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月山遠征

3連休を使って雪のありそうなところへ向かった。遠征備忘録的な。

日付

2024年2月23日金曜日 ‐ 25日日曜日

メンバー

ソロ

天候

山行1日目の天気図、実際の天候は曇りのちガス
山行2日目の天気図、実際の天候は曇りのちガス

2日目は昼から晴れてくる予報だったが、全く気配なし。

アクセス

北陸道‐日本海東北道‐7号線‐日本海東北道で鶴岡入り。
鶴岡‐月山志津温泉は山形道と月山道路⁉で容易にアクセス可能。
除雪のレベルが高くて快適だった。
鶴岡‐にかほ市は日本海東北道で遊佐比子まで行き7号線使用がスムーズ。
迷走して7号線で酒田に入った。最上川がでかい。酒田は区画整理などの改修が進んだ大きな街だった。
にかほ市は小さな町だがTDKの本拠地とは。象潟(きさかた)は読めません。

ウェア

  • ドライレイヤー ファイントラック ウォームロングスリーブ・タイツ
  • ベースレイヤー 1日目 Mountain Equipment glace hooded top (濃紺) 2日目 teton bros. power wool grid hoody
    いずれも樹林切れてからは帽子の上にフードをしてヘルメット着用
  • ミドルレイヤー Rab alpha flash jacket
    樹林切れるあたりから使用
  • ダウンアウター mont-bellパーマフロストライトジャケット 使用せず
  • ウィンドシェル Karrimor wind shell pull over スタートから樹林切れるまで
  • アウター 1日目 teton bros. TB jacket (blue gray)・pants (azuki)、2日目 Norrona lofoten Gore-tex pro jacket(紺)・pants(黄色)
    0℃以下になるとteton bros. の生地は「抜け」が寒さに感じる
  • 帽子 1日目 patagonia ダックビルキャップ、2日目 MHWビーニー
  • 靴下 mont-bell 1日目 トラベラー薄手メリノ五本指ソックス、2日目薄手メリのソックス
  • 手袋 ニトリル手袋をベースに、防寒テムレス → mont-bell メリノウールグローブ + BD waterproof overmitts → BDガイド

装備

  • ski Voile Women’s Hyperdrifter 165cm 149−115−132
  • binding Dynafit superlite 175
  • boots Dynafit tlt speedfit pro
  • Dynafit ski crampon 130
  • pole BlackDiamond carbon wipet
  • シール G3 alpinist plus grid
  • ザック
    BlackDiamond cirque 45L
    Plus One Works Shumari 50L
  • サングラス mont-bellアルパイングラス
  • ゴーグル 使用せず、その程度の環境と言われればそう
    SWANS Rush-XED BLBK
    SWANS ROVO-MDH-CU SMBK
  • アイゼン Petzl leopard leverlock
  • ビーコン Mammut element barryvox
  • プローブ K2 probe alu230
  • ショベル Ortovox professional light
  • エマージェンシーその他
    Jetboil micro mo・非常食
    細引きアルミステーアブミ・Beal backup line φ5mm x 30m・8環(mago 8)・スリング・1:3引き上げ用ガチャ・ハーネス
    ツェルト・SOLビビー
    針金・結束帯大小・工具・ダクトテープ
    簡易シーネ・薬・テーピングテープ
    渡渉用ビニール袋・スノーソー

地図・標高

<1日目>
先行者のトレースを追って石跳川左岸に入る。このトレースは湯殿山南面を目指すトレースのようだ。途中で渡渉して右岸台地から上がると湯殿山南面、左岸を詰めると1285下の斜面経由で姥ヶ岳にもいけるし、右にトラバースすればリフト基部のルートに入れる。
BCが目的で雪の状態を見定めつつ登るのであれば、左岸のまま詰めて1000mで右岸に渡渉するか(できるかどうかは確認していないが)、右の斜面にとりつくか決めればよいのだろうと思う。
早めに台地に乗ろうとトレースを離れるとブーツラッセル。
台地からの樹林は姥沢‐1167の台地まで立派なブナ林。素晴らしい雪が詰まっていた。トレースを外すとスネ〜膝ラッセル。しかし軽いので苦にならない。
姥ヶ岳南の尾根沿いは疎林で1285くらいからは低木となってしまう。雪の多いときは姥沢より上の尾根にはほとんど樹林はないだろう。溶けて固まったカチカチ斜面に再配分された新雪が乗っていて難しい。溜まっているところでブーツラッセルくらい。1300くらいから急激に風が強くなりホワイトアウト。木がなければ雪面の切れ目が見えない。凍結(青光り)面も出てくる。1430くらいまでクトーで無理やり登ったが限界。撤退する。
下りはカリカリ斜面を横滑りでだましだまし下降。
1285くらいから南西向きに樹林内に入る。1000くらいまで最高の軽い雪を楽しむ

