今回の夏休みは南アルプス北部周回百名山巡りってことで3泊4日で山行に行ってきた
1日目
朝から快晴。ピンと張り詰めた冷気が心地よい。
今日はバスで北沢峠まで移動し長衛小屋にテントを先に張って、軽装で甲斐駒ケ岳周回の予定。
バス停に行くとすでに100人ほどの列。おののきながらチケットを買おうと思うとそちらも50人ほどの列。大人しく並んで購入。荷物も含めて1340円なり。
始発分の3台目の最後に乗り込んだ。5時10分出発。ガイドを聞きながら小一時間で北沢峠に到着。
到着後、すぐに歩き始めて長衛小屋へ。受付(500円)をして、今まさにテントを撤収した後に前泊者にどうぞと勧められてテントを設営した。2段のテン場の上の段の端、木の下。隣には学生6人組と男性二人組と女性3人組。設営しながら前泊者とお話。前日は土砂降りだったこと、藪沢新道の雪渓の雪が多すぎて臨時の夏道が作られており足元が悪いこと(テン泊装備では登りにくいのではとのsuggestion)などなど。情報にお礼を言った。周りは小学生、中学生、高校生、大学生などなど、学生のBCになっていた。7-80張りほどあったろうか。時折掛け声がかかって部活っぽい。
すぐに山行の準備をして甲斐駒ケ岳に向けて出発。夕方には一雨くる予報なのでそれまでに周回しないと。
7時2分テン場発。
ヤマホタルブクロが咲いている。
仙水峠への沢沿いの樹林の中を進む。苔むしていて涼しくて快適。苔むしたところは好物、落ち着く。
一旦右岸に行きまた戻る。
汗もかかず7時27分仙水小屋へ到着。通り過ぎる。しばらく行くとゴーロ帯になって視界が開け、地図上の窪地が見えてくる。進むと峠の向こうにドームのような摩利支天が見えて来た。
更に奥は甲斐駒ケ岳。
白くて異形を放っている。日差しが暑い。
イワギキョウあり。
7時50分仙水峠到着。すでに山梨側からガスが湧き上がって来ている。
早くピークに向かわねば!
写真を撮ってすぐに急登へ入る。樹林帯なのでまだ大汗をかかずにすんだ。
急登をこなして8時54分駒津峰に到着。
人の多さに嫌気がさして写真を撮ってすぐに行動開始。岩場で10人くらいのパーティで渋滞気味。譲ってもらって先に進む。ありがとうございました。
9時11分六万岩。親子連れ男子二人あり。
巻道との分岐では迷わず人気のない直登コースへ。親子も入ってきたらしい。忠実に3点支持を守って登った。所々砂礫で滑りやすいトラバースがあるが注意して進んだ。ピークが近づく頃にはまるでスターウォーズの世界のような白い砂漠に岩がゴツゴツした異世界が広がっていた。
9時40分ピークへ。ピークは20人ほどの人だかり。まぁ当たり前ですかね。すでに雲が湧き上がっていてそれほどの眺望はない。さほどの感慨はない。途中の花崗岩が作る見慣れない風景・岩模様は北陸では見ることのない独特のもので目を引いた。
途中は見るものがあるが、雲がかかっていると特にピークで見るものがないな。
昼食はコンビニパン。
巻道から10時4分下山開始。駒ケ岳神社本宮も寄っていく。
なんとなく国を愛する気持ちになりそう…
せっかくだから摩利支天にも行こう。10時19分摩利支天分岐。
鞍部から山梨側を覗き込むと切れ立っている。
10時25分摩利支天。貸し切り。宝剣がたっぷり刺さっていた。
こういう信仰っていわゆる修験道なのだろうか?
長野側を見下ろすと素敵な景色。
10時42分摩利支天分岐。11時15分駒津峰。帰りは稜線から北沢峠に降りるコース。甘く見すぎて水分が足りない。北側から吹く風が涼しくて気休めにはなる。この辺りはアップダウンで森林限界とハイマツ帯との行ったり来たり。
双児山11時45分。
その後は樹林帯の九十九折でひたすら高度を落とす。12時42分北沢峠の山荘到着。あまりの渇水に北沢峠でコーラを補充してしまった。山荘は山小屋と言うよりは旅館風。観光地ですな。まぁアクセスを考えるとBCとして素晴らしい立地です。
テン場に戻って部屋着に着替えてお片付けと明日の準備、と思ったら雨。典型的な夏の天気です。このテン場、水は使い放題で冷たくおいしい。
夕食は服部幸應推薦(推薦って何だ?)のカレーをアルファ米にぶち込んで食べる。うまし。今回のドライフードの中で一番だった。リピート決定。さらにスーパーで購入したジンギスカン1人前を焼いて食す。うまし。初日はとにかく贅沢に。プチトマトとアメリカンチェリーをデザートに焼酎を2杯くらい飲んで気持ちよくなった。
小屋近くにお花。ヤマホタルブクロにタカネナデシコ。
夜中に起きるとすでに晴れており星がきれいだった。星を上手に撮影するテクが欲しい。
明日は早出。ぐっすり寝よう。
その3に続く
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