今日、必要に迫られて体内にステンレス鋼線を挿入してある人のMRI撮影を行った。
MRI室には原則磁性体は入れてはいけない。
飛んでいってしまうくらいの力がかかる。
自分のベルトのバックルも機械に引っ張られて浮き上がっていた。
しかし今日のステンレス鋼線は全く磁力で動かなかった。
熱を持つこともなくトラブルなし。
ので、特に支障なく撮影できた。
確かに小さな磁石を近づけても反応しない。
コイル内(撮影領域内)で無かったこともあるのだろう。
技師は「ステンレスは磁性体」と言って最初は難色を示した。
やれ火傷の可能性があるから説明して同意を取れだの、金属が飛んでいって何らかの損傷が起こるかもしれないだの…
自分は経験的に磁石に反応しないと思っていたのでオーダーしてみたのだった。
実際はどうなのだろう。
調べてみるとステンレス合金はその組成で磁性体も非磁性体もあるというのが正しい答えであった。
なるほど!