合計距離: 10313 m
最高点の標高: 1429 m
最低点の標高: 703 m
累積標高(上り): 783 m
累積標高(下り): -812 m
平均ペース: 8.00 km/h
総所要時間: 03:35:15
Download file: 20240223姥ヶ岳1400まで.gpx

<2日目>
前日は斜面に向かって左端から入ったので、本日は斜面に向かって右端を確認するように登った。定石どおりに進むのならば林道を歩き、830くらいから林道を離れてまっすぐ北に向かって登る。林道を離れてすぐに小さな沢があるが埋まっていた。橋でもあるのか?
900−950は平坦でうねりがあり、登り返しができないように登るのは難しい。以後は斜面をトラバースするように姥沢に向かう。好きなように歩いたが、概ねスネラッセル。雪は軽い。
姥沢の宿泊施設を超えてからは、前日登った尾根の右を巻いていく。
リフト乗り場をさらに右巻きして(施設前には大きな雪の壁ができていた)、リフト架線下を登る。先行者トレースを半分くらいまでいただく。
さらに右には樹林尾根があり、そちらも安心して登れそうだ。
リフト下も意外と樹林の中なので安心して好きなところを登れる。風に叩かれてパックされたところや溶けたあと凍結したところや吹き溜まっているところが混在している。登りやすい場所を選んで登る。
なお東の尾根上にも樹林はあり、コンディションによっては尾根の方が安全だろう。
1482あたりから樹林がきれて低木になり密度が増す。風も勢いを増す。藪がうるさいので左側に進みリフト下(横?)を歩くが凍結斜面が多い。少し西の沢には雪が溜まっているのだろうか?(雪崩そうだが)
リフトトップまで出ると休憩舎やトイレがある。中には入れないが風よけにはなる。
そこより上には樹林はほとんど見えず、ホワイトアウトで真っ白。どこに斜面があるかも分からない。
ついぞ稜線を眺めることなし。
ここから上がってもまずは姥ヶ岳に収束する。主稜線の牛首に上がろうと思うならホワイトアウトのなか見えない稜線に向かって斜面をトラバースすることになるが、今日の積雪状況では雪崩の危険性もあり危ないだろう。
稜線にでても目標物のないホワイトアウトの登路をGPS任せで歩くことになる。
リフトトップで撤退決定。
基本来た道を滑る。1482からリフト基部まではとてもいい雪。スラフが流れるようなこともなし。
姥沢から林道までも斜度のあるところは楽しめる。藪が多め。
ところどころ斜度がないので漕がないと進まないが、軽い雪なのでストレスなし。
林道は高速道路。

合計距離: 10207 m
最高点の標高: 1505 m
最低点の標高: 727 m
累積標高(上り): 866 m
累積標高(下り): -872 m
平均ペース: 7.34 km/h
総所要時間: 03:51:19
Download file: 20240224月山スキー場.gpx

EK度数

(距離km + 登り累積標高差m ÷ 100 + 下り累積標高差m ÷ 200) = 22

コース状況

上記

ギャラリー

記録

3連休が取れた。仕事職場も落ち着いている。
天候は、そこそこ寒気があり23−24日は雪。北に行くほど雪が残るが、24日午後から晴れてくる。25日はAMまで晴れるが、南岸低気圧の影響で西から崩れていく。
頸城(火打・焼山・妙高・黒姫・乙妻)、尾瀬周辺(燧ヶ岳・至仏山・平ヶ岳・駒ケ岳)、湯沢周辺(平標山・巻機山)、日本海側東北南部(月山・鳥海山)を念頭において準備してきた。地図は30枚くらいは印刷しただろうか。
一応山中宿泊も可能な装備も準備したが、天候的には山で泊まりたくはない。

22日木曜夜に移動を開始した。
糸魚川までに行き先を決めようと走る。いろいろ考えてうまくいかないかもしれないが下見的でもいいからと東北南部日本海側を目指した。車で行く東北は初めて。未知の世界だ。
おもに位置関係・アクセスがつかめればいい。
この日は新潟県北部の道の駅まほろばで力尽きた。すぐそこにコンビニもあったので。23時頃就寝。

23日金曜。3時に起きてコンビニで買い出しして移動再開。7号線は思っていたよりも快適な道。
金曜は天候もいまいちなので樹林主体で登れるところまで。ということでピークは取れないだろうけれども月山へ。まぁ今後の下見のような感じです。
鶴岡前後の高速の整備がよい。月山道路なんてすごい快適。鶴岡‐月山40分、月山‐山形40分。山形‐仙台1時間。うーん便利。
そして除雪体制がしっかりしている。

