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甲武信ヶ岳・国師ヶ岳・金峰山

甲府に絡む名山めぐり。娘のお迎えがメインかも笑。

日付

2023年9月2日土曜日‐3日日曜日

メンバー

ソロ

天候

2日は晴れのち曇り。天気図
3日は晴れ。天気図

アクセス

金沢西IC – (北陸道・上信越道) – 八千穂高原IC – 国道299 – 国道141 – 県道68。

まず金峰山荘下樹林内にMTBデポ。毛木場駐車場に移動、駐車。

ウェア

  • ベースレイヤー Rab pulse hoody
  • パンツ Axesquin タドルタドル
  • ミドルレイヤー Rab alpha flash jacket、Norrona lyngen alpha 100 3/4 pants
  • ウィンドシェル Karrimor wind shell pull over
  • アウター mont-bellピークドライシェルジャケット、ストームクルーザーパンツ
  • 帽子 Patagoniaダックビルキャップ
  • 靴下 point6 中厚手
  • 手袋 ワークマン薄手軍手
  • シューズ mont-bell ツオロミーブーツ

装備

  • Backpack exped Verglas 40L
  • ストック Black Diamond
    distance carbon FLZ
  • 湯沸かしセット
  • 5mmケブラーロープ30m・下降器・引き上げ用ガチャ
  • Tent Big Sky International wisp 1p MV
  • シュラフ SeaToSummit Sp1
  • ダクトテープ・簡易シーネ・テーピング
  • 非常食
  • バッテリー・ケーブル各種
  • ヘッドランプ(Petzl swift RLバッテリー×2、bindi)

地図・標高

1日目

合計距離: 9001 m
最高点の標高: 2473 m
最低点の標高: 1465 m
累積標高(上り): 1589 m
累積標高(下り): -699 m
平均ペース: 2.81 km/h
総所要時間: 03:51:51
Download file: 20230902甲武信ヶ岳.gpx

2日目

合計距離: 34781 m
最高点の標高: 2599 m
最低点の標高: 1290 m
累積標高(上り): 2039 m
累積標高(下り): -2939 m
平均ペース: 8.34 km/h
総所要時間: 12:57:50
Download file: 20230903国師ヶ岳金峰山.gpx

EK度数

(距離km + 登り累積標高差m ÷ 100 + 下り累積標高差m ÷ 200) =
1日目 20
2日目 59 (バイク12km含む)

コースタイム

1日目
毛木場駐車場 11:07 – 11:30 大山衹神社 – 11:41 慰霊碑 11:43 – 12:36 なめ滝 – 13:51 千曲川・信濃川水源地標 14:00 – 14:11 2353m地点 14:16 – 14:34 甲武信ヶ岳 14:43 – 14:51 甲武信小屋泊

2日目
泊甲武信小屋 03:27 – 03:42 甲武信ヶ岳 03:51 – 04:07 2353m地点 – 04:18 水師 – 04:49 富士見 – 05:20 両門ノ頭 05:23 – 06:02 東梓 – 06:40 国師ノタル – 08:10 国師ヶ岳 08:13 – 08:18 三繋平 – 08:23北奥千丈岳 08:29 – 08:34 三繋平 – 08:38 前国師ヶ岳 – 08:50 夢の庭園 08:53 – 09:00 大弛峠 09:14 – 09:43 朝日峠 10:03 – 10:22 朝日岳前の展望岩場 10:23 – 10:32 朝日岳 – 11:39 金峰山 11:43 – 11:45 五丈石 12:08 – 12:25 金峰山小屋分岐 12:37 – 12:48 金峰山小屋 13:24 – 14:18 川端下林道終点 14:20 – 14:56 ギガント 14:57 – 15:04 廻り目平キャンプ場 15:22 – 川端下バス停 – 15:37 梓山 – 16:24 毛木場駐車場

コース状況

毛木平‐稜線 : 樹林内北側谷内。日が入らず苔むした冷水での天然クーラー道。しかも虫皆無。なんと素晴らしい道。何箇所か崩壊地に迂回路がついているが、概ね整備良好な登山道。沢は徐々に細くなり、最後は湧き水となる。千曲川・信濃川の源流。

