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ヒデ引退に思うこと

最初引退のニュースを聞いたときには

彼はこれっきり全くサッカーのことを忘れて,

多彩な才能を生かしてサッカー以外の世界に進むのだろうと感じた.

それはきっと間違っていなくて,

実際ビジネスとして別の方面に進むのだと思うのだけれども,

もっと気がめいってしまったのは

もしかして

サッカー界に関わらないどころか

二度とボールを蹴ることすらしないのではないかと感じてしまったからだった.

昨日の夜になってようやく本人の実際の発言内容(nakata.com)の文章を目にして

そうではないことが分かり,涙するほど嬉しかった.

その一節は

今後、プロの選手としてピッチに立つことはないけれど

サッカーをやめることは絶対にないだろう。

旅先の路地で、草むらで、小さなグラウンドで、誰かと言葉を交わす代わりに

ボールを蹴るだろう。子供の頃の瑞々しい気持ちを持って――。

ヒデはサッカーに絶望していなくて

とにかくサッカーを心底愛していることも分かるし,

サッカーのボールを蹴りあうことは

世界の共通語だと思っていることが分かって

とにかく嬉しかった.

日本のサッカー人口のピラミッドの中の

プロではない-仕事を別に持っていて趣味としてサッカーを愛している-およそ99.9%ほどのサッカーキチガイにとって

ヒデもまたサッカーを愛する一人であることは

どれほど幸せで勇気づけられることだろうか.

ありがとう,ヒデ

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