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白山御前峰

シーズンイン。一発目からハードな山行…

日付

2022年12月10日土曜日

メンバー

ソロ

天候

山行当日の天気図
実際の天候は晴れのち曇り時々雨

アクセス

風嵐ゲート前に22時頃に駐車。既に1台駐車あり。2時間仮眠。

ウェア

  • ドライレイヤー なし
  • ベースレイヤー rab force hoody
  • ミドルレイヤー Rab alpha flash jacket
    甚之助避難小屋から着用
  • ダウン mont-bellパーマフロストライトジャケット
    休憩時に時折使用
  • ウィンドシェル Karrimor wind shell pull over
    行きのMTBからシートラ中に使用
  • アウター Norrona lofoten Gore-tex anorak(赤)・gore-tex light pants(黒)
    パンツはMTBデポ時に、アノラックは橋を渡る前に着用
  • 帽子 MHWビーニー
  • 靴下 モンベルトラベラー5本指メリノ
  • 手袋 ワークマン薄手軍手 → BD waterproof overmittsをadd-on

装備

  • ski G3  saint 170cm 122-93-112 dynafit speed radical
  • boots Dynafit tlt speedfit pro
  • pole BlackDiamond carbon wipet
  • シール G3 alpinist plus grid
  • ザック BlackDiamond cirque 45L
  • Dynafit ski crampon 100 使用せず
  • ゴーグル SWANS Rush-XED BLBK、SWANS ROVO-MDH-CU SMBK 使用せず
  • アイゼン Petzl leopard leverlock 使用せず
  • ビーコン Mammut element barryvox
  • プローブ K2 probe alu230
  • ショベル Ortovox professional light
  • エマージェンシーその他
    湯沸かしセット・細引・ツェルト・SOLビビー・針金・結束帯・ダクトテープ・簡易シーネ・非常食

地図・標高

合計距離: 19602 m
最高点の標高: 1975 m
最低点の標高: 513 m
累積標高(上り): 1629 m
累積標高(下り): -170 m
平均ペース: 4.58 km/h
総所要時間: 06:49:22
Download file: 20221210-1.gpx
合計距離: 28692 m
最高点の標高: 2827 m
最低点の標高: 642 m
累積標高(上り): 1100 m
累積標高(下り): -2549 m
平均ペース: 10.92 km/h
総所要時間: 07:13:18
Download file: 20221210-2.gpx

EK度数

(距離km + 登り累積標高差m ÷ 100 + 下り累積標高差m ÷ 200) = 63

MTBは18km、±280m

コースタイム

風嵐ゲート 00:10- 01:39 市ノ瀬ビジターセンター 01:53 – 01:54 市ノ瀬 – 03:55 別当出合 04:03 – 04:51 中飯場 04:59 – 06:10 別当覗 06:17 – 07:11 甚之助避難小屋 07:12 – 07:26 南竜分岐 07:41 – 08:55 白山室堂 09:06 – 09:54 白山 10:19 – 10:32 弥陀ヶ原・エコーライン分岐 – 10:51 南竜分岐 10:53 – 10:56 甚之助避難小屋 11:08 – 11:24 別当覗 11:29 – 11:41 中飯場 11:48 – 12:23 別当出合 12:25 – 13:12 市ノ瀬 – 13:17 市ノ瀬ビジターセンター – 14:07 風嵐ゲート

コース状況

風嵐ゲートからの林道:発電所辺りから雪。時折押して歩くが、三ツ谷川橋手前のガードレールにMTBデポ。以後シートラで歩く。市ノ瀬付近は帰りも雪あり。橋から湯之谷林道分岐くらいまでは切れたり着いたりの繰り返し。細谷川が見えるようになるところからはしっかり着雪しシール歩行可能。

別当出合から:橋に板無し。着雪少なく中央を歩いて渡る。渡ってすぐにシール歩行可能。
別当覗上まで夏道通し。途中から旧登山道通し。

甚之助避難小屋から:黒ボコ方面はもう雪が多くて困難そう。モンスター尾根へのトラバースも雪が少なく難しい。夏道での段差乗り越しとなる。真っ直ぐ南竜分岐に向かい夏道で段差超え。例の谷筋横を登り稜線に。室堂へは右から。

室堂から:祈祷殿から左に行きくの字に入り稜線へ。

滑走:くの字途中から岩の無いところを探しつつトラバースして水屋尻雪渓に。そのまま弥陀ヶ原に入り横断し行きのトレースに合流。以後、ほぼトレース通り。別当覗からはコーエイさんさんのトレースに乗っかりショートカットして林道を使い、下山路は夏道下山路に入った。

