金沢には氷室饅頭という風習がある。旧暦6月1日に江戸に氷室雪を献上する際に、縁起をかついで饅頭も送るって名目で和菓子屋が始めたらしい。
バレンタインチョコのようなもの。こしあんの酒饅頭
7月1日に親しいところに送ったり自宅で食べたりする。
そんなわけで市内の美味しい酒饅頭屋にはおそらく何千個という単位で注文が入っているだろう。
その一軒は金石にある樫田堂。
季節問わず酒饅頭を販売している。毎日何百個と売れているのではないだろうか。
時々10-15個まとめて買いに行く。
職場に持っていくと、どこの酒饅頭?と確認された上で歓声をあげて喜ばれる。
11月5日早朝に帰ってきたあと、お互い午前中の用事を済ませての昼過ぎ。
妻がどこか行こ、という。そんなときは和菓子屋めぐり。
今日は鶴来の古い町並みあたりを目指してみた。
検索すると3-4軒店がある。
その中の一軒の酒饅頭が絶品だという。
前は別の場所にあった気がするが移転したらしい。きれいなお店。
旬のお菓子としてマスカット大福も売っていた。
これは白あんに大福生地。柔らかくておいしい生地だった。人気商品らしい。
噂の酒饅頭。生地がふわふわでほんのり酒の香りがする。あんは甘すぎず微妙な塩加減。樫田堂に負けてない!
ここの酒饅頭もまとめ買いして差し入れにしたいレベルだった。
くりきんとんも売っていた。なにか香り付けが入っているのだが、無粋な自分には分からない。
くずバーって名前の氷菓子も映えるので人気のよう。
もう1軒寄ってみたが、こちらも老舗であろういい佇まいのお店。
上生菓子が売りのような気がする。パッケージされた旨石あたりもよく聞く。
栗大福などを購入。
生地はふんわりと美味しい。栗はシンプルに蒸したそのままのよう。こしあんはやや甘め。
先にマスカット大福と酒饅頭を食べてしまっているせいで感動は薄いが、季節の風味を感じました。
単品買いして全部はんぶんこしていただきました。それで十分。