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ガラ頭

先週末は予報ほどの積雪とはならなかった。しかし国道・高速道路は早々と閉じられて制限がかかっていたらしい。
対応が遅くて立ち往生しても困る。大した積雪でもないのに通行止めになっても困る。担当者は対応に泣いたことだろう。

土曜は所用が発生し山には向かえなかった。厳密には昼頃から動けたが翌日もあるので他の雑務を色々済ませた。

さて、ガラ頭、どこそれ? だが。
要は奥三方に行きたいのだが、今回も届かなかった。

以前にセイモアスキー場をハイクアップして松尾山経由で奥三方に向かった。
コース取りではなかなか吸収しづらいアップダウンが松尾山前後にはある。1157への登りがガリガリ斜面で当時の更に未熟な技術では時間がかかりすぎたことが影響して1333.1m地点で終了した。
この1333.1がそのガラ頭。加羅頭とも。

今回もソロで奥三方を目指した訳なのだがコースは変えてみた。souさんが以前に残雪期に通ったコースだ。

9時頃には晴れてくるとの予報なので1333.1に9時頃到着を目標に登ることにした。
4時過ぎに出発。
意外と林道がデブリで危なっかしい。
ある程度危険なところは落ちきっているのだろうと思っていたが、月明かりで見ていてもまだまだ落ちてきそうだ。気温の上がる午後の帰り道が怖い。
危ないところを帰りにスーッと通過できるように傾斜を付けるようにして歩いておいた。
河原に降りたほうが良さそうなところは登り返してでも河原に降りた。
ただ気温の低いこの時間は落ちてくる雪はなかった。
恐怖の林道を終えて取り付き手前の橋の上で一息つく。橋の上が一番安全では?
林道は概ねくるぶしラッセル。

林道ゲートのあるところの橋。橋の上が一番安全!

取り付きから930まではそこそこ急な斜面で、吹き溜まるところを歩くと膝ラッセル、尾根の雪の少ないところはガリガリでクトーが必要だった。
ちょうどその中間くらいのパックされた斜面が歩きやすいがなかなか思うようにそんな斜面は現れない。
ずり落ちて体力消耗。
このあたりでは弱層を見てみた。溶けた雪の表面はこしざらめ状となっているが、新しく降った雪は特に弱層とはならずさらさらのまま崩れていく。

左に雪庇。尾根直上だけが歩きやすい。

1000から上の斜面は細かいポコ・谷筋が多く、登り返しを無くそうとするとかなりウネウネと蛇行したコース取りになった。
ポコを回り込んでみたら、予想と異なり「そうなってるかー」と唸ってまた大きく回り込む羽目に。
回り込むと腿上ほどの雪が溜まっていてうんざりするが、帰りのことを考えるとしょうがない。
1137は左巻きでは雪庇と雪溜まりで進めない。右巻きとしたがもっと手前から大きく右から巻くべきだった。
すぐ先に右から小さな谷地形が入って来ていて進めなかった。それで左に向かわされて結局最後に数mの登り返しができた。15カニ歩き分くらい。

1200-1250あたりも単純な斜面に見えるが、1200に左から小さな沢地形が入ってきてそこで大きな雪庇を作っていて迂回が余儀なくされた。ここで3カニ歩き分くらい。
1230には中央に小さな沢と窪みがあり、二重山稜的になっていて経路が制限された。ここでは普通に歩いて行けるくらいの軽い斜度の登りが10mほどできた。

幻想的な森。

地図を見返して思うことは、登る尾根に横から入ってくる小さな沢や内部の小さな沢地形を見逃さないようにしないと経路が追い込まれてしまいそうだ。
自ずと小さなポコがどこにできるかも想像できるし、ポコの間がどうえぐれているかも想像できる。

黒が谷地形。すると小さなポコや盛り上がりが見えてくる。赤は登行したコース。緑がスムーズなコースだったか。

後は風向きと吹き溜まる場所の想定。
終始尾根の左側に雪庇ができていたが、1200mの回り込んだ雪庇は北から南に向かってできていた。ここだけこういう風が吹くのだろう。こんなの季節風の向きだけでは予想できない。
なんてことを考えながら登った。

このあたりで話し声が聞こえたのだが、空耳だったのだろうか…
周りにはトレースはなかったし…
こわ…

シールエンドは2回剥がれた。
2回ともブラシで雪を落とせばまた張り付いた。ブラシ2はだめで1は使い物になった。2はお尻のスクレイパーは使えたがボツ。
そのブラシ1を作業中に雪に落としてロスト。せっかく使えると分かったのに無くせない。5分ほど掘って探した。
のりはまだ足りない。帰ってから付け足した。
もちろんずり落ちる歩き方がもっと悪い。

1333.1のすぐ手前のポコ。右から巻けばよかった…

視界のない1333.1でシールを仕舞う。底は硬いがやはり膝まで埋まる。
さて滑走へ。

1333-1000までのゆるい斜面は、作ったトレースを外すと雪が多くて進まないところも多い。
自由に滑れるところは限られている。
その僅かな自由を楽しんだ。良い雪だった。

930から下は重い雪と一緒に落ちていく感じ。
小雪崩(デブリ)を作りながら降りていく。
時折ガリでスリップしてエッジがすっぽ抜けそうになる。危ない危ない。

帰りの林道は恐怖。ゴロゴロとバームクーヘンが落ちてくるし、小さな雪崩は見えるしで、心臓に悪い。

青い空、白いデブリ…


トレース上には無数のデブリが転がっていた。
時折デブリが落ちていない河原に逃げながら最大限のスピードで通過。大汗をかいた。

合計距離: 15008 m
最高点の標高: 1331 m
最低点の標高: 291 m
累積標高(上り): 1614 m
累積標高(下り): -1614 m
平均ペース: 4.89 km/h
総所要時間: 07:01:43
Download file: track-2887847.gpx

取り付きからピークまでの+850m、4kmに3時間50分かかっている。下るのに40分。
それぞれ3時間と25分くらいになるのが理想的だなぁ…

降りてくれば予報通りの快晴。
ゲレンデは満員だった。

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