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タカンボースキー場から大門山

夏でも遠くなってしまった大門山へタカンボースキー場から一山越えて行ってきた。

日付

2022年1月3日

メンバー

Chikauさん、Sさん

天候

山行当日の天気図
実際の天候は曇り時々雪時々晴れ

タカンボー山朝は−5℃、ブナオ峠−3℃、山頂−4℃、タカンボー山帰り2℃

アクセス

車でタカンボースキー場駐車場隅に駐車。
チケット売り場入り口に登山届を提出(ドアに差し込み)。
ゲレンデを登らせてもらった。
ゲレンデトップの登山口についた頃にピステンが始まった。

なお、ゲレンデのルールは登山届が必要である。
下山後に報告もおこなった。

エネルギー

ゼリー2、パン1、和菓子2、オレンジジュース450ml、ホットレモンティー150ml

ウェア

  • ドライレイヤー
    ファイントラック ウォームロングスリーブ・タイツ
  • ベースレイヤー
    teton bros. power wool grid hoody、mont-bellジオラインクールメッシュニーロングタイツ
  • ミドルレイヤー
    mont-bell ULサーマラップパーカ
  • ダウン
    mont-bellパーマフロストライトジャケット 使用せず
  • アウター
    Norrona lofoten Gore-tex pro jacket(紺)・pants(黄色)
  • 帽子
    MHWビーニー
  • 靴下
    無名メリノ薄手
  • 手袋
    ワークマン薄手軍手→防寒テムレス
    予備mont-bell out-dry、BDガイド

装備

  • ski
    voile women’s hyperdrifter 164cm
  • binding
    Dynafit superlite 175
  • boots
    Dynafit tlt speedfit pro
  • pole
    BlackDiamond carbon wipet
  • シール
    G3 アルピニストプラスグリッド
  • ザック
    Plus One Works Shumari 50L
  • Dynafit ski crampon 130
  • ゴーグル
    SWANS Rush-XED BLBK
    SWANS ROVO-MDH-CU SMBK
  • アイゼン
    Petzl leopard leverlock
  • ビーコン
    mammut element barryvox
  • プローブ
    K2 probe alu230
  • ショベル
    Ortovox professional light

地図・標高

合計距離: 17911 m
最高点の標高: 1563 m
最低点の標高: 421 m
累積標高(上り): 2275 m
累積標高(下り): -2280 m
平均ペース: 2.72 km/h
総所要時間: 10:01:33
Download file: track-3884633.gpx

コースタイム

スタート地点 03:27
05:51 タカンボウ山 05:52
07:59 ブナオ峠 08:17
10:03 大門山 10:19
10:51 ブナオ峠
11:06 林道下ボトム 11:32
12:33 タカンボウ山 12:34
13:29 ゴール地点

コース状況

  • ゲレンデ:登り314m
  • ゲレンデトップ−タカンボウ山:下部は藪。
    1036mのポコは向かって左の沢形状から巻きたいが、藪灌木が多く通りにくい。もう一降り欲しいところ。いずれにせよ少し登り返しは生じる。
    山頂はなだらかで広い。滑走尾根はわかりにくいため地図・方位確認が必要。
    登り380m
  • タカンボウ山−林道下ボトム:少しシールで進んで滑走尾根を確認してから換装。
    雪が生きていて気持ちのよい滑走ができる。藪が少しあり。向かって左が切れ落ちた狭い尾根あり。地図で見るよりも尾根は狭い。所々登り返しがあるが、カニ足で十分に登れる。
    下り:300m
  • 林道下ボトム−ブナオ峠:ボトムは藪に包まれる。林道まではすぐ。林道は2ヶ所ショートカットした。斜度は少なく見えるが、3人で歩いたあとはよく締まっており、帰りは自動運転+少々手漕ぎで降りてこれた。
    登り180m
  • ブナオ峠−大門山:1246m付近は二重山稜風になっているが、向かって右の尾根を進めばよい。狭い尾根が所々出てくる。
    奈良岳方面との分岐部のポコは右に巻いて向かいたいが、下から登る際は斜面の雪崩が気になり通過できず。帰りはスキーで滑走し巻いた。
    右折後から無木立斜面(東側)と僅かな樹林(西側)の間を歩く。雪庇に注意。

