4日目。
寒さのせいか、昨日の沢水のせいか、深夜から腹痛と下痢。同室者を起こさないように2回トイレに通った。
寒気もするしこりゃやばいかも。
しかし朝日は見たいので全て着込んで行った。
写真を取り終えて部屋に戻ろうとすると、同室者のSさんはもう出発するという。
彼の今日の行程は長い清水尾根。早立ちが必要。声をかけて見送った。
意外と食欲はあるもので、朝食はしっかり補給。ただまだお腹の具合は悪いので杓子岳・白馬鑓経由の下山は時間も長くトイレもキジるしかないしエスケープもないので諦めた。
最短コースということで大池山荘(のトイレ)経由、栂池自然園(のトイレ)経由ロープウェイ・ゴンドラ使用にした。雷鳥坂まで行けば隠れる樹林帯も近いし。
Mさんは大池経由蓮華温泉下山の予定。一緒に楽しく行きたいところだが、女子との山行の途中での稜線での吹きっさらしの雉撃ちはかなりきつい。
行程を告げずに先に出発させてもらった。6時45分。
彼女とはきっとまたどこかの稜線で出会うだろうさ、となぐさめて。
天気は快晴に近くて早足で通り過ぎるのはもったいないけれども、事情が事情だけに致し方ない。
速攻下山だったが、それでも写真は少し残した。
8時36分、大池ですっきり(失礼)して、さらに速攻で下山。
10時20分ロープウェイ乗り場。
さらにロープウェイ、ゴンドラを乗り継ぎ栂池へ。
早すぎてゴンドラ駅最寄りの温泉は開いてなかった(12時から)。
食欲はあるのでそばを食べて時間つぶし。温泉でスッキリしたあとにタクシーで大池駅に移動。
この無人駅で40分ほど電車待ち。
ホームに座り込んで待っている間、「放浪」という言葉が頭にこびりついて離れなかった。
どうして学生の時にもっと外に出なかったのだろう? こんなおっさんになってから放浪したらそれは狂ったと思われてしまう。
それでも漂泊したい気持ち、放浪したい気持ちをどうにも抑えることができそうもない。
そんなことを考えているうちに電車到着。南小谷へ。
さらに南小谷で乗り換え1時間30分待ち。せっかく時間があるので付近探検。
少し回復してきたお腹の様子を見つつ、クマカレーを食した。1000円なり。栂海新道の登りで何回も馬鹿でかいうんちで脅かした罰だ-と食べさせてもらった。
サワークリームでアートしてるのか!!と驚いた。弁髪振り回すラーメンマンに見える。まぁ気のせいだな。
店主の方にクマの話を聞くと、このあたりの稜線(栂海新道含む)はクマだらけらしい。いやぁ先に教えてくださいな。うんちだらけでしたぜ。
最寄りの売店でお土産少々と「塩の道」の本を買った。塩の道は糸魚川から松本まで古来使われた通商路のことで、この本の地図を眺めつつ大糸線で移動したら退屈さもなく楽しかった。
こんなロングトレイル楽しいだろうな。糸魚川から松本まで。
糸魚川駅からはタクシーで親不知観光ホテルまで移動。6000円弱。高いがやむなし。
マイカーは落ち葉をまとって寂しそうだった。きれいに落ち葉を払ってあげた。よしよし。
帰りに朝日町から朝日岳を確認し再訪を誓った。
最高点の標高: 2895 m
最低点の標高: 1824 m
累積標高(上り): 330 m
累積標高(下り): -1304 m
平均ペース: 2.71 km/h
総所要時間: 03:35:14
今回の山行、いろんな歩き方をする方との出会いがあった。
さて自分はどんな風にこれから歩いて行こうか…
しかし、一人になりたくて山に入るのに人が恋しくなって話をする。矛盾しているなぁ。