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active insulation(的なもの)考

ベースレイヤーは吸湿速乾性。
ミドルレイヤーはベースの汗を更に吸いあげて放散させるものが良いことは間違いがない。
そういうミドルレイヤーの中でも”active insulation”なるものは、風通しが良く汗抜けが良くて、でも暖かいというう矛盾した2つを両立させたものらしい。
自前のものを羅列してみた。
行動中の感想や温度感を記載していく。

ミドルレイヤーとして売られているもの

Patagonia nano air hoody

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初期のものは4ポケット。

active insulationなる言葉が最初に使われた一品だろう。
まだミドルレイヤー自体の意味をよく分からない時期に買った。今でもミドルに何を使うかいつも迷っているから、本当のところは今も分かっていないのだろうが。

雪山で数回用いたが、北陸の湿った降雪環境では水分を吸ってかなり重くなりしかも暑い。
停滞中は程よく風が抜けるようで気持ちよいが、行動中は厳しい。
あえて言うなら、降雪があっても溶けないでパラパラと積もるような乾いたかなり気温の低いところでの行動着と考えたほうが良いのだろう。厳冬期の森林限界より上で。太平洋側で。
そう考えると出番は少ない。自分が訪れる範囲では冬の八ヶ岳くらいか。
北陸での山行で森林限界を超える時はハードシェルの上から着るダウンを持っていくし、それで足りてしまうのが実際のところ。

更に同じシリーズで中綿を減らした薄手(nano air lite)が発売されていたが、あまり売れなかったのか定着しなかったようだ。

現在は山行前後の保温着として大活躍。柔らかくて温かくて雑に扱える。
年に150日くらいは使っている気がする。しかしほぼ100%山行中ではない。山行の前後に大活躍している。

Rab alpha flash jacket

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柔らかくて着心地よい。ツルツルなベースレイヤーの上に着たほうが脱ぎ着しやすい。

きっと2022年最良の買い物になる予感。
中綿として用いるPolartec alpha direct 120をむき出しで使っているジャケット。脇の下とかは切り替えでその他の生地。
軽くて暖かくてスースーする。矛盾しているが。
Polartec power gridよりも通気し、Primaloft nextよりも温かい。これくらいが行動中にちょうどよいミドルなのではないだろうか。

フードのあるNorrona falketind alpha 120 zip hoodieと悩んだが、ベースレイヤーにバラクラバ化するフード付きを使うことが多いので、フードは要らないと判断してこちらを選択した。

同じPolartec alphaを使った商品は、Norrona lyngen alpha 100 3/4 pantsというハーフパンツを持っている。表生地が風を通しにくい。
これも暖かくてほどほどに風が抜けて涼しい。トレラン時の保温にちょうどよい。

緑がビビッド。パンツの上とかシェルの上に追加すると温かい。フルジップなので着脱が楽ちん。

ULサーマラップパーカ

色は選ばないといけないかも…

ペラペラ軽量化繊パーカ。mont-bellの値段設定は正義だ。水分を保持しないしスカスカ抜けて「程々に」暖かい。

安いし汚れるのを気にせず使い倒せるし良品。
しかしあまり使うことがない。色味がいまいちなのと、厚手のフードが意外と使いにくく感じるのが原因だと思う。一応ヘルメットの上からかぶれるのだけれども。

ベースレイヤーとして売られているもの

Patagonia capline 4 half zip・R1 hoody

パタゴニアのキャプリーン4
capline 4はPolartec power dryという生地だった
この頃の顎下のジップはオフセットされていた

登山始めたての頃に購入したもの。これを春秋のベースレイヤーに使おうと思っていた。
ハーフジップのベースレイヤーとして売られていたが、ラインナップにはフルジップもあった。用途的にはミドルでもよさそうなもの。
生地はPolartec power grid。
gridの間から風を通し、gridで熱を蓄える感じ。
capline 4よりR1の方が厚手。

ベースレイヤーとして使用するには−5℃〜0℃くらいが丁度いい印象。秋どころか冬の低山でも行動中は暑すぎる。
R1の方はフードをかぶるとバラクラバになるので便利。
R1は意外と保水して重くなる。

teton bros. power wool hoodyとpower lite hoody

似たような商品に、teton bros.のベースレイヤーがあった。厚さでliteとgridの2種類。
これもPolartec製でpower woolという生地。体表側がwoolで外側が化繊の混紡。似たようなコンセプトも生地は
暖かくて風抜けが良くていい。
woolのおかげか汗の匂いが少なく、程よく抜けて程よく暖かいので多用している。気温に応じて使い分けているが、liteの方は春・秋のトレランのような行動でもちょうどよい。
残念ながらこの生地自体が登山ブランドにはあまり定着しなかったようで、後続はない。
liteが大分へたってきていてもう一枚欲しいが…

OMM core hoodie

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jacketの方が良かったと少し後悔している

Primaloft nextを使用しているベースレイヤー。タオルケットのような生地で着心地がいい。
隙間はネット状でスケスケ。このネットが破れそうで扱いは注意が必要。
これで外を歩いたら変態として捕まるのではないかと恐れるくらい透ける。
風通しはPolartec power wool liteよりもよく、暖かさは少ない。
吸汗は思ったほどではなく、Promaloftが接する部分は吸ってくれるがそうでない部分はじっとりとする。

0〜5℃くらいがちょうどよい印象。

ウィンドシェルとして売られているもの

Karrimor wind shell pull over

ペラッペラなのに強度がある

ウィンドシェルである。Pertex quantum airを用いている。
この素材、撥水性が高くて程よく風を通し、透湿である。超軽量。

karrimorのセールで素材だけをみてポチったが、これが大成功。
2021年のウェアの買い物で一番良かった。

行動中に程よく風を通して涼しく蒸れず、寒くなりすぎない。
秋は主にRab pulse hoodyという薄手軽量のベースレイヤーとのコンビで低山だろうと高山だろうとずっと行動し続けることができた。
停止したら一枚羽織る必要はあるが。
ちなみにpulse hoodyは2021年購入ウェアの2番目押しの製品。もう一枚欲しいがすでに市場にない。
似たような商品(ペラペラ速乾UV緩いフード)はあちこちから発売されているので、ヘタってきたら購入しよう。

暖かさの順番に…

暖かい順に並べてみるとこんな感じか。

Patagonia nano air hoody >> Patagonia R1 > rab alpha jacket > mont-bell ULサーマラップパーカ > teton bros. Power wool grid > Patagonia capline 4 > teton bros. Power wool lite > OMM core hoodie

次なる候補

次の有力な候補は帝人のoctaを用いた製品。売り手の文句ではあるが、いいらしい。
単なるロングスリーブの商品くらいでよいのではないかと思っているので、そのうちポチるかもしれない。