ギャラリー

記録

大門山は加賀富士とも呼ばれる平野部からひときわ高く見える山。
金沢市内を流れる犀川の源流でもあり、砺波平野を流れる小矢部川の源流でもある。
金沢からブナオ峠への道路は随分前から廃道化しているようだが、富山側も林道入口近くの崩落で通行不能に陥った。
近くに巡視が必要な鉄塔はなく治水が必要なところもない。ここを復旧させる理由がほとんど見当たらない。
そうなると夏に大門山に行くにはこの崩壊地を超える必要がある。三百名山だけに悩ましい問題だ。
地図には桂湖のダムから登山道が記されているが、以前に通過してみたもののもはや廃道に近い。ただの藪こぎだった。しかし整備する価値はあるだろう。整備されれば体力的にはかなり楽なコースだろう。

冬に行く場合は、林道崩壊地を過ぎてすぐの北尾根に入り一旦ブナオ峠に降りて行くのが最もメジャーか。
ブナオ峠に入る手段には猿ヶ山から大獅子山を超えていくこともできるし、今回のようにタカンボウ山を越えていくこともできる。前者は距離も長いのでピストンというわけにはいかない。

タカンボウ山超えはこれで二回目。前回は2019年2月に行った。この時は帰りに北尾根を用いて赤尾に降りた。
登りは藪が多いところもあるが、難しいところはない。1030m付近のポコはできるだけ南側を通過したいが、藪こぎと登り返しとどちらが楽か分からない。
ピーク付近はなだらかで広いので、ホントの山頂はどこか分かりにくい。前回来たときには山頂表記があったと記憶しているが、今回は見つけられなかった。
少し進んで、GPSと地図で位置を十分に確認して降りる尾根に向かった。
前回も今回もヘッデン滑走だったので注意して滑走。
最初は広い尾根だが徐々に細くなり一部登り返しもある。左は切れ落ちているところがあり雪庇も形成するので注意が必要。
気温も低く雪は生きているので楽しい滑走になった。
前回もタカンボウ山のブナオ峠側は気持ちの良い滑走だった記憶がある。

林道を歩く距離も長すぎず短すぎず。適当にショートカットしてほどよいアプローチ。
ブナオ峠はきんと冷えていた。少し風が通る。しばし休憩補給。

ブナオ峠から山頂までも標高差600m弱で多すぎず少なすぎず。
ブナ林がほどよく並び癒やされる。
稜線通しなので、風でうねりができていて少し歩きにくく滑走しにくい。

分岐部のポコは右から巻きたいが、木立も少なく急斜面。雪崩をおそれる。
今回はポコを乗り越した。帰りは巻いて滑走した。

ポコの向こうはほぼ裸の雪面。東側には樹林が残るので、そちら側を主に登る。西側は雪庇を形成している。
注意しつつ上り詰めれば丸く広い山頂に着く。

西を見れば金沢市街地が、北を見れば砺波平野が見渡せる。
金沢方面に伸びる尾根は月ヶ原山や大倉山につながる稜線。右奥には医王山が見える。
いつかこの稜線を貫通したい。夏道を作る話もあるようだが進んでいない。

帰りは軽い雪の上をふわふわと滑走。幅は狭いが楽しめる。ブナオ峠からの林道も思いの外、板は走った。
ボトムまで降りてくるとかなり気温は高くなり雪はもう緩んでいた。
補給をして最後の登りに備える。

滑走ラインを適宜使いつつ登り返すが体力的にきつい。
日頃の鍛錬が足りていないのが明らかだ。

1030のポコまで無理矢理シールで進んでここで最後の滑走。
藪滑走だが確実に進んで、最後はゲレンデの林道に着地した。

ついでにゲレンデもぎゅんぎゅん滑って終了。いい山だった。

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