2月9日日曜日はNishidenさんとまたまた平湯へ。
小谷あたりも検討したが、除雪完璧なところでないと今日は入山も厳しいと思ったので平湯。
毎週平湯で遊ばせてもらっている。平湯温泉スキー場様々です。
いつものように暗いうちからスキー場をハイクアップ。10cmほどの積雪がある。ピステンも稼働中なので邪魔にならないように歩かせてもらう。
林道分岐から前日の登りトレースがあるので、シールoffせずにそのまま歩いて降りる。貼ったり剥がしたりする時間を考えれば滑っていっても同じくらいだ。
国道からワサビ沢取り付きまで同様にトレースがあり楽させてもらう。
maoyukiさん、ktn92さん、飛騨の重鎮の方々に感謝。
トレースがなくなっても軽い雪のブーツラッセル程度で苦にならない。というかもう少し降っていると思っていたのでちょっと残念。
大きな赤い印がある。
国道が大きく左に折れる部分で尾根に取り付く。スタートは大したことがない。
が、真正面の尾根も谷も急で厳しそう。一見歩道のように見える部分もあるのだが。
そこで右に回り込んで登行開始とした。
15-20cmの新雪の下はモナカかガリガリの雪。笹もまだ見えているところがある。踏んでも固まらず流れる。早々とクトーを装着したが、それでも登行は難しい。
Nishidenさんに突破してもらい、尾根に上がってからは自分がラッセルマシーンとなった。
といってもブーツから脛ラッセル程度。
癒やしの森。
少々藪はあるが大きな苦労なく2000m過ぎの台地へ。
ここから十石尾根に合流するにはトラバース気味に鞍部へ向かうこととなる。
無木立の壁の右手の鞍部に合流した。が、右の斜面は以外に斜度がある。
雪は安定しているのでしっかりトレースを作ってトラバース。
鞍部に到着。バックは輝山か。
風の通り道なのかシュカブラを形成していてすごく寒い。-15℃だった。まじっすか。まだ2060mなんですけど…
たまらず木の陰で風を凌いで防寒装備に。手袋はもうBDガイド。上半身はフリースを追加。耳までフードで覆って地獄では無い方のゴーグルを付けた。
ここからピークまでは寒いけれども風上パックされた雪、風下ふわふわの新雪の間を行ったり来たり。
もう癒やしの森なのです。
寒いと風下に逃げ、雪が深いと風上に逃げの繰り返し。深いところは膝くらい。
小雪庇や樹間の吹き溜まりのうねりが多く真っすぐは歩けない。
こんなところがごろごろ。
ピーク近くの緊急無線中継所の建物の陰でお休み。ここは無風で助かる。
時々空が青く見えるような気もするがその程度。明るいだけマシか。
ピーク付近。展望なし。雪庇に注意して歩く。
今日の滑走ルートをGPSで慎重に確認。
シーハイルルートに入ってみる。斜度のある沢形状で無木立部分が多い。ということは雪崩が起きるところということ。
雪庇から降りてトラバースしたら、表面10cmほどがスラフで10mほど流れていった。が、それ以上のことは起こらない。
ドロップ! 腰まで埋まるようなパウダー。雪崩走路にならないようなところに停止してNishidenさんを待つ。
腰まで埋まってるー!
自分はドルフィン的に浮き上がって浮遊。飛び出しすぎ!
そして埋まる
こんなに深いの初めてかも!
標高差550mの上4/5はこんなパウダー斜面。残りは底付きする表層10cmほどと藪だった。
今年はこれが全部埋まることはないな。
小船に到着。湿地帯だろうとは思うが、地図上陥凹した場所。
国道を見上げるが、ここは登る気にならない…
しょうが無いので小船の舳先方向、つまり安房峠に向かうように歩き出す。地図ではどうということもない登り返しに見えるが、
膝ラッセルでの藪斜面はなかなか大変だった。右往左往してようやく国道に乗り上げた。
鉄塔が見えたときは安堵した。
時間的にも斜面的にもアカンダナ山は厳しそうだったのでこのまま峠方向へ向かった。
四ッ岳がお出迎え。
安房峠は学生の時に下道で東京まで行った時に通っただけ。こんな形で再訪するとは…
なお、Nishidenさんは松本から富山まで自転車で抜けたり、平湯からヒルクライムで何度も来ているらしい。さすが。
安房平側に抜けてすぐにdrop。10cm on ガリガリ底付き。藪を適当にいなして降りる。
すすきの平原。
まっすぐ進む。正面は金山尾根。
国道まで鉄塔を指標に進んで、日陰で寒い林道を登り返せばスキー場。
日が出れば春の気配です。
ゲレンデは大きく回ったり、ショートターンで切ってみたり、流してみたり。人も少なくのどかだった。
最高点の標高: 2220 m
最低点の標高: 1305 m
累積標高(上り): 1706 m
累積標高(下り): -1710 m
平均ペース: 5.26 km/h
総所要時間: 09:06:35