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四ッ岳

昨日はroute581さんと四ッ岳へ。

前回敗退でまだ未踏。581さんはこれまでに2度行っているとのこと。

何やら581さんにはルート開拓者本人からの神のお告げのようなものが舞い降りたらしく、

内容的にもさもありなんだったので、こちらにも緊張と気合が入る。

足を引っ張らないようにしないと…

 

前泊ができない581さんと1時に金沢出発し平湯入り。すぐに準備して出発。

 

平湯トンネル前後の道路には5−10cmほどの新雪があったように見えたので、一番乗りなら今日はラッセル確定。

キャンプ場からワカン・つぼ足・スノーシュートレースとスキートレースがある。割と新しい。

先週はスキーではない方々の四ッ岳山行も散見されたのでそれだろう。

スキートレースはどうも昨日のような感じ(後からmaoyuki氏と名人さんと判明)。キャンプ場でトレース上に数cmの積雪あり。

キャンプ場奥の小川から右岸斜面に取り付き、すぐに渡って左岸の斜面を登る。ここはカチカチだったので早々にクトー使用。

登り上げたら平坦地を様々なトレースと遊歩道のような跡を頼りに進み、もう一段上の台地には左から巻くように入った。

ここまでは先人のデータをそのまま活用するようなコース取り。

夏に来たら(来ないと思うけど)、遊歩道があってなるほどーってなるのだろう。

前回は雪が少ない最初の斜面で苦労(雪と土でスリップ)したことを考えるとスムーズだ。

 

そのまま大滝川を左にみつつ渡渉点への降下地点に向かう。

渡渉地点にスノーブリッジなし。

しかし前日のトレースがあり、そのまま使わせてもらう。スキーを脱がずに突破。

一歩と言えば一歩なのだが…

北面台地末端も前回と同じ所から取り付くトレースがすでにあり。同様に登りあげる。

台地に乗ってしまえば1504m南の鞍部に向けてアップダウンを作らないように適当に歩き、右巻きで沢に向かった。ここまでは主に自分は先導。

沢に入ってみるが、倒木・埋まっていない樹々・沢床のホールなど障害物競走状態。登行コースにはならない。

昨日のトレースは一旦右岸に渡っているが、途切れている。引き返して別ルートとしたのか?

我々はそのまま左岸に無理やり登りあげて沢に沿って高度を上げることにした。ここのルート工作は主に581さん。

このあたりでブーツラッセルくらい。

藪が多く斜度もあり、ラッセルも深い所は膝になるのでなかなか大変。少し足が重い自分は後半にラッセルを少ししたが戦力にはなっていないか。

早めに左に進路を取って沢地形に入らないとトラバースがきつくなるという過去の体験をroute581さんが言っていたので、2150mくらいからトラバース気味に池方面に向かって行きいい感じで森林限界を抜けた。

沢地形の入り口くらい。

あとは鞍部を目指して登りやすいところを選んで登るのみ。

ハーフパイプに入ってしまえばあとは導かれるように山頂へ。

風は強いが最高の展望だった。

南側で風を避けながら準備して滑走。

渡渉部分の登り返しは必要だが、他は少々カニ歩きするくらいで何事もなく帰還できる。

素晴らしいコースだった。

 

オリジナルの記録を読んでみた。

なんとオリジナルのコースは1841mからまっすぐ南の尾根に入り、2289mあたりを通過して四ッ岳真北のルンゼから登頂していた。

それとは別に北東尾根として、今回通過しようとした沢の右岸を滑るコースが紹介されていた。

要は渡渉以後は自由だってこと。

10数年繰り返し通っているうちに最近のルートが最も効率よく登れて滑れるコースとなったということだろう。

ちなみに山スキー百山での紹介はハーフパイプを通る後者寄りの記載だが、線の引き方はアバウトだった。

 

しかしどうやってこのコースを開拓したのだろう?

四ッ岳もしくは硫黄岳あたりから眺めたら滑れそうな素敵な斜面だった?

地図で明らかに楽しそうな斜度と標高だった?

渡渉点の選定は理詰めだろうと思うが。

改めて先人のオリジナリティに敬服する。

合計距離: 14097 m
最高点の標高: 2750 m
最低点の標高: 1308 m
累積標高(上り): 1996 m
累積標高(下り): -2000 m
平均ペース: 4.39 km/h
総所要時間: 08:43:14
Download file: _2020-02-02 121216.gpx

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