帰りの林道:雪があっても腐っていて板は走らない。行きには無かった雪切れが多数。その度にスキーを外して歩く。

消費フード

  • レモンティー600ml
  • オレンジジュース300ml
  • ホットレモンティー350ml
  • ゼリー1
  • パン1
  • ハム5枚
  • ソーセージ2本

ギャラリー

記録

雪は徐々に増えているがまだ滑れるところは限られている。土曜は好天。どこかに行きたい。
シーズン初スキーでかなりハードではあるが、色々分かっている白山に行く事にした。

前日は平和に仕事が終了。平和なのは新型コロナ対応に職場機能が配分されてしまい通常業務がまともに出来ないという何とも悲しく苦しい状況のため。新型コロナが始まって3年目になる。病院の外はどんどん普通になっているのだろうが、中の対応は何も変わらない。5類になっても同じこと。

家に帰り準備。まずシールに糊を継ぎ足すことから始まる。
パッキングして夕食を食べて家を出る。

調べてみるとこの時期に白山に向かうのは3シーズンぶり。そんなに⁈
その3シーズン前はコーエイさんと11月末と1月初旬に訪れていた。
11月は市ノ瀬まで車で入れた。1月はMTBで市ノ瀬まで入れた。雪の具合、ゲートの開閉でアクセスの難度は変わる。

風嵐ゲート前に着くとやっぱりいた。サンちゃんの車が停まっていた。そーっと車を停めてこちらも就寝。
0時前に目覚ましで起きると同時に2台車が入って来た。
きっとコーエイさんとヤマケイさんだろうと思ったが、その通り。
出発するところで声をかけてご挨拶。きっと追いつけないので…とお断りしつつ。

やんわり準備して遅れること20分で出発。
MTBでキコキコ進む。頑張ると後に足が残らないのでゆっくり進む。無理して漕がない。雪が出て重くなったら押して歩く。
発電所辺りで雪が多くなって来た。帰りに漕ぐのは嫌なので三ツ谷橋手前の高度の高いところでデポした。
三ツ谷への下りから六万橋まで着雪。コーエイさんとヤマケイさんはトンネル出口にデポしていた。帰りにはトンネルは板を外す必要があるので、これは妥当なデポ場所。サンちゃんはどこだったろうか。
自転車には下山後のご褒美的な炭酸飲料をデポ。

どうせスキーを外したりするので、シートラで進む。市ノ瀬で自転車装備(下半身は軽装だった)を換装してシールも装着してしまう。一部装備デポ。六万橋を過ぎると雪が切れるところが多数出てくる。路面には水も流れている。シールが濡れるのは嫌なので少し頑張ってシートラし続け、細谷川が見えてくるカーブくらいまで歩いた。
シール走行を開始。これまたゆっくり進む。まだ登山を開始していない。限られた体力は温存。

別当では特に休まずに橋前でシートラしつつドリンクとパン補給。橋は雪も少なく問題なし。

渡るとすぐに雪が多くてシール歩行可能だった。トレースをありがたくいただきつつ進む。
石畳は十分に雪があって登りやすい。トレースがあるからだが…

中飯場までは夏道通り。まだ埋まっていないので帰りは難儀しそうだ。
中飯場からもさほど雪は増えず、以後甚之助避難小屋まで樹林の中を右に左に枝を避けつつ進む状態。
コーエイさんとヤマケイさんも右に左にトレースが別れたりしつつ歩きやすいところを歩いていた。
およそのコース取りは、別当覗までは夏道通り、甚之助避難小屋までの半分は夏道、途中から旧登山道沿いに稜線をまっすぐに上る感じ。避難小屋には真下から上る事になる。
自分の中ではこの部分は魔宮に近い。登るのも大変。滑走も大変。

途中でサンちゃんが追いついてきた。きっと2時頃に出てきただろうからすごいスピードだ。さすが。
それでもシーズン初って事で大変だと言っていた。彼でもそんな事言うとは、と意外だった。
先行はコーエイさんであることもお伝え。
こんな日だからこそか、IMPの白山狂いが集合した。でもそれぞれの流儀・ペースでそれぞれの山行。程よい距離感でいい。

甚之助避難小屋で一息入れる。ついでにトレースを確認しようと思ったらGarminのGPS機器の電源が落ちている。再起動したら電池切れ。満充電したはずだが…
トレースの記録は残っていた。避難小屋すぐ下で落ちたようだ。
とりあえず予備のバッテリー(電熱ゴーグル用とは別)で充電開始し、ログは腕時計で記録することにした。