稜線‐甲武信ヶ岳‐小屋 : 源流を越えるとクーラー効果は無くなり稜線に出ると熱風が吹いてくる。樹林内。ピーク前後のみ岩場となり樹林が切れる。小屋側は東向きなので午後は日陰。つづら折り急登。

甲武信小屋 : 買い物・水はセルフ。幕は30張りくらいいけるか。一人一張りで1000円。トイレ100円、水1L100円。docomoは入らず。樹林内で特に視界もない。

甲武信ヶ岳‐大弛峠 : ずーっと樹林内。時々南側斜面に飛び出ると視界がひらけて富士山が見える。それ以外ずーっと… 正直飽きてしまった。大弛峠への下りは階段木道整備完璧です。
大弛の小屋の水はキンキンに冷えてうまい。100円。

大弛峠‐金峰山 : そもそも峠に駐車場があり、軽装備の登山客があふれる。でかい荷物をしょったくたびれたおじさんは目立つ。踏み跡多く迷いようがない。
小屋上の開けた台地からは岩場。大きな石を超えていく。五丈岩は神様が積んだ岩なのだろう。なぜあんな風になっているのか不思議。正直登りあげれる気がしたが、鳥居の向こうで聖域の趣き。裏手に看板があり登攀禁止であった。

金峰山‐金峰山小屋 : 岩場を下るが少し難しい岩場。女子子供にはつらいだろう。トラバースはお気楽。小屋はひっそりとしていた。トイレキレイ。

小屋‐山荘 : フッカフカの尾根道。足に優しい。林道に着地するとひたすらゴロゴロ砂利道を歩くが、左右にクライミング・ボルダリングスポットだらけで見るだけで楽しい。こんな環境が首都圏から2−3時間なんて羨ましい。毎週来ちゃうんじゃないか!?

山荘下MTBデポ地‐毛木場駐車場 : 7kmダウンヒル、5kmアップヒル。上りは灼熱の中ギブアップ。8割くらいは歩いたのではないだろうか。最後1kmほどはチャリもザックも道端にデポして歩いた。これは早朝の元気な時に済ませたい行動かもしれない。

ギャラリー

記録

夏休み。前半は個人山行、後半は家族旅行。
家族旅行に参加するため長女が久しぶりに帰ってくると言う。そのお迎えも兼ねて甲府にアクセスし易い山行を計画した。

本当は瑞牆山もからめて百名山3つ・二百名山1つ(奥秩父最高峰の北奥千丈岳も)を縦走予定だったのだが、3日目が雨模様だったのと足が保たなそうってことで2日間に短縮することになった。

縦走するには甲府側からアクセスするとアプローチも下山後の周回も面倒。反対側の長野側を眺めていたら千曲川源流ルートが目に入った。これは面白そう。ってことで今回のコース取りとなった。
後半はどこからどうなっても同じところ(金峰山荘)に下山になるのも都合がよい。

1日目

朝家を出てひたすら高速で移動。しかし自動運転の恩恵でとっても楽。
MTBは山荘下の樹林の茂みにデポ。
車で登山口に向かうが、自転車で走るにはそれなりに登り返しは覚悟しないといけないようだ。まぁしょうがない。

駐車場は最後の一スペースだった。意外と入山が多い。十文字峠を絡めた周回だったり三国山の周回に使ったり日帰りの方も多いのだろう。
準備してスタート。3人組の方と前後しつつ進む。この方々はテン場にも来ていた。

最初から沢沿いで涼しい。北斜面で谷の中。とっても快適。しかも虫がいない。ある程度覚悟していたので嬉しい誤算。楽しく歩けた。沢を歩いても難しいところはなさそうで楽しそう。

