ用ガチャ
- ツェルト
- 針金・結束帯・ダクトテープ・簡易シーネ・テーピング
- 非常食
- バッテリー・ケーブル各種・ラジオ
- ヘッドランプ(Petzl swift RLバッテリー×2、bindi)
地図・標高
最高点の標高: 1255 m
最低点の標高: 1043 m
累積標高(上り): 487 m
累積標高(下り): -488 m
平均ペース: 3.32 km/h
総所要時間: 01:43:11
最高点の標高: 1617 m
最低点の標高: 1014 m
累積標高(上り): 667 m
累積標高(下り): -672 m
平均ペース: 2.71 km/h
総所要時間: 02:24:13
EK度数
(距離km + 登り累積標高差m ÷ 100 + 下り累積標高差m ÷ 200) =
冠山 10 能郷白山 15
コースタイム
冠山峠 06:52 – 07:33 冠山山頂・冠平分岐 07:38 – 07:47 冠山 07:50 – 07:55 冠山山頂・冠平分岐 07:56 – 08:34 冠山峠
温見峠 11:23 – 12:17 コロンブスピーク 12:18 – 12:45 能郷白山 12:47 – 12:49 能郷白山神社奥宮 12:49 – 12:54 能郷白山 12:54 – 13:15 コロンブスピーク 13:16 – 13:46 温見峠
コース状況
整備良好、問題なし。
消費フード
- 黒ふたコカ・コーラ500
- スポドリ200ml
- ホットコーヒー200ml
- ゼリー1
ギャラリー
記録
昨日は妻とゆるりと山行して楽しかったが、体がお喜びになっていない。
がつんと行きたいところだが天候が悪すぎる。
せっかくなので普段行きそうにない名山を踏んでくることにした。
近くで並んでいる山ってことで冠山と能郷白山と決めたはいいものの、アクセスを調べると気が重くなった。
まず冠山峠。トンネル作業で福井側も岐阜側も一時閉鎖されていたらしい。今は開通している。しかしこれももしかしたら2023年までかもしれない。トンネルが開通すると普通の車はトンネルを通ればいい。峠道に入りたいのは冠山に向かう人くらいになるだろう。そのためだけにこの冗長な道を整備するだろうか?
石川の奥三方山のように、富山の大門山のように、廃道になってしまうのではないだろうか?
となると冠山は幻の名山になりかねない。
実際に福井ICから走った。峠を超えた向こうに集落があり、さらに超えたところに集落がある。
こんな山奥にあるコンビニは始めて見た。
そして池田町はほんのひと集落だけかと思っていたが、町だった。福井県おそるべし。
ついで温見峠。能郷白山って隣の尾根ですよね、と思っていたが道路はとても隣とは言えない。Googleさんは冠山峠から温見峠まで1時間47分と示してきた。まじか。ほんとだ。
その県道34号も何やらあやしい山越えがある。通行止めとはなっていないが大丈夫か?
走った。
池田町から右に折れる。明らかに山奥に向かっている。大丈夫か?
と思ったらものすごい造成エリアになった。
足羽川ダムを作っているという。高層ビル50階建てくらいの高さの壁を養生し、現場で骨材を作る工場プラントのようなものがあり、県道を高所に付け替えるための高い橋脚の橋があった。
自然破壊とかそういうレベルではない。もはや山谷を作っているようなレベルの工事。そこに環境インパクトがどうとかそういう概念はない。インフラとそれに関わる人と金ってすごいな。稲田さんの力なのか…
ダムの造成地をすぎるとこれでもかってくらいに過疎る。
名物の滝と子供向けの渓流釣りスポットがあるが、寂れている。車一台やっとの道を進むと峠を乗り越し、銀杏峰の麓に下る。大野の町が見えてきてようやく安心した。
大野からは一旦市街地には…でない。そのまま真名川ダムに向かう。モッカ平や平家平の入り口を確認する。なるほど。
ここもまたダム周囲は高速道路。ダムが終わると過疎る。
川はいつしか熊河川に変わり、小さな峠(道路整備中だった)を超えるともうひとつの支流の温見川流域に出る。この温見川の河原の雰囲気がいい。向かいには平家平の上の倉ノ又山とか姥ヶ岳とかがある。
左岸から右岸に渡ると集落跡が出てくる。今も森林整備の拠点か。
そのうち緩やかなところはなくなり温見峠に出る。遠かった。今日は4時間も運転している。歩いている時間の方が短いじゃないか。
そして登山開始。何も景色のない冷たい雨の中の修行。
記録を書いていて、能郷白山はもう一度能郷谷から登った方がいい気がしてきた。
下山して濡れそぼった冷たい衣服を着替えてとっとと大野に向かう。
蕎麦を食べることしか頭にはない。
もう分かってはいることだが、蕎麦屋の営業時間は短い。早いと2時、遅くとも3時には閉まる。例にもれずことごとく閉まっている。
そして見つかったのは点心さん。
前もここだけやってたな…
おろしそばだけでも良かったのだがソースカツ丼とのセットもある。それで!
おろしそばには鰹節が必須。伊那市にもおろしそばの文化があるが、ちと違う。満足した。