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巻機山 米子沢遡行

沢には季節外れだが、行くなら沢で。

日付

2021年10月16日

メンバー

Nishidenさん、Chikauさん

天候

山行当日の天気図
実際の天候は谷間はガス霧雨→稜線爆風曇り→標高落として晴れ

アクセス

六日町まで高速使用。

桜坂駐車場。500円なり。

装備

  • ベースレイヤー mont-bell アクアボディ上下、Rab pulse hoody
    アクアボディは汗処理しない。生地と体の間の汗は冷えるが、そもそもそこから蒸発しないような状況なので体温も下がらない。下半身も
  • ミドルレイヤー mont-bell ULサーマラップフーディ
    大分前からある商品だが、最近はactive insulationとして扱われているらしい。程よく風が抜けて程よく保温。
  • アウター mont-bell トレントフライヤー上下 使用せず
  • パンツ mont-bell ハーフパンツ
  • 帽子 パタゴニア
  • ヘルメット Petzl シロッコ
  • 靴下 メリノ足首丈にmont-bell ネオプレンソックス
  • 手袋 ワークマン 濡れなかったのでいつものをそのまま継続使用
  • ザック Exped Black Ice 30L 防水ザックは気楽
  • ブーツ mont-bell サワークライマーリールアジャスト 使うたびに思うがBOAシステムが破綻したらどうやって現場で補修しようか?
  • ハーネス、スリング、下降器、ゴルジュハンマー、ロープ30m

エネルギー

桃ティー450ml+沢水、パン2、ソーセージ3、和菓子3、みかん1
愛知県の知多半島でエキノコックスが流行っているらしい。もはや、本州でも常に浄水器使用が望ましいのかもしれない。

地図・標高

合計距離: 12341 m
最高点の標高: 1965 m
最低点の標高: 734 m
累積標高(上り): 1687 m
累積標高(下り): -1683 m
平均ペース: 2.51 km/h
総所要時間: 08:18:56
Download file: 20211017巻機山.gpx

コースタイム

スタート地点. 06:15 – 06:32 米子沢 – 11:18 巻機山避難小屋 11:34 – 11:50 御機屋 – 11:58 巻機山 12:01 – 12:06 御機屋 – 12:18 巻機山避難小屋 12:49 – 12:56 ニセ巻機山 12:57 – 13:41 6合目 – 14:00 5合目 14:04 – 14:33 桜坂駐車場

コース状況

米子沢 : 本文参照
御機屋 : 巻機山との標柱がでーんとあるが、ピークではない。右に折れて5分ほど歩いたケルンが本当のピーク。
避難小屋 : トイレあり

ギャラリー

記録

土曜は曇りの予報で翌日曜日は寒気が入って大荒れの予報。土曜だけ動ける予定だったが、寒そうだしさてどこに行こう。
迷っていたところにチカさんからLINEあり。米子沢に行きませんか、と。

大事なことをし忘れている。米子沢には絶対に行かねばならない。考えるまでもなく同行させてもらうことをお願いした。

6時前に登山口駐車場に到着。さすが百名山、整備が違う。
沢装備を身に着けて出発。
バリエーションの沢とはいえ、超有名コース。入り口もそれと分かるほどにはっきりと明示してあった。まぁ危ないから簡単に入るなよって意味だが。

しばし涸れ沢を歩く。水が出てくると徐々に沢らしくなってくる。最初はあまり濡れずに飛び石でどんどん進むが、ゴルジュ状になった部分に入ってくるとそうもいかない。時折ヒザ下を濡らしながら進んだ。

燕岩が左前に大きく立ちふさがる(コースは右に少し曲がる)部分では、左に小さな沢筋がある。そこで大きく棚状に滝があり、その下は5mほどの滝が2段でつながる。
この日は水量も少なく特に通過に支障はない滝だった。
だが、2年前のあの夏はもっと水量が多く通過が困難だったという。
高巻いた右岸からの転落事故だったという。
滝壺上の部分に落ちたらしい。

沢は怖い。プロテクションをしっかり取る岩場よりも、空身で(プロテクションを取らずに)つい高巻いてしまったり、ぬめった岩場に取り付いてしまったりしがちだ。
岩壁を避ければいいのか? 今回の高巻きルートでもしっかりトレースがあっても滑ったらやばいところは何箇所もあった。

経験が深まれば回避できるのか? それとも重大な1回はそのうち来るのか? ただ単にロシアンルーレットなのか?
同行者の二人とは異なる、やや危険なコース取りをしながらも、そんなことを考えながら登った。
答えはない。

労働災害の分野にはハインリッヒの法則というのがあって、330件のヒヤリハットがあったら、そのうちの30件で軽微な事故が起こり、そのうちの一つが重大な事故になるという。
今回の遡行中にも、「あっ」と思うような靴滑りは何度かあったし、岩場で「危ない」と思ったことが何度かあった。10回あればそのうち1度は事故になってもおかしくないのだと思わなくてはいけない。

危ないことは重々承知。でもまた沢に雪山に行くだろう。ただできうる限り安全に配慮して進まねば。

例の滝の横で、ろうそくを灯し線香を上げ、お供えものと献酒を前に、お祈りをした。
安らかに眠っていただけるようにと。また、夏には沢、冬には雪に抱かれて幸せですねと。
一緒にお酒も飲みたかったですね、そう思って今日は立山を持ってきました。飲んでください。
来るのが遅くなってすいませんでした。また冬に滑りに来ます、夏には沢登りに来ます。またその日まで!

一休みして先へ進んだ。少しチャレンジしつつ安全に注意しつつ。源頭はガスに包まれて幻想的。藪こぎなく(小屋下の水場になっていて通路になっている)小屋に出た。
何事もなく遡行は終了。装備を解除してピークへ向かった。小屋上は爆風に包まれており、2000mの山とは思えない。
ピークでは写真数枚ですぐ退却。

また小屋でのんびりとお昼とした。
紅葉を愛でつつ下山し山行を終えた。

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