信濃川・千曲川の源流は地面から直接湧き出るように流れ出ていた。上流は沢形状なので雨が降ると水没するだろう。美味しくいただいて補充した。

信濃川の流域はとても広い。関越沿いの支流魚野川は谷川岳とか仙ノ倉岳あたりの稜線から北側になるし、別の支流の中津川は苗場と志賀高原の間の奥まで達する。
長野県に入ると千曲川に名前が変わるが、野尻湖あたりの流れは面白い。黒姫南面あたりからは千曲川に注ぐが、野尻湖自体は北の関川に流れて上越につながる。その境界は地図上は野尻湖のすぐ南の小林一茶旧宅あたりになる。昔は別の流れで野尻湖に注いでいたのかもしれないが、山間を南下したあげくに千曲川に注いでいる。
その上流にある犀川もまた不思議な流れ方。
安曇野市の盆地から長野市街の盆地の方へ山間を流れていく。源流の北は青木湖、西は上高地の梓川、南は将棋頭のすぐ北あたりまで繋がっている。
諏訪湖から南側は天竜川水系。
千曲川本流は今回辿った源流になる。まぁ壮大。
千曲川系と山梨に流れ込む釜無川系との境界は、小海線の鉄道最高地点あたりになるようだ。八ヶ岳の県境尾根の北は千曲川、南は釜無川。水の流域がそのまま人の関係つながりになるので、行政区分も分かれる。
あーこういう地図の眺め方って楽しい。

源流を過ぎると空気が暑くなる。稜線の風はもうクーラーではなく熱風系。
稜線の樹林を進み、わずかな岩場を登ると甲武信ヶ岳のピークだった。
すでに時間は遅く雲が周囲を覆っていて展望はない。明日も日の出前行動なので何も見えないかな。
写真を撮ったらすぐ小屋に向けて下山。

小屋に着くと、小屋前はにぎやかに談笑する多数の方がいた。
テントは2割くらい埋まっているだろうか。最終的には5割程度。比較的空いていた。
売店も水場もセルフサービス。簡便で比較的安い。テン場は一人一張りで1000円だった。

それなりに平らで人の通りが少なくて小屋に近いところを選び、テント設営。今回は樹林内と分かっていたのでワンポール非自立のBigSkyInternational製Wisp1Pにした。半分ダブルウォールでメッシュで涼しい。750gはまあまあ軽量な方だろう。土間スペースが広いのが◯。雨の中で閉じたままでも十分に煮炊きできる。今回はお湯を作るだけの簡単な食事なのでどうとでもなるのだが。

コーラとビールをぐびぐびっと飲んで、コーヒー飲んでまったりとする。
夕食は17時頃に食べてしまい、そのまま暗くなると就寝。薄手の化繊保温着とSp1でちょうどよく眠れた。

2日目

朝は2時過ぎに勝手に目が覚めた。3時起きのつもりだったが、行動開始。テント内は結露が酷いのでまずはその始末から。ある程度整理整頓したところで、テント以外は一旦ザックに突っ込んで小屋前の屋根付きベンチに持っていく。
テントを収納しビニール袋の中に入れる。小屋前ベンチで朝食を摂り、パッキングして出発。3時30分。
日の出は5時30分頃。甲武信ヶ岳と国師ヶ岳の間くらいになるかなーと予想。

月明かりとヘッデンの中、ゆっくりと甲武信ヶ岳に登り返す。
ピーク付近で遠く富士山が見える。ヘッデンがチラチラとしている。弾丸登山か小屋泊の方か。雲がないので素晴らしいご来光になりそうですね。

樹林内の小ピークを何個も超えていく。時折南側が開けるところから富士山が見える。その度におおーと感動する。
しかし誰ともすれ違わないしあまりにも景色が単調なのでいい加減飽きてしまった。眠くもなるので、いろんな妄想をすることにした。
それこそ宇宙旅行できるようになったら月や火星でなにしようみたいなものから、憧れの〇〇さんと仲良くなったらどんなだろうとか、お金いっぱいあったらどんな車買おうかなーとか、まぁ実現不可能な下世話で節操がない内容。おかげで体も冒険しているが心もあれこれ冒険できた。

初めてソロの方とスライドし現実に戻され、程なく話し声が聞こえてきたと思ったら国師ヶ岳東の地図上登山道との合流点に到着した。お二人に挨拶して国師ヶ岳に進む。
開けた気持ち良いピーク。やっぱり富士山って素敵だわ。

北奥千丈岳を踏み、前国師ヶ岳を踏むと、以後は峠まで木道と木の階段の散策路。
峠の小屋前で水を補給し一息ついた。バテている。
下の道路に降りると沢山の軽装登山者がいた。金峰山目当てなんでしょうね。