7時前に月山志津温泉の除雪最終地点に到着すると6台ほど停まっていた。
準備して出発。
上記のルートで姥ヶ岳下を登るが、クトーが刺さらないようなところも通過しつつなんとか1430mまで上げる。ホワイトアウトのカチカチ凍結斜面ではこれが限界です。体感的には乗鞍の2500mほどの高度の感触。気温−7〜8℃で樹林なしでまあまあ強風・ホワイトアウトはきついわー。撤退。
結果的に美味しい雪を食べるだけになったが、まぁ今シーズン一番でした。ごちそうさま。

片付けて鶴岡市内でラーメン、その後入浴場所に迷ってしまった。にかほ市に移動しつつ鳥海温泉あぽん西浜で入浴。旧象潟町の道の駅象潟ねむの丘で就寝。周囲にコンビニ他あり便利。

24日土曜日は4時起き。小雪舞う中鳥海山の中島台に向かう。曇り。5時に林道の除雪最終地点に到着。この先は全く雪がなくなった(除雪されていた⁉)道路に新雪が15cm。雪の量的には走れそうだったのでゲートの奥に入ってみる。
いわゆる冬季登山口あたりまで行くと除雪されて凍結つるつるになった道路上に新雪30cmほど乗っている。今の車だから入る気になる積雪量。麓と違い雪が降り続いている。この降り方だと昼までにさらに10cmほど積もりそう。ちょっと車の走行は気になる量か。
昨日入った車のトレースが1−2台か。登山のトレースは無い。
まぁこの時期の鳥海山は晴天が約束されないと入ってはいけないだろう。思案すること15分。今回は諦めることにする。明日日曜日はコンディションがよいので入る人もいるかもしれないが(ヤマレコでは稲倉岳に入った記録あり)。

さて、どうしよう。転進先の引き出しはない。そうとなれば月山リピートか。昼から晴れてくるならもしかしたら稜線に出れるかもしれない。

ということでまたはるばる1.5時間運転して志津温泉入り。
前日はteton bros.のハードシェルに中厚手のベースレイヤーだったのだが少し肌寒かった。今日は上下ゴアテックスプロのハードシェルに厚手のインナーにして林道に入る。
昨日は斜面の左端を歩いて滑ったので、今日は右端。これで次は地図なしでも歩けるわ。

今日のルートの方が樹林が上まであり安全。しかし結局はリフトトップで樹が切れてしまいホワイトアウトで視界がない。終了。
午後から晴れてくるはずだっただが、もう少しゆっくり上がればよかったか? 早すぎたか?

諦めて下山。しかし雪は良くて楽しかった。今まで一度も登り返して斜面を楽しもうなんて考えたことが無かったが、今日はおかわりしようか?と思ったくらい。
正直、運動不足な山行。

下山して鶴岡に向かう高速手前の蕎麦屋に入る。どうも最近開店したらしい。
よく言えば清涼、悪く言うと風味少なめな蕎麦。大盛りの量は多すぎるほど。
鶴岡市内で入浴しながら翌日日曜のことを考える。
月山3連荘? それもいいかもしれない。天気予報では明日は稜線に出れそうな気がする。実際にヤマレコ上では湯殿山の稜線にでた記録があった。稜線は爆風だった模様。
なんとなく帰路の運転距離(6.5時間)が気になってしまい気持ちが迷走。少し引き返して十日町あたりに向かうことにした。道の駅クロス10十日町泊。金沢なら片町から歩いて行けるところにある道の駅と言えばいいだろうか。
すぐ近くにアーケード街がある。連れがいたら飲み歩いてもいいくらい。
眠かったので軽く食べて就寝。

25日日曜4時起床。鍋倉山に向かう。
取り付きに行くと誰もいない。取り付きの斜面に土が出ている。林道もカッチカチ。この数日の新雪が乗った様子もない。ひどく意気消沈。
自分でももったいないと思うがドライブと思うことにしよう。
少し寄り道観光して帰った。道の駅花の駅千曲川が車中泊専用と思えるいい場所だったことと292号線が意外に走れることがわかって良かった。
付近に見えるスキー場は雪が少ない。悲しい。
日本海側に出ると雨。黙々と走り昼過ぎに帰宅。お早いお帰りで…と迎えられる。
片付けてちょっと仕事して動画を整理して終了。

山行場所のセレクトにも問題はあるかもしれないが、その前後の余裕が少ないなぁ。もっとあれこれ楽しまないと。
もう少し下調べに時間をかけないと効率が悪いし時間がもったいない(なら3日目も登れよと突っ込まれそう)。

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