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昼闇山(稜線1600m台地まで)

予想以上に融雪が進んでいる。

日付

2022年4月17日日曜日

メンバー

Chikauさん、Kさんとそのお仲間達

天候

山行当日の天気図
実際の天候は晴れ

アクセス

焼山温泉駐車場に停めさせてもらった。

ウェア

  • ドライレイヤー なし
  • ベースレイヤー
    mont-bellジオラインクールメッシュロングスリーブ・ニーロングタイツ・キャップ
  • ミドルレイヤー 使わず
    Norrona trollvegen warm/wool1 zip hoodie、mont-bell ULサーマラップパーカ
  • 保温アウター
    Patagonia nano air hoody
  • アウター
    Norrona lofoten Gore-tex anorak(赤)・pro light pants(黒)
  • 靴下 mont-bellトラベラーメリノ5本指
  • 手袋 ワークマン薄手軍手

装備

  • ski Voile V6 BC 163cm 122-93-112
  • binding Dynafit speed radical
  • boots Dynafit tlt speedfit pro
  • pole BlackDiamond carbon wipet
  • シール G3 alpinist plus grid
  • ザック BlackDiamond cirque 45L
  • Dynafit ski crampon 100
  • ゴーグル SWANS ROVO-MDH-CU SMBK
  • アイゼン Petzl leopard leverlock
  • ビーコン Mammut element barryvox
  • プローブ K2 probe alu230
  • ショベル Ortovox professional light
  • エマージェンシーその他
    ツェルト・針金・結束帯・ダクトテープ・簡易シーネ・非常食

地図・標高

合計距離: 15584 m
最高点の標高: 1643 m
最低点の標高: 370 m
累積標高(上り): 1552 m
累積標高(下り): -1552 m
平均ペース: 8.14 km/h
総所要時間: 06:35:47
Download file: 20220417昼闇山.gpx

EK度数

(距離km + 登り累積標高差m ÷ 100 + 下り累積標高差m ÷ 200) = 45

コースタイム

焼山温泉 05:44 – 0628 橋 – 06:37 アケビ平 06:38 – 07:38 昼闇谷 – 09:41 1600m台地 10:51 – 11:33 昼闇谷 – 11:49 アケビ平 – 12:13 焼山温泉

コース状況

橋まで : スキー場はもう田んぼ。林道から雪が繋がる。放射冷却でガチガチ。
アケビ平 : いずれ下降する右の谷を意識しつつ適当に登る。昼闇谷への下降点は登る時に見ても下る時に見ても一つしかない。
昼闇谷 : 割れていない。右の尾根に登りやすいところから乗り上げて、さらにもう一つ右上に乗り上げると登行する稜線。
1600m台地まで : 昼闇谷を離れてから、日射のあたるところはシャバ雪、当たらないところはカチカチの状態。後者はクトー必須。適当にクトーの効きやすい登りやすい斜面を選んで登る。
1600m台地以後 : 稜線を見上げると、雪切れ・クラック多数。昼闇谷から見上げていてもクラック多数でドロップポイントは限られていた。
シートラ藪こぎ上等なら進んでも良かったが進まず。
ドロップポイント : 一つ奥のコルを見に行ったが雪庇があり下も見えず。
台地中央からの滑走の意見があったが、実際に覗き込みにいくと右には幅4−5mの狭くて急なルンゼがつながっているがジャンプターンを確実にできる人しか入れないだろう。自分は無理。左は下にクラックが見えて無理。
鉢山からの稜線に合流するところからドロップ。ここは斜度はあるが下の斜面も見えるし滑落しても止まる。すでに雪は緩んでいた。

消費フード

  • お茶 500ml
  • オレンジジュース 500ml
  • ゼリー1
  • ハム1
  • パン1/2

ギャラリー

記録

先週のヤマレコの記録で山頂直下の最後の登りで雪切れとの記載があった。もう少し融雪は進んでいることだろう。斜面にクラックも入ってくるだろうし、ドロップポイントの選定は難しいのだろうなと思っていた。

さて当日。昨日から快晴で放射冷却で冷え込んでいる。朝は全山カチコチだろう。
すでに取り付きのスキー場には雪がなく、田んぼの間の道をシートラで歩いた。上部で雪が出てきた。
しかしカチカチなのでそのままシートラで歩いていく。

橋を超えてもそのままツボ。アケビ平も結局そのままツボで。
big bossは昼闇谷に下降するところでスキー装着していたが、少し緩んでいたので自分はそのままツボで下降。谷底もツボっていく。
重い荷物担いでのトレーニングです。