また樹林内を進んでいくが、朝日岳手前のコルを過ぎたところでギブアップ。お腹が空いた。
多くの軽装登山者が歩いていくすぐ横でお湯を沸かして朝食のような昼食のようなカレーメシ。
満足したら足が復活した。
ゆるゆると歩いて金峰山下の岩場にたどり着いた。

風が涼しい。北に川端下周囲の岩場が見える。瑞牆山域。
ツアー客の後ろをゆっくり歩いてピークへ。
五丈岩がでーんと主張している。こういう山なんだー。

降りて鳥居前まで行く。見上げると登れそうに見える。何人か取り憑いたりしているが上までたどり着く人はいない。
なんとなく登りきれそうに見えるが、無理はしないでおく。岩の裏手には祀り岩登攀禁止となっていたし。

裏から岩を眺めたあと、最寄りのピンクテープに導かれて下り始めたが、何か方向がおかしい。しかも藪が濃くとても細い。
百名山のメインルートとはとても思えない。
地図で確認したら、山梨側に降りる長大なコースだった。危ない危ない。
50mほど登り返して正規ルートに復帰。
このあたりからかなり足の疲れを感じる。テン泊装備はやはりまだ早かったか。天気も下り坂になりそうだったので、思案のあげく金峰山小屋方面に降りた。

小屋前で大休止して補給。情けない足になってしまったが今は仕方がない。焦らずコツコツ登り続ければ必ず元に戻る。焦って故障するほうが時間をロスする。
金峰山荘に向けて下山した。尾根道はフカフカロードでとっても快適だった。北斜面なので涼しい。川沿いに出るとほどなく林道に着地。
林道をとぼとぼ歩くとだんだんクライミング・ボルダリングスポットが出てきて、そのうちファミキャンできそうなスペースになり山荘にたどり着いた。
関東の人にとってはとてもよいスポットだろう。どこを登ってもクライミングだ。素晴らしい。
近所に住んでいたら毎週通いそう。

山荘とゲートを過ぎて100mほどで見覚えのあるカーブにたどり着いたのでMTBを回収。
ダウンヒルは気持ち良い。
途中キャベツ畑越しの瑞牆山をパチリとして県道にたどり着いた。
ここからが修行。5kmあまりの登りを自転車で進む。半分くらいは歩いたかな…
最後はキャベツ畑横にMTBとザックをデポして空身で車回収になった。
駐車場はほぼ空っぽ。簡単に着替えてからMTBとザックを回収した。

セブンイレブンでジャンクな買い物をし、韮崎方面に車を走らせる。
途中で銭湯に入り、コインランドリーで洗濯機を回しながら丼を食べ、道の駅で寝た。
新車での初車中泊。MTBは車外に出さないと寝るスペースを確保できない。外に置いておくのは鍵をかけていても少し気持ちが悪い。
睡眠自体は快適に寝ることができた。車中泊としてはこれで十分だわ。

3日目

朝目覚めると雨。足の調子もいまいち。元気があれば瑞牆ピストンかなと思っていたが、無理。
甲府観光にした。
甲斐善光寺に行く。本家善光寺と同じく体内巡りのようなアクティビティあり。しかしこれは客寄せなんだな。本来の寺の趣旨と全く関係がない。

ちょっとだけ歴史を感じたらあとは食い気。フルーツの園に向かう。
道中ぶどう畑だらけ。
サンちゃんの母校あたりをかすめながら温泉・食事のために天空の湯に入った。
眺めが良くていい温泉。平日朝なのでほとんど貸し切り。
入浴後に無料休憩所で記録作成や写真整理を行い、昼食には甲州富士桜ポークカレーを食べた。ほろほろに柔らかいポーク肉は最高。
甲府に戻る。道中でお土産のフルーツを購入。評判のいいJAふえふき直売所に入り購入。
嫁さんへのお土産にワインも探したのだが、よい店が見つからず時間切れで断念。

娘に連絡し待ち合わせた。GWぶりかな。こんにちは。元気にしてたかな。

以後、ノンストップで平湯越えで帰宅。ニコニコの嫁さん(もちろん私ではなく娘を見て)に出迎えられた。

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