斜面を見ると先行は南竜分岐から段差越えしているようだ。黒ボコ方面のとらばーすはもう雪が多すぎる。モンスター尾根へのトラバースは雪が少なすぎる。順当なコースどり。
この辺りから雪はもう一段多くなっていて、ラッセルゼロでとっても申し訳ない。トレースをいただいて進む。
雲の中にあった別山はいつの間にか雲がなくなって、日があたっている。日の出が近い。
段差を乗り越した向こうはまだ藪が多いが下部ほどではない。稜線が見えてくるとその奥の青空が美しい。
稜線に出れば御前峰が見える。ワクワクしつつ登る。

登り上げると御前峰が目の前に。白い。美しい。ただただこのために頑張った。トレースをいただいてだが…
ちょっと悲しいがこれも現実。もし一人だったらここまでに足が終わっていたか、ピークを取れてもヘッ電下山だったろうと思うので、感謝しかない。
この3年の衰え・修行不足は否めない。取り戻せるだろうか落ちていくばかりか…

弥陀ヶ原を淡々と歩く。風は弱く快適。先行するサンちゃんが室堂に登り上げるのが見える。
まだ埋まっていない室堂の影で少し補給。風が弱いからこそ。
ピークにはコーエイさん達の姿はなく水屋尻に滑走跡が残る。サンちゃんは逆くの字を進んでいる。

室堂前は岩が露出している。祈祷殿も露出している。鳥居をくぐり一礼。遊ばせてもらってます。どうも。
左に折れて逆くの字に入り風の弱い窪みのトレースを追う。周囲はハイマツが埋まっておらず岩も多数露出。滑りにくい斜面だ

途中でサンちゃんが降りてきて会話。滑りにくい斜面だねぇと言いつつ難なく滑っていくのはさすがです。
あとで記録をみたらピークから別当まで50分でしたな。異常なスピードです。滑走技術の差はとてつもなく大きいし、今さら改善する気がしない。あえて言えば今日の雪では170cmの細板は長すぎ細すぎ、短太板が正しい。
ヒーヒー言いながら稜線に出た。稜線に板を置いて歩いてピークへ。
写真をとり奥宮へ。

誰も居ないので心置きなく声を出してお参り。末の娘が大学受験。願うことはただそれしかない。今月中には白山比咩神社にも祝詞をあげてもらいにいくが、より念入りにここでも。

板に戻り滑走モードにする。滑走を開始する。
パックされたようで柔らかい。何も無いように見えて下にはハイマツか岩がある。踏み込むとガリっというかハイマツの隙間にはまり込むかのどちらか。
うーんこれでは滑走にならないなぁと思いつつ、単独かつ最後尾なので慎重に降りる。
水屋尻にトラバースするところも岩だらけ。ガリガリ言いながら進む。水屋尻から弥陀ヶ原までは地雷も少なく程よい斜面。楽しんだ。

弥陀ヶ原はピューと15秒ほどで通りすぎ、少し登り返しつつ稜線に出て、またこの斜面は楽しく滑る。稜線にトレース末端であまりに景色がいいので一旦休止。暖かいお茶を飲んで景色をぼーっと眺めた。
南竜の小屋は全く埋まっていない。別山は白く輝いている。

稜線から登ってきた斜面を下る。木は多く自分には狭い。雪も深いので細板では取り回しが悪い。
それでもまだ滑走と言えるような状態で甚之助避難小屋まで降りた。ここからワカントレースがある。誰かいるのか?

ここから別当覗までは自分にとっての地獄。取り回しの悪い板で山での滑走技術は未熟。怪我しないように騙し騙し降りる。
別当覗からはコーエイさんに教えてもらった(彼は早川先生に教えてもらった)例のショートカットが見えるし、彼もそこに入ったようだ。十分に雪があって日陰で安定していそう。自分も入る。樹林地獄よりは計算しやすい。
降りると林道。意外と林道の雪が走ったので、このまま中飯場上まで林道を使う。

中飯場から先はもっと過酷。幅はない登山道しかない。つぼでは深すぎる。ワカンの方が歩きやすいだろう。
本当にちびちび進んでようやっと石畳上。夏道下山路はまだ滑れる斜面。
なんとか橋まで辿り着いた。
橋は乾いていて安全。

林道に出ると雪はある。が、緩んで腐って板が走らない。
所々雪が切れて板を外して歩くことになる。ずいぶん時間がかかった。

市ノ瀬でデポ品を回収し、MTBまでまた板をはいたり外したり。
MTBまで辿り着いたら、もう安心。炭酸飲料をぐびっとしてまたがった。
下山は寒い。荷物を片付けて白峰温泉でゆっくりと温まった。
下界はポカポカの小春日和だった。

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