1030mあたりで右が緩やかに開けてきて登る尾根が確認できた。
ここでクトーが無いと言ってbig bossは別ルートへ。
登る尾根と滑る斜面を遠目にみやるが、尾根の上部にはクラック多数。まぁピークまでスキーでは登れないだろう。
滑走斜面もクラックだらけで制限される。一段降りた右手に7時方向に滑り降りる斜面があり、そこはエントリーできそうに見えた。

ここでスキー装着。急登を登っていく。もう日差しがあたって緩んだシャバ雪。

スキーは今年からというメンバーもいて苦労している。ターンに苦労したりずり落ちたり。難しい雪でもあるのだが。

1170で尾根に乗り上げたところでアクシデント発生。ここで二人が別行動になった。

残りは6人。ところどころ顔見知りではあるようだが、全員で一緒に行動したことはない。
自分は全員と初対面。
一人は今年山スキーを始めた。一人はまだ滑走に自信がないらしい。
比較的年長の男性二人は余裕がありそうで慣れているがマイペース。女子一名は安心してみていられそうで積極的な思考。
しかしリーダー不在。ばらばらになりそうな嫌な予感がした。

仕切るとは別に宣言したわけではないが、率先して先頭になりやんわりとコントロールしてみることにした。

尾根上は日差しが当たるところとそうでないところで斜面の状況は大きく変わった。前者は緩んでシャバ雪、後者はクトーがないと立っていることも難しいカチカチパッキング雪面。

全員クトーを用いていることを目視で確認して登行を観察してみた。やっぱり経験値がはっきり出るのだなと思った。昼闇谷ではない奥の谷に落ちては困るので、日差しのあたる昼闇谷側を歩くほうが歩きやすいことを伝えた。
このあたりでbig bossが谷のど真ん中を一人黙々と高度を上げているのが見えた。元気だ。

稜線が合流する所は少しトラバース気味に。早くトラバースすると緩んだ雪が流れそうだったので程よく。
後続でまっすぐトラバースした方は案の定ずり落ちていた。
トラバース直下の谷筋は斜度はあるもののオープンバーンで日差しがあたりすでにシャバ雪になりつつあった。下から見えた滑走できそうな斜面のところだろう。

トラバースを終えて1600mの台地状の部分。大休止。

「あの稜線、雪切れしてて厳しいよねぇ」と雑談しながら意思確認していく。
アイゼンを持っていない人が1名、ピッケル所持0名、ウィペット所持2名。
まぁあの斜面は全員では進めない。分断はしたくない。

「今日はピークは厳しいですねぇ…」と話して、どこからドロップするか、に話題を切り替えた。
一応奥のコルを覗きに行ってきたが、雪庇もあり下も見えずエントリー不能。
このとき谷をつめているbig bossは視界になく滑走痕もない。まだ登っているのか???
ここで自分からシールoffして少し戻って滑走の意思を示した。

1600m台地の中央から下に降りてみる意見もでた。下から眺めていた限りでは無理だろうなと思いつつ、「先に降りて見てくる」と言い残し、覗きに行った。

右下は下まで細いルンゼがつながっている。エキストリームな斜面。ジャンプターン必須です。無理。✗マークを示す。
左下も覗きに行ったが、雪切れクラックが見えて無理。
大声で先程目を付けた斜面まで戻ろうと提案。
自分はツボで登り返した。

ドロップポイントまで戻って滑走へ。
オープンな斜面で滑走方向ははっきり分かるし下も緩やかになっていくのが見える。ただし出だしの斜度があるので皆さん尻込みしていそう。
滑走が無理だと思ったら自己判断でピストンするだろうと考えて、まずは自分が入ってみることにした。
雪崩れたらよろしくと。

ナイスシャバ雪。かつあまりデブリも流れていかない。これなら大丈夫。
一部硬いところがあるが、音で分かるだろう。
上から見ても大丈夫と思ってくれただろう。
2番手の女子が入って難なく滑ってくれたので、さらに後続は入り易くなった。

無事に全員滑り降りてトラバースしつつ昼闇谷のど真ん中に集合した。絶景。
よく見るとbig bossは頂上直下のクラック下にいる。どうやら滑走開始したようだ。あんなとこまで行ったのか!? 恐るべし。
降りてきたbig bossと合流。結局、一番長く良い斜面を滑走している。流石です。
聞けば、雪庇さえ乗り越えられれば直下の稜線に上がれたと言う。ピッケルは必須だが、と。

以後は、7名でシャバ雪を好きなように荒らして下山。
楽しい滑走になり皆さん満足していた。

さて、こんなコンディションでもやはり本当はピークに行きたかった。
一人だったら、もしくは気心の知れたメンバーとだったら…
また来年再訪